「アート心を擽られる究極の料理の数々に酔いしれる」ザ・メニュー BONNAさんの映画レビュー(感想・評価)
アート心を擽られる究極の料理の数々に酔いしれる
今年度公開された似たような題材の映画に『ボイリング・ポイント』という作品がありますが、あれより確実に出てくる料理は芸術的だし、美味そうだし、スタッフ全員生粋の料理人だしでこちらは大変満足出来ました。
いや、別にボイリング〜をディスってるわけではなく。…や、ディスってるか。すみません、やっぱディスってます。だって見た目大切。不味そうな見た目は素材に対する冒涜ですし万死に値する。
でも仕方がない。あまりにこの作品は完璧でした。
どちらかと言えば、内容を楽しむことはもちろんのこと、美術館や博物館で類い稀な逸品を鑑賞している時のような感覚になりました。
それは料理だけではなく、素材を採りに行く時の描写から既に素晴らしかった。
…まあ、中盤から一気に不穏な空気になるんすけどね。
なので、絵画や彫刻を鑑賞して、ついでにその作者の美的感覚という名の狂気に触れたいという方については、この作品はとっても相性が良いと思います。
その辺もあっての星5です。
なお、チーズバーガーが受け付けない人間ですが、この映画に出てくるチーズバーガーはまじ美味そうに見えました。あれなら食える。いける。
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