「逆ヒーリング映画?」夜、鳥たちが啼く グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
逆ヒーリング映画?
自分の心の鬱屈を他者への暴力(人格否定的な言葉や威嚇的な態度、大声なども含めて)という形で発散する。
個人的に最も嫌いなことなので、それだけでこの映画を終わりまで見るのが辛かったです。
まさか、〝だるまさんが転んだ〟でこどもと興じる姿を通じて、その本質が変わったのだというわけではないですよね?
作家と独立リーグの強打者との違いは、どういう事情・背景があったにせよ、たまたま犯罪になったか、ならなかったか、という点だけです。つまり、スーパーでの騒ぎは、幸運にも、誰も警察に通報するという判断をしなかったというだけで、かなり人品に関わる悪質な行為です。
作家の方が、野球選手より精神性が優れているはずだから、懊悩も深いらしい。そんな間違った解釈を与えてしまいかねない、いったい何を描きたくて作った映画なのだろうか。
なんだか、脱力感と虚しさに苛まれる、逆ヒーリング映画のようでした。
警察沙汰にしなかったのは、自店のバイトも暴力を振るったこと、そして店長自身が腹にイチモツがあったことを自覚してのことでしょう 本社からの勘ぐりも面倒ですし、何事も事なかれ性格が幸いだったことと想像します
独立リーグの野球選手の暴力沙汰のシーンは、単にだるまさんが転んだのシーンの続きでしょうね 深い意味は無いかと思います
原作はもっとアッサリとシンプルな構図の様です カップルが交換になることもなく、単に主題が、傷を舐め合う事と、事実婚という階段の踊り場を作る事 でもそれって普段の自分達の生活ではいわゆるライフハック的な発想ではないでしょうか? 性格にも依りますが何でもキッチリ右左には切り分けられない、ましてや相手がいる事案ならば尚更です そのどっちつかずをクローズアップするのが総合芸術である映画の真骨頂であると思いますし、元々そんなプロットが嫌ならばハリウッド、もっと言えばマーベル作品を観て於いた方が無難でしょうね・・・
差し出がましい発言失礼しました