金の国 水の国のレビュー・感想・評価
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"愛"が持つ優しさ
原作未読です。
感想
愛と優しさに溢れた物語だったので、世界観に没入して鑑賞できた。
・物語構成
金色に溢れた国の最も美しい王女(の役割を押し付けられた平凡な見た目の王女)と水で潤う王国一の天才男児(の役割を押し付けられ田舎の青年)の政略結婚から始まる恋愛物語。
資源を奪い合う隣国通しの争いと偽装夫婦の純愛物語が見事に融合した優しさ満載の物語に感動した。
全体通してゆったりとしたテンポで進むので、世界観に浸りやすかった。
・作画
制作会社がマッドハウスだったので、全体通して綺麗で見易い作画だった。
・声優
ゲスト声優陣含めて、キャラクターに合った配役だったので、違和感を感じる事なく観る事が出来た。
総評
"愛"を駆使して争いを止める事を目指す、現代にも通ずる優しい物語。
優しさ盛り沢山の物語は、とても安心して観る事が出来た。
とてもやさしい物語
永きにわたり反目しあう二つの国。
国境では無く、その歴史を乗り越えた恋物語。
スタジオもマッドハウスなので、安心して観れます。
原作の雰囲気はそのままの作画、描かれた街並みや空は実に美しい景観でした。
エバンコールの音楽もすごくマッチしており、同じく作編曲した劇中歌がまた良いんですね。
そしてこの楽曲を挟むタイミングが素晴らしい。
そっと置いてくるようで、これは監督ならではの柔らかさでしょうか。
脚本も同じく柔らかい印象でした。
キャストも違和感が無く、主人公の二人はぴったり。
特に賀来賢人が演じるナランバヤルがすごかったです。
あと主人公の二人が、テンプレのような美男美女で無いのも新鮮でした。
両国のちょっとした意地の悪い悪戯で、二人が偶然にも出会い、そしてゆっくりと惹かれあう。
その出会いは二人だけでなく、いつか皆が分かり合える優しい未来にまで。
観ていてそのやさしが見えるたび、胸にくるものがありました。
今年最初の劇場鑑賞になる本作、とても暖かな時間でした。
最高純度のやさしさに包まれて
とても光栄なことに映画.comさんのご招待でジャパンプレミアへ。
金の国、水の国。タイトルで分かれているくらいそれは対極で。でも完璧なんかないのだと。資源も、国交も、恋も。互いに補い合って。そんな姿が愛おしくて、あたたかくて。これが理想だけど…。上手くいかないのが人生、国交であり。
サーラとナランバヤルの運命的な出逢い、掛け違い。行動を共にするほど、愛を育むほど互いが歩んできた国の文化、しきたり、作法が。そして、貧富の差が。だけど2人には何か共通点が、ほっこりさが。不思議とピースが合わさる雰囲気に包まれていきました。
両国の水、富の差は明らかで。助け合うべきで。単純で。でも私たちの世界と同じようにやっぱりみんな不器用で。一歩踏み出せなくて。その中で国の未来を変えたいと想う同志はどこかにいて。今を生きるヒントがたくさん詰まってるなぁとつくづく思いました。
初めは2人だけの小さな嘘で。そこから見えてくる未来はいかに。感動的で、時に苦しくて。レオポルディーネのちょっぴり意地悪で見守るその愛に。サラディーンの愛人としての振る舞いとは反面に葛藤や熱い想い。ラスタバン3世の父として、王としての在り方。
ピリパッパの策略とは。難しいお国事情もあります。でもそれ以上に垣間見えてくる最高純度のやさしさ に。時に心の底で眠っているそのやさしさに。ふと涙が出てきました。初めは複雑だと思っていたストーリー、その関係性が縦と横で紡がれたとき。
驚きの結末と感動が待っていました。この言葉が1番相応しいと思いました。そして、サーラとナランバヤルの恋模様。国を越えた真の愛がそこに。最高の風景、物語、声、音楽…。劇場でこの作品に没入する意味。大いにあると思います。ハンカチ多め、大きめでぜひ!
心がほんわり暖かく
いつも、難しい道を選んでください
またまたまたまた、試写会に参加させていただきました!本当にありがとうございます!今年、こんなにも招待頂いたご恩は一生忘れません!
浜辺美波アンド賀来賢人がダブル主演のアニメ映画。ただ、それだけの知識。公開日はなんと2ヶ月後ということで、あまり情報も出てないんですよね。そんな状況だったのが幸をそうしたのか、想像を遥かに超える超傑作でした。。。いやぁ、すごく面白かった!!!
この映画、大傑作たる所以、最高峰である要素が詰まりに詰まっているのですが、やはり第一に言いたいのは作画と音楽。映画館映えする実に素晴らしい映像美で、〈金の国〉〈水の国〉の対比もお見事。新海誠のようなリアリティのある作風、というよりもファンタジックな華やかさで、これぞアニメーションの真骨頂!という感じがしました。また、音楽も作品をより盛り上げるいいスパイスになっており、映像の美しさと共に、どんどん世界観に引き込んでくれます。
そして、本作の魅力を語る上で欠かせないのが、キャラクターです。良くもまぁ、ここまで個性的で魅力的なキャラ設定、ビジュアルが考えついたものだなと。名前は覚えにくいですが、それ以上に見た目も性格も濃ゆいので、沢山いるのにこんがらがることもなく、すごく面白く見ることが出来ます。各登場人物の掘り下げもとても丁寧で、感情の変化もしっかり描かれており、更には名ゼリフを皆残してくれています。これほどまでどのキャラも愛おしい映画は、そうお目にかかれません。
本作を見る動機となった、賀来賢人と浜辺美波。これまた想像以上の声優力でした。まるで当て書きされたかのような、賀来賢人、浜辺美波まんまのキャラクター像。おかげで、2人の良さ、個性がしっかり生かされ残っており、ファンにとっては嬉しい限りでした。息の根もピッタリで、実写でも共演して欲しいなと。(実は、ドラマ今日から俺は!!で、一瞬だけ共演したことが。)
肝心な中身はと言うと、これまた本当によく出来ている。分かりやすい内容であるにも関わらず、非常に見応えのあるものに仕上がっています。完璧な展開とテンポ感、ストーリー構成、そして、この上ない満足感。文句なしの話運びで、レビューを書くことばかり考えてしまう私が、信じられないほどの没入感で約2時間を駆け抜けることが出来ました。単純明快なのに、この面白さ。主軸に加わっているエピソードが骨太であるため、面白くて面白くて仕方ないのです。
ラストの気持ちよさと幸福感は、間違いなくここ1,2ヶ月ベストで、エンドロール中の映画クレヨンしんちゃんのカンフーの時を思い出させる巻物のようなイラストは、キャラクターたちが会話している様子が見え隠れして、めちゃくちゃ微笑ましい。うっとりしてしまうほど、上品で神秘な作画。最後の最後まで抜かりなく、より一層、「見てよかったな」と思わせてくれます。
正直、まだまだ語りたりていませんが、公開はかなり先でもあるため、ここまでで。全力でオススメしたい、アニメーション映画の新たなる金字塔です。圧倒的美、濃密で濃厚なキャラとストーリー、完璧な2人の声優力など、見所大量でございます。公開日は2023年1月26日です。ぜひ劇場でご覧下さい!!!全身全霊で勧めます!
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