劇場版モノノ怪 唐傘のレビュー・感想・評価
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TV版未視聴はじめましてですが……
大学の友達がTV版視聴済の大ファンで、誘われたので見ました。
話は難解で分かりづらい。
映画視聴前、アニメ版見ないと分からないのかな?と思いつつもその友達に聞くと映画単品でも分かると言われたので見ましたが内容が分からない。
例えば、二人があんなに生臭い言ってた水も途中からは飲めるようになる→でもカメちゃん途中で水ぶちまけた!どうなる?と思ったらすぐ別シーン……と気になる所で切り替わるのが消化不良感
特に分かりづらくなっているのは過去の回想シーン?と幻想シーンが混ざりあってるせいですかね。あと場面がすぐ切り替わるからかな。
薬屋さんはミステリアスな雰囲気を醸し出し、高作画と相まって非常にかっこよかったです。和風なのにポップで、和紙のような質感がありました。
そしてバトルシーンもグルングルン回り水の描写も、大奥のきらびやかな装飾もとても素敵でした。
あとは、本当に個人的ですがカメちゃんの行動がアサちゃんに頼り過ぎ、本人やる気無さすぎでイライラした……他に言ってる人がいないので自分が許容出来ないだけかも
10数年ぶりに
圧倒的映像美に酔いしれる作品
たぶん、三部作くらい?
ようやく今日見られました!たぶん海外の賞を意識されての色彩ですね。日本人にはテレビ版の色彩で充分華やかだけど、外国人には暗く見えたみたいです。目の見え方が違うみたいですね。
自分はテレビ版の「海坊主」がダントツで好きなので、同じように華やかな映画モノノ怪も満足しました。
大奥の舞台もテーマも広く、たぶん三部作くらいになるのかなと思っています。ヒロイン二人の家庭環境も少しで良いので知りたいですし。大奥の謎も残されているので、色々解明されるのを期待してします。
今回は三回くらいは見ようと思います。
男女のどろどろがテーマではないので、ファンの本音は主役の声優はそのままで良かったのかなと。
今回の声優さんも素晴らしいのですが、テレビ版はあまりにも当たり役でイメージが固定していたので。
友情と仕事のお話
舞台は架空の和風世界。それぞれ夢を抱いて大奥に働きにきたアサとカメ。ふたりは同期の友情をはぐくんで行くが、しっかり者で自分の考えを強く持つアサは順当に出世し、どんくさいカメは上司にいびられアサに気を使われ次第に二人の仲は微妙なものになっていく。その過程でアサは過去に同じ境遇にいた「北川」という女中の残留思念に出会う…
閉じられた組織の中で上手く立ち回ろうとするも、次第に心が乾いていってしまった「北川」。良い子が仕事ができることは限らない所や、若い頃は野望に燃えていたが次第に澱が溜まり、心が病んでいってしまうサラリーマンの哀愁にも通じるところがあり、多少共感できた(謎の儀式やなぜ唐傘?という疑問など、少しノイズは多いが…)。
一応一話として完結しているが、お水様などの設定は謎のまま。
三部作とのことなので別視点でいろいろ明かされていくのだろうか。
カメが死んだり闇落ちしたらものすごく後味の悪い話になっていたと思うが、そうならなかったところは良かった。
劇伴と圧倒的な視覚表現に浸る
ラップがあります!
ダサさが足りないし短いけどラップがあります!
ありがてえ…ありがてえよ…
アニメを見てきたファンと、初めましての方とでは評価が分かれそうです。
いやそれは当然なのですが。
派手な画面のせいで「雰囲気と抽象的表現ばかりでワケわからん映画」と思うお方が多そうですが、その界隈の中では割かし分かりやすい方だと思いますし、更に初心者向けに分かりやすめに描いていたように思います(当社比)
前者の私も初心者の頃はアニメを何回か見てようやく「あ!この絵にはこんな意味があったんだ!」と気付けていたので、同類の方は「ぐるぐる顔になるのはこういう意味ね」とか「この人の捨てた大切なものはこれね」とか「水に汚染されたって表現ね」とか早めに気付けて、細やかな表現を楽しんだり物語に集中する余裕が出るのでしょうが、慣れていないと気付けず置いてけぼり感を受けるかもしれないですね。
まあ私は前者なので!
