カラオケ行こ!のレビュー・感想・評価
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キョウジとサトミ君のコミカル部分は、大爆笑というのではなくクスクス笑えるていどの面白さ。副部長(八木美樹さん)が男子より大人なのと、副顧問(芳根京子さん)のサッパリした対応も面白かった。
導入部分はイマイチ唐突過ぎる。突然キョウジがサトミ君の前に現れて「キミ、歌が上手いだろうから教えてくんない?」とか言われてもねえ。またサトミ君もなぜ断らない。さらに、なぜ1位金賞じゃなくて、3位銅賞の学校の子なのだろう?
つまり、ヤクザのキョウジが中学生のサトミ君に歌を教えてもらおうと思ったきっかけがサッパリ分からなかった。
原作どおりじゃなくても良いから、出会いの部分を工夫して欲しかった。
あとサトミ君、肝が据わりすぎ。これまで多くの修羅場でもくぐってきたのか? 武道で炭田(^^)でも練って座禅でもしとんのか? 冷静な中学生のサトミ(先生)と、平身低頭なヤクザのキョウジ(生徒)の関係がコミカルな感じで面白い。
終盤、キョウジに ”青春” からかわれるとカァーッとしてムキになり、渡そうと思っていた御守りを投げつけるところが良かった。それまでの胆力があって冷静な態度は一体なんだったんだと少しシラケもしたが、度胸はあっても子供扱いされるとカンにさわる年頃だということだろう。ここら辺りからサトミ君の感情が爆発するラストまでがとても面白かった。
原作読んでる人や読みの深い人は、キョウジがピンピンしているどんでん返しに驚かなかっただろうが、僕はスッカリ騙されていたのでハッピーエンドで嬉しかった。
副部長(八木美樹)が男子よりも少し精神年齢が大人なところも見ていて面白かった。今思うと僕の頃は高校生ぐらいまでは女子のほうが大人だったように思う。今はどうなのだろう。
合唱部の女子が、3位銅賞で全国に行けなかったことを残念がる。芳根京子が「ハイハイ去年全国行ったでしょ」みたいなサバサバ感の対応をする。この後も副顧問としてのこんな感じのサッパリした対応が面白かった。
綾野剛さんのルビーの指輪やタイガー安堵ドラゴン(なんで&にならん?)をもっと聞きたかった。エンドロールで歌っても良かったと思う。
原作は読んでないが、作者の他2作品はすごく面白い。「夢中さ、キミに」「女の園の星」。学級日誌の話、学校の犬の話、二階堂の話とかオチもあって笑える。
原作未読
原作未読状態で観に行きました。
恐らく、原作読んだ上で狂児を観たら「ちょっと違う」てなったと思います。(試し読みで見た)
ヤクザと中学生のハートフルコメディ。
綾野剛さんの演技が上手く、第一声の「カラオケ行こ」で引き込まれました。
カラオケ行こうとさそわれているはずなのに、悪いことをさせられそうな背徳感を覚えます。
歌ヘタあるあるや、段々と辛口になっていく聡実くんがとてもかわいかったです。
綾野剛さんの狂児は女慣れしている危険な男という感じなのに、毎回、紅のシーンで冷静になれました。
ちゃんと紅も回収してくれましたし、エンドロールは昨今のエンドロール中に席を立つ勢を嘲笑うかのような演出でガッツポーズしました。
ありがとうございます。
記憶の中のあんたは、俺の心の中でひかってるで。ピカピカや。
綾野剛の狂児と新人斉藤潤の聡実の関係性がめちゃくちゃいい。狂児は、子どもだからって見下すことなく、対等以上に教えを乞う身として礼を尽くす。聡実は、相手がヤクザだからとビビることなく、自分の判断で物事の良し悪しを判断できる。
ヤクザの一家が強面でベタベタの演技をするかと思えば、中学生たちはあっけらかんと瑞々しい演技をする。その対比がいい。そんな別々の世界に住む二人がどうしてこうも接近できるかというと、二人とも、相手の長所をしっかりリスペクトできる人だからだろうな。そしてお互い、自分の立ち位置もしっかり理解している。聡実は、変声期であることの弊害を言い訳にすることなく、受け入れている。黙っているせいで部員たちが怒るのも無理はないが、部活のその場にいない、それくらいがようやく彼ができる精一杯。中学生だものな、それだけでもエライよ。狂児は、自分が世間のはみ出し者だということを理解したうえで聡実と付き合っている。「綺麗なもんしかあかんかったら、この街ごと全滅や」は名セリフだ。そして引き際もいい。その二人にとって、カラオケ大会までの日々は、ピカピカの思い出になったろうな。だって、狂児の・・いや、そのことは語らずにいて、エンドロールの後のボーナスシーンをお楽しみとだけ言っておこう。
芳根
なかなか良い映画でした!
