劇場公開日 2022年10月14日

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「プリリーン」いつか、いつも……いつまでも。 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0プリリーン

2022年10月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

訳有りな女の子が家に転がり込んできて、ひとつ屋根の下で暮らす内に恋が芽生えて、、、という、昭和のホームコメディのようなストーリーが、テンポと笑いをおとなしくして進んでいく。

社会問題を扱っている訳でも、メッセージがある訳でもありません。
物語の展開に意外性や驚き、感動もありません。
主人公二人が特別魅力的な訳でもありません。
それでも飽きることなく観てしまいます。

主演の二人とじいさん役の石橋蓮司さんのほかは、知らない人ばかりだと思ってたら、まさかのDJ松永がいい感じで出ていました。
プロフィールをみたら、きよさん役の方は舞台演出家、うるさい叔母さん役の方は今作の脚本家なんですね。

みんないい雰囲気でした。

主演の高杉真宙は、出演作品に外れなし。しっかり仕事選んでるんだろうな。
もっと弾けた役に挑戦してほしい、まだまだいい俳優さんになっていくだろうと思います。

長崎俊一監督の「西の魔女が死んだ」は、携帯電話やゲーム、インターネット(今ならスマホ一台)がなくても豊かな暮らしができるっていう内容のお話で、スターが出ていなくても、CGやアクションがなくても面白い映画ができるっていうことを示した傑作だと思っていますが、今作も地味だけどほっこりして良い作品でした。

大吉
caduceusさんのコメント
2022年11月17日

高杉真宙はなかなかいい俳優になってきましたね。低予算の映画でも演出や脚本で完成度を上げることはできると思うので、いい映画をみせてほしいと思います。

caduceus