これは贔屓目のレビューです!
小田島さまポジが居て加世ちゃんみのある女の子が居てラップがあって大満足です!
あと元声優さん声帯だけこっち来いと思っていた私でも、神谷さんは本当に良い仕事をしすぎだと感じたので声優交代をご心配の方は臆せず挑んでください。
あと女性声優さんも世界観に寄せるの凄すぎて私は俺は僕は
スタッフの皆さん全員ありがとうございました。
クラウンドファンディングに3回くらい出現した薬売りを愛する者さんもありがとうございました。
映像は魅力的。
わかりにくいのはわかる
摩訶不思議
めちゃ良かった!!
化け猫で始まり化け猫で終わったモノノ怪。テレビシリーズ好きで全て鑑賞済み。
15年の時を経て、劇場版が上映されたならば観るしかないだろう。
とにもかくにも、まずは一言「めちゃ良かったぞ!!」
退魔の剣を抜くには形、真、理、三様を剣に示さねば抜くことが叶わない。
物語の入り。事件が起こり、それを察知した薬売りさんが颯爽と登場し、主要人物たちにその説明をする。「お聞かせ願いたく候!」ってね。15年ぶりに決まった!最高です。演出が!
その後はどんな真と理が?とわくわく観させる構成で物語に没入できました。
「よくわからない」というレビューが散見されるが、それは私も同様です。そもそも私はよくわからない映画が好きなのです。ただこの「よくわからない」も許容範囲がって、話の大筋はだけは明確になっていることが条件です。このモノノ怪唐傘は大筋の物語自体は明確で、そういう視点で観るならば逆にわかりやすい。話の大筋は単純ですので、後はディティール部分の解釈だけ。解釈は自由に行えば良いという考えなので、自分なりに解釈し納得できる部分は納得したし、謎の部分は謎のまま、また考えるのも楽しい。
アクションシーンがこれまた力が入ってて登場から最後の大一番まで薬売りさんがめっちゃ動いてくれます。モノノ怪は薬売りさんの「退魔の剣」さえ抜けてしまえばもう勝ち確なのです。抜けてからの立ち回りアクションは毎回楽しみなのですが、さすがは劇場版といったところでしょうかね。凄かった、ああ凄かった、凄かった!
また今回の唐傘で終わりでなくてまだ第二幕があるじゃないですか!まだまだ楽しませてくれるモノノ怪シリーズ。次回も絶対観に行きます!!
映像は美麗ですが内容はTV版と比べてしまうと物足りなさが
かなり前にテレビで放映していたオムニバス形式のアニメの劇場版です。
モノノ怪という作品のストーリーそのものは比較的シンプルです。江戸時代が舞台で、「モノノ怪」と呼ばれる妖怪や怨霊、妄執等が合体したような存在を「薬売り」という派手な化粧の男性が退魔の剣を用いて退治する、その際「真(まこと)と理(ことわり)」、つまり本来の姿やそうなったいきさつを知ることが必要なので、視聴者にもやや断片的ながら真実が明かされます。
サイケデリックなまでにカラフルで大胆で美麗な画面もさることながら、この「ことわり」がどれもずっしりと重厚で魅力的で、そりゃ未練も残るし化けても出るわという説得力もあり、見終えた後もしばらく人の業の深さややるせなさに思いを馳せたりと、ずしんと後に残るのです。ひょんなことで見た一話からサブスクで全部観てしまうくらいにハマりました。
ただ本作はTV版と比較すると、そのストーリー部分に物足りなさが。
悪くはないんだけど、特に作中でも「色々な情念の渦巻く大奥」と強調していたのも相まって、どうしても前ほど心に迫ってこない。
またTV版のシナリオは取捨選択がしっかりしていて、登場人物も話の枝葉も最低限にトリミングされ、描写は不足気味でも正確さとコンパクトさのおかげで語られずともおおむね察せられたのですが、そこが今回は甘かったです。
正確性でいうと、個人的にはある人物が途中筆を投げ出す描写をわざわざ挟んでおきつつもそこと真実をずらしたり、別のある人物については末路を察して悲鳴が…的なシーンがあるも、描かれてるのも叫ぶのもサブキャラの上にどうも劇中描写からはズレてる気がしたりと、色々モヤモヤ感が。
