劇場公開日 2023年1月27日

「どうする信長」レジェンド&バタフライ BONNAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0どうする信長

2023年1月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

絶賛放送中の大河「どうする家康」と同じ脚本家さんによる、180度ベクトル真逆の信長像。
岡田信長が毎回延暦寺を焼き討ちしてから来てるような、大変アレな信長像を演じられているのとは真逆で、どちらかと言えばこちらの信長は童心強み。綾瀬濃姫の言葉を借りるなら、性根が童のまま大人になっていると言いますか。
なお、自分は大河の信長も全コンプしていますが、今回は信長のテイストと言うか、代表的なエピソードを選り抜きした感じですね。と言うか、信長と濃姫の夫婦愛が中心なので、その他のものはほとんど出ない。お市の方もいない。俺たちの欣也の尺も少ない。
なので、史実信長を掘り下げるよりは、純粋に戦国ラブロマンスを楽しむ人向けだと思います。どちらかと言えば、今はもう絶滅してしまった姫大河寄りの内容ですね。女性向け。だから俺たちの欣也の尺が少なくても、コンセプトとしてはきっと仕方ないことなのでしょう。

個人的に綾瀬はるか氏の濃姫は素晴らしかったと思います。冒頭の野戦(仮)から某所での立ち回り、表情ひとつとっても本当に見事でした。
綾瀬はるかファンの方なら、燃やされようがしゃれこうべになろうが、死ぬ気で映画館に観に行くべきだと思います。その価値はある。かっこいい。
そして中谷美紀氏。
なんなんですかね、あの方。ちょっとした動き一つとっても、めちゃくちゃ上手いんですよね。
彼女をこの役に据えた人選、非常に素晴らしいです。そう言えば、どうする家康の方はあの方が…い、いえ、なんでもないっす。

ぶっちゃけ開始直後はどうした信長、と思ってしまいましたが、信長と木村氏の年齢がシンクロした瞬間からの木村氏の演技。
申し訳ない、木村氏。正直ここまで良い演技をされる役者さんとは思っていなかった。

星3の評価ですが、娯楽的要素が強かったというストーリーでの評価です。
役者さんの演技については星5です。

BONNA