「そこまで過激にする必要はあったのか?」ザ・メニュー tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
そこまで過激にする必要はあったのか?
ステータスだけにこだわって料理を味わおうとしない金持ちに対するシェフたちの不満は大いに理解できる。
しかし、だからといって、あれだけ酷いやり方で仕返し(復讐?)をする必要はあったのか?
また、あれだけ多くの料理人が、自らの命を犠牲にしてまで、シェフの企みに加わるものだろうか?
これだと、カリスマ教祖に率いられた新興宗教が引き起こした事件を見ているようで、鼻持ちならない金持ちに対する反感よりも、シェフたちの異常さに対する違和感や不快感の方が強くなってしまう。
わざわざショッキング・ホラーにしなくても、「懲らしめる」程度のお仕置きにしておけば、もっと共感できたように思うし、チーズバーガーを作ったシェフが、「美味しいもので人を幸せにする喜び」を思い出すという話だけで、十分に感動的で後味も良い映画になったのではないだろうか?
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