また、TV版より増えた尺をそのまま登場人物の追加や枝葉にあたるエピソードを増やす方向にあててしまった印象で、メインストーリーが相対的にぼやけてしまってました。
次回作もあるのと事で、もしかしたら今後も見越しての采配かもしれませんが、TV版が本当に良かった分、やっぱりシンプルにこの話としてまとめて欲しかった気持ちはあります。
メッセージは伝わった
「大切なものを捨ててはいけない」これがこの映画の伝えたいメッセージだと思う。
生きるため働くために、大切なものを捨てることがある。だけど捨てすぎると心が弱ってしまう。
北川は大切なものを捨て、鬱になり井戸に落ちて亡くなった。しかし里に帰ったことにされ事件は隠され、大餅曳きは延期になった。アサはカメが好きだったが、北川と同じように大奥のため思いを捨てようとしていた。アサは唐傘に取り憑かれ、唐傘は大切なものを奪おうとする者を襲い始める。
唐傘を退治しお互いに大切に思っていることに気づいたアサはカメを見送り、カメを想いながら大奥で生きる決心をした。
井戸の水は大奥の苦しみや悲しみなどの感情で、飲み込むことで消化しようとしている。
少し難解ですが、TV版も難しい話があったしモノノ怪らしいといえばモノノ怪らしい。
自由自在に飛ぶイマジネーション
日本には、長い年月使い古された道具類に霊が宿り、人間にいたずらを仕掛ける妖怪、おばけになるという民間伝承がある。唐傘おばけは本来そういうもの。一方で、物の怪(モノノケ)は恨みを持つ死霊、生霊、幽霊の類であり、人に取り憑いて怨念を晴らそうとする。つまり別物。この物語はそのあたりをおそらくはわざとごっちゃにして話を膨らませている。映画内の章ごとというか、一日が終わるとき、ふすまが音を立てて閉められるでしょう。あのふすまに描かれているのが本来の愛らしい唐傘おばけです。でも薬売りが対峙する相手はそんな生易しい奴じゃない。
そもそも大奥に住まう主人が将軍ではなく天子様となっている。大奥内の装飾品も古今東西、ありとあらゆる意匠、デザインが散りばめられ、時空間を超えてゴージャスである。
エンドロールで、五輪塔のようなものの周りをくるくる回る映像が延々と流れるが、あれはゲーム空間を意識しているのでしょう。あの部分だけが三次元映像っぽいのです。
つまり、この作品は、先行するTVアニメも含め、民話、伝承、小説類、漫画、アニメ、ゲームといった中から「モノノ怪」を描くために使えるモチーフを片っ端から詰め込み、自由自在にイマジネーションを積み上げているのです。
その自由闊達さというかエンタメ意識の高さは買いです。次回は火鼠ですって。「かそ」と読みます。中国の妖怪です。どんな話になるんでしょうか、楽しみです。
大奥という舞台に期待しすぎたかもしれない
TVシリーズを視聴してストーリーや雰囲気が気に入り、大奥というこの作品にうってつけとも思える舞台での劇場版に期待して観に行きましたが拍子抜けです。
続編があるらしいので全編通して観ると評価が変わることもあるでしょうが、現時点本作に限って言うとイマイチでした。
一本の映画としてある程度の満足感は欲しかったです。
レビューは割れそうです
ストーリー酷評されてますが
かなり考察させる感じで良かったと思います。
分かりやすいシナリオではないので
むしろデザインだけに引かれて安直なストーリーを求める人には合わないかと。
他作品を例に出すのは良くないかもしれませんが蟲師、夢喰見聞、当て屋の椿のような一癖、二癖あるミステリー、怪奇好きには刺さると思います。
ストーリーは大奥が舞台で2人の女性にスポットがあたり話が進むのですが
珍しく女性の魅力が詰まったキャラクターに仕上がっています。
両極端の2人ですがどちらも魅力的でした。
視点がガンガン切り替わり整理考察する間がなく、ストレートな表現がまったくないため通して話がだれる点はいくつかありました。
これがモノノ怪だ!といわんばかりの押し付けが、好みを二分させそうです。
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