ザ・メニューのレビュー・感想・評価
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グルメ映画とは思えないほど最高に不味そうで最高に旨い、人間という名のフルコース
太平洋の孤島になかなか予約の取れない一軒のレストランがある。
そのレストランの名前はホーソン。
有名シェフのジュリアン・スローヴィクが指揮を取っている幻の名店だ。
スローヴィクを崇拝する恋人のタイラーに連れられてこのレストランにやってきたマーゴ。
次々と運ばれる奇想天外な料理にご満悦のタイラーだったが、マーゴはいまいち気分が乗らなかった。
そして、メニューの内容はさらに過激さを増していき…
Yes Chef‼︎
耳を切り裂く柏手と異様な団結力の掛け声に圧倒される。
結論から言えばメインディッシュからお皿の端まで堪能できる非常に密度の濃い秀作なのだが、あまりに容赦ない皮肉のフルコース料理にどんな気持ちで観れば良いのか多少困惑してしまう。
「与える者」と「奪う者」がメインテーマの本作。
始めは得体が知れず気味の悪い「与える者」のホーソン側に嫌悪感を抱く。
「生態系をいただきましょう」と言って岩を出してきたり、「これは料理です」とパンのないパン皿を出してきたり。
食に対する美的感覚を押し付けてくるのが気持ち悪かったし、そういう映画だと思った。
もう、卵かけご飯とかが食べたいよ。
しかし、次第に皮肉の対象はここを訪れる客、つまり「奪う者」へと変わっていく。
美食家気取りのクズ男、レストラン常連の金持ち熟年夫婦、辛口料理評論家、落ち目の映画スター、成り金のIT長者。
こんな高級レストランに来れるのは、金が有り余っているような成功者ばかり。
そんな庶民の敵、食の敵ともいうべき者たちを名指しで断罪していくのは、成功者や金持ちに不満がある人ほど爽快だったかも知れない。
ただ、それだけで終わらないのがこの映画の素晴らしいところ。
あの場でどちら側にも含まれ、どちらにもつかなかったのはマーゴただ1人。
彼女はチーズバーガーを頼み、阿鼻叫喚のスモアが出来上がったホーソンを後ろに島を去る。
正しさを求める訳ではなく「ただ、食べた」彼女はあの悍ましい生態系から抜け出した1人の人間。
特に後半、マーゴを演じたアニャ・テイラー=ジョイがただただ無双していた。
彼女が出演していると観たくなるし、面白い。
今後も期待。
製作にアダム・マッケイの名前があって納得した。
対立するどちらにも非を持たせ、嫌と言うほど皮肉を込めながら、最高の大団円へと持っていく。
やっぱり私は自宅で下着姿のままかき込む卵かけご飯が1番好きです。
全然腑に落ちない
あるシェフの願望
有名シェフの開催するお店に集められた人々。
コースメニューの様に徐々に明かされるシェフの願望と客の絶望。そこに完璧を求めるシェフの料理にそぐわない人物が。
偶然にも連れて来られた女性を通して、一般とかけ離れた異様な空間と料理を前に起こる殺人の記録だが、観てるものにも異様な感覚を与えるのだが、行為(殺人)に向かうまでの具体的な理由がどこか他人的でスッキリしない。
またハラハラドキドキ感を感じられなかった。
こういうのを面白がるのはムリ
主人公が完全に巻き込まれ事故
これはホラー映画なのかな?
予告はなんだか不思議な感じだったのでミステリーかと思って鑑賞しました。
主人公マーゴの服装がなんとなくこの場に不釣り合いで安っぽいぺらぺらのドレスに見えて、タイラーともどことなく恋人同士とは思えませんでした。
けど、話が進むにつれその違和感の正体もわかりすっきりです。
人間の狂気って触れるのは嫌ですけど見てる分には立派な娯楽になるんだと再確認できる作品でした。
それにその狂気に至るまでの過程を映像として見たいとも思いました。
R15だったのでグロテスクなシーンが沢山出てくるのかと身構えていましたが、残虐なものでは無かったので最初から最後までしっかりと映像を見ることができて満足です。
個人的に一番好きなシーンは、女4人でご飯を「おいしい、おいしい」と言いながら食べてワインをたらふく飲むシーンです。
完璧なメニュー
帰りに買って食べた
最後まで!!!!!!!!
もっと死をテーマにした理由は欲しかったな
タイトルなし(ネタバレ)
現代のグルメな人達と個性的な発想のレストランを皮肉ったブラックユーモア映画。
客は味もろくにわからない奴がやれ芸術的だのやれ値段だのやれ詳しい解説だのとまさに現代のSNS時代の悪いところを誇張しており、
一方でレストランは客には伝わらないようなセンスと演出で客の1番の欲求である食欲は二の次となっているような状況。
いい皮肉っぷりで好き。
まさに驚愕のフルコース・サスペンス!!
アニヤ見たさに鑑賞。
彼女にはこういう映画がよく似合う。
世界一予約が取れない孤島の高級レストラン。
崇拝される伝説のカリスマシェフ。
参加した客たちの胸糞悪さも相まって料理は美味しそうに見えず。
食のためには金に糸目をつけない自称食通民への皮肉たっぷりの映画。
アニヤが頬張るチーズバーガーとフライドポテトがめっちゃ美味しそうだ!!
日本でいうとおにぎりと漬物かな?
食べる物には健康上気にかけてるけれど、贅沢なグルメ派が苦手なのである意味小気味よかったかも。。。
怖い怖い。
何事もほどほどに。
レビューを見ないで観たほうが良い
究極且つ至高のフルコース、その名は"復讐"... 料理に人生を捧げた人々が仇敵達を"料理"する断罪スリラーコメディー映画
今や引く手あまたでいろんな映画でお見掛けする若手人気女優アニャ・テイラー=ジョイや英国重鎮男優のレイフ・ファインズら豪華キャストが一堂に介した料理を題材とするハリウッド大作。
その味わいは意外にもジャンクフード的というか、気取った上流階級の人たちが彼らにコケにされた人々に不気味な逆襲をされるいわば『世にも奇妙な物語』ないし『ブラック・ミラー』の如きシニカルな見せ場と解り易い教訓に満ちており、登場する癖のあるキャラクターたちが七転八倒する様に驚き楽しむ、万人向けの小気味良いブラックコメディ―に仕上がっています。
何も見目麗しいカッコいい姿を見るだけがキャスト目当てということではなし、主要キャストの中にお好きな方がいればそれぞれがドイヒーな目に遭って四苦八苦する姿を是非とも劇場でご照覧あれ、ということで。
死ぬほど素敵な夜へようこそ
有名シェフのディナーに招待された癖のある客たち。それぞれが個性的に食事をすすめるなか、段々と狂気的なメニューが提供されていく。
繊細な料理を提供するような高級店の客層は様々。味もわからず女性相手のステータスに利用したり、虚栄心を満たす、箔をつける、知識の発散など、一度の食事に千ドル以上払えるような“庶民”ではない者たちが今回は招待される。
コース料理が進むにつれてその内容に文句をつけたりするものの、最終的には料理だと言われれば自身が焼かれることさえ受け入れてしまう。
サスペンスとは謳っているが、メッセージを踏まえるとブラックコメディが近いように感じる。
値段によってよく分からないままに料理の価値を決めることへの皮肉。
結局チーズバーガーが1番美味いよね。
これはゾクゾクした
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