「レジェンドの後ろ姿」レジェンド&バタフライ ベッラさんの映画レビュー(感想・評価)
レジェンドの後ろ姿
死が身近だからこそ生を堪能しつくす人々がまさに在る戦国。生きる苦しみ、生きることの難しさ、死ぬことが日常の中で、いかに生き尽くすか、どんな夢を持ち、どこに行き着くのか、しゃぶるように生を味わう日々。人生五十年と舞うその姿は潔くレジェンドそのものなのに、たった一言が言えなかった男の情けなさが味わい深かった。不器用な男の思いは蝶となって愛する人のもとへ帰っていけただろうか、不器用な女の奏音は届いたのだろうかと刹那の余韻を味わう。
どんな「信長も信長」という不動の存在を、どんなときも「キムタクはキムタク」が演じる信長は無様で不器用、言葉足らずのワッパ。
人生80年の現代.信長の時代の濃密な50年を比べることは無理があるのは重々承知した上で、あえて言いましょう。3時間が短く感じた!
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