個人的には映画館での今年一本目の作品。
原作は知らずに見た感想です。
ひょんなことからヤクザにカラオケで歌を教えることになった中学生とヤクザの友情?を描いたような作品です。
ヤクザを題材にしてるけど残酷な暴力シーンやお色気シーンなどないため幅広い世代で楽しめる映画かと思います。
ハラハラするシーンもありながら終始ほのぼのとした展開で最後まで飽きずに見れました。
終盤の紅の歌唱シーンはなんかジーンとしちゃいました。でもその後の展開にほっこり!
綾野剛はプライベートの素行の悪さでいろいろありましたがやはり彼の演技は好きですね!
斎藤潤くんもすごく良かった。
あと副部長役の女の子が可愛くてなおかつ存在感のある演技をしててとてもよかったです。
それと劇中で氣志團のワンナイトカーニバルを歌ってたチンピラ役の方!
あの歌い方が最高だった!
あの方は昨年末に公開してたOUTにもチンピラ役で出ててすごく気になった役者さん。
しかしどちらの作品でもちょい役すぎて名前が分からず🤦
あと芳根ちゃんファンとしてはもう少し芳根ちゃんの出番があると良かったかなー!
センス良すぎる原作を題材にした良作映画
爽やかな関係性を楽しむ!
これはまさにエンディング後のラストシーンまで見逃さないでほしい!!席を立たないで!
予告観て原作読んで聡実くんと狂児の関係性に狂った関係性オタクなので、映画楽しみすぎて公開初日に行ってきた。
2024年の映画初めは本作。
物語は変声期を迎えた合唱部の中学生・聡実くんと、ヤクザの狂児がカラオケを通じて親しくなっていくというもの。
この設定がまずとても良い。あと年齢差のある2人の友情物語大好き人間なので、これだけでもうすごい楽しみにしてしまうよね。
映画は原作の聡実くんと狂児の関係をよりリアリティをもって描きつつ(一歩間違えると事案になる狂児さんとの合流シーンも聡実くんがちゃんと警戒してるのがリアル)、より「友情」という色合いを濃くして爽やかに描いてた感じ。
聡実くんが「大人になる」(変声期という肉体面でも、狂児たちという大人と触れ合うことによる精神面でも)物語になってるのがジュブナイル的風味があって良い。
あと学校のシーンがまたリアリティあって良くて、特に合唱部をサボった聡実くんが「映画を観る部」(だっけ?)の男の子とポツポツと話しながら暗室で古い洋画を観るシーンの空気良かったなあ。
クスリと笑える場面も多くて面白かった。
小林アニキがシリアスに「たんぽぽ音楽教室」入っていくシーンは笑ったし、プレゼント外しがちな聡実くんのお父さんも可愛かったし、聡実くんが来て親切にしてくれるヤクザたちとか地獄のカラオケメドレーも笑った(狂児役の綾野剛さんもそうなんだけど、みんな絶妙な下手さ加減)。
あと綾野剛さんの狂児はずるいわ…。聡実くんじゃなくても沼だわ…。
原作にはない聡実くんが「紅」歌ってるときの狂児さんの表情が見れるのは映画の一つの見どころ。
それとは別に個人的には原作を読み込んでた故に、自分の中でイメージができあがってしまって色々気になってしまったのがちょっと悔しい。
本作はできたら映画→原作の順に出会いたかった!!
そして諸事情があるのは重々わかるんだけど、聡実くんがスナックカツ子で歌った「紅」は原曲キーでいってほしかった…!!
この「紅」において、聡実くんの「最後」の掠れた高音(ソプラノ)によって歌われることがめちゃくちゃ重要なわけで、というかそのための「紅」という楽曲なわけなので、キー下げがめっちゃ気になってしまった…。
***
以下、2回目観たので追記(2024年1月19日)
公開から1週間経ち、2回目を観てきた。
1回目は原作ファンとして、2回目はこの映画のファンとして観た。
初回は原作を読み込んで私の中にできていた「カラオケ行こ!(監督:自分)」バージョンがよぎって集中しきれなかったんだけど、2回目観たらめちゃくちゃ良かった…。
関連ネット記事で、〝本作は「漫画の実写化」ではなく「漫画の映画化」としての作品〟という表現を見たんだけどまさにそれだったんよ…。
骨子は変えないまま、生身の人間が動く映像作品になっている!!
