劇場公開日 2023年1月27日

「『カエル』と『蝶』で、実は主役は濃姫なのかも」レジェンド&バタフライ ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5『カエル』と『蝶』で、実は主役は濃姫なのかも

2023年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

歴史に興味がある方ではないので、濃姫の別名が帰蝶だというのは、大河ドラマ「麒麟が来る」の女優の交代騒ぎで初めて知りました。濃姫については資料が無くて謎が多いため自由な造形が出来ます。
本作は切り口がかなり独特です。

まずは信長が濃姫を妻に迎えるところから始まります。信長の、威勢はいいが何も出来ない大うつけぶりが長々と。そして魔王と呼ばれる残虐さとカリスマ性がいつの間にか形成されていましたが、歴史の切り取り方としてはどうなんでしょう。信長を描くには欠かせない桶狭間の戦いが省略されただけでなく、合戦は一切ありません。闘いは本能寺の変だけです。
お市も「妹を嫁がせる」というセリフのみで登場せず。歴史好きにはかなり不満が残るかもしれません。
型に収まりきらない男女の生きざまと思って観れば面白いかもしれません。

信長と濃姫の関係をクローズアップしたので、他とは違った面から描こうという意欲作なんですが、ちょっと引いたのは、二人が必要の無い大量殺人をしたこと。アオスジアゲハが人の血を吸うシーンはホラーです。キジの作り物や斎藤工さんの特殊メイク、南蛮人のシーンなどビジュアルは凝った模様ですが、信長と言う人物は描き切れてないと思います。時代劇なので綾瀬さんの口紅はもっと赤い方が良いですね。

主演の二人は熱演です。綾瀬さんは運動神経も抜群です。(「ichi」の綾瀬さんはメチャクチャかっこいいですよ)
伊藤英明さんが渋くて素敵で、宮沢氷魚さんと市川染五郎さんは凛々しかったです。
入場者特典の「オリジナル織田ちんポチ袋」が可愛いです。

ゆり。
きりんさんのコメント
2023年2月28日

「織田ちんぽち袋」
ググりました。こんなのがあったんですね(笑)メルカリで売ってました。

共感ありがとうございました。綾瀬はるかって不思議な人ですね、ホント。

きりん
NOBUさんのコメント
2023年2月1日

おはようございます。
 本日、免許更新の為(ドキドキ)半日お休みのNOBUです。(何を言い訳してるんだ!)
 ”バタフライエフェクト”という傑作映画があるんですよ。
 お暇な時にどうぞ。では。

NOBU
NOBUさんのコメント
2023年1月31日

今晩は。
 私は木村さんが今作の信長役を演じるとオファーを受けた事に対し、十二分に日本の大スターであるのに、男としての気概を感じました。(だって、これまで数々の大スターが演じてきた役を受けるのって相当な覚悟が必要だと思ったのです。)
 今作を鑑賞して、その気概が伝わって来ましたし、拙レビューでも少し触れましたが、木村さんは新たなる信長を演じきったと思いました。
 勿論、濃姫を演じた綾瀬さんも含めてです。
 古沢良太さんの新解釈もとても面白く。(特に、明智光秀を演じた宮沢氷魚さんは、今までのイメージを払拭した演技に驚きました。)
 自分の安定したポジションに安住せずに、常にチェレンジする人が私は好きなんです。
 (あと、当方のレビューに記した”バタフライエフェクト”の意味が何人の方に通じたのかな。、とは思っています。仰る通り今作の主役は明らかに濃姫です。)では。

NOBU
しろくろぱんださんのコメント
2023年1月31日

こんにちは。
いつもありがとうございます。

楽しみにしていた
オリジナルの織田ちんポチ袋は
貰えませんでした。残念です。

10時台のスクリーンでしたが九割方入っていました。
すごいですね。キムタクのファンか綾瀬さんのファンかわかりませんが驚きました。

濃姫、綾瀬さんの台詞やアクションが目を引く作品でした。

しろくろぱんだ
ゆり。さんのコメント
2023年1月30日

キムタクはキムタクのままでしたねー。あの、片頬をゆがめるクセがあるから現代劇と雰囲気が変わらない・・・でも熱演だと思いました。ちゃんと信長のかつらを被ったのは偉い。良く似合ってましたし。
他の配役は良かったですね。ただ一人、懐妊した側室の女性だけは、顔が現代的だから笑っちゃうほど着物とかつら(?)が似合ってませんでしたが。

ゆり。
みかずきさんのコメント
2023年1月29日

いつもながらの、切れ味の鋭いレビューですね。

私は時代劇ファンです。本作の配役を知った時、これは、本格的、王道の時代劇が観られると期待したのですが、一点気になったのは、人気俳優であるが故にキャラを変えない木村拓哉がどういう信長像を演じるかでした。

本作を観た時、やはりキムタクはキムタクのままでした。キムタクに寄せた信長像だと感じました。

しかし、綾瀬はるかを筆頭にして、伊藤英明、中谷美紀など蒼々たる俳優陣は自らの役柄を演じ切っていました。彼らが作品を支え切っていました。

では、また共感作で。

ー以上ー

みかずき