そして初回鑑賞時に気になった聡実くんの「紅」のキー下げも結果的に良かった気がした。
音楽の知識がある聡実くんは、自分の出せる音域もある程度把握できるだろうからキー調整しそうだし、というかそんなことは吹っ飛ばすほどの斎藤潤さんの熱唱だったし、狂児に向けてる気持ちが伝わってきたし…!!
あと2回目観て気づきとともにグッときたポイントが、聡実くんと狂児の距離の描写。
最初は狂児がぐいぐい距離を物理的にも心理的にも詰めていくんだけど、途中、聡実くんが歌のリストを手渡して説明するシーンで狂児のそばに自分から歩み寄るんだよね。
あのシーンから2人の距離感にずっと着目して観ていた私がいた。
その流れでのミナミ銀座の屋上で2人で話すシーン、心理的にも物理的にも近づいて打ち解けた2人を見ながらこっちが嬉しくなってしまった。
観終わった後も紅の歌詞のように、聡実くんと狂児の2人が私の心の中でずっと輝いている。
ピカピカや…。
また観に行ってしまうかもしれん。
忠実にできないぶん余白を埋める
生身の人間がいろんな現実的事情を乗り越えながらやる以上、どうにもならない部分がある。そこをうまく繋ぎ、まとめていてただ忠実な脚本ではできない埋め方をしてくれた。
和田とか、カラオケでのやりとりとか、傘の柄ネタとか。鶴☺️
綾野剛やっぱりアドリブなのか、じゃれるのうまいなあ。
二人が少しずつ距離を縮めていくのをにこにこ見守りました。意外とこういうただただ笑えて少しまじめでゆるくて微笑ましい映画ないからうれしい。
肝心の歌もいい味してました。
これから紅聞くたびに笑っちゃいそう。
キャストもよかった。いいわ〜ぽいわ〜おかんもキティちゃんも
細かい心残りはカップの持ち方と仕方ないけど名刺の出どころ、そして入れ墨にドン引く聡実くんをみられなかったこと。
くそ〜みたかった〜高校ならまだしも中学生は大人になれないよな〜〜〜
隣のおじさんスタッフロールで出ていっちゃって思わず引き留めそうになった。
そんなフランス映画みたいな終わり方しないよお😭
聡美くんは毒舌なのに可愛い
初日舞台挨拶で綾野剛くんが言っていた通りヤクザが登場するものの“たおやかな”作風でクスクス笑えて狂児と聡美くんの噛み合わない関係性が実に面白かった。
カラオケ大会の為に歌が上手くなりたい強面のおじさん達が、歌のアドバイスを欲して毒舌聡美先生からボロボロに言われまくるシーンや、紅を裏声で歌う綾野剛くんは必見です。
変声期に悩む一人の中学生が狂児といる時間が心の拠り所となり年齢を超えた友情が芽生える。カタギにいる聡美くんにはずっと笑顔で対応する優しい狂児が堪らなくいい。
原作は後で読んでも楽しめますが最初に読んでおくと聡美くんのモノローグが分かってより理解しやすいかな。人間ドラマが心を捉えてストレスフリーで見れるので色んな方に鑑賞してもらいたいです。
カラオケ行きます
待ちに待っていた作品が見れて嬉しい
原作が大好きだったので、早く観たくて初日に鑑賞。終始ニヤニヤしっぱなしだったぁ。
聡実くん演じる齋藤潤さんは初々しいしくて等身大の中学生そのものだったし、綾野剛さん演じる狂児も聡実に向ける優しい視線と容赦ない粛正が格好よかった。立ち姿も聡実くんとの対比が様になっていていい。途中聡実くんにご教授願うためにヤクザたちが勢揃いしてるところが一番楽しくて笑った。そのとき狂児の腕に捕まってる聡実くんが原作そのもので可愛かったぁ、ほんとうに好き。
中学生の王道成長物語でもあるのでしっかりとしたドラマも根底にあってとても良かった。芳根さんが演じる教師が合唱コンクールで3位になった理由を生徒に聞かれて「愛が足りなかったのよ」と言ったときにズレてる?ってなってしまったけど、よくよく考えたら、あのとき「○○が駄目だったせい」ともし言っていたら、あの多感な年頃の彼らはその人を責めたり、本人自身が落ち込んだりしてしまうので、あの答え方は案外的を外れていなかったのかもしれないと最善な答え方に納得しました。そういうのも含めてまた観に行きたいです。
お前ら極楽行きなら全員特等席だぜ‼️❓お疲れナマです‼️❓
荒唐無稽やけど、コメディやから、🥸ええんや。
なんだろう、ヤクザなのに、悪い奴誰一人いない。
中学生、ヤクザ、みんな怒るけど😤、どれも皆、思い遣りの怒り。
綾野剛は、どんなこと言われても怒らない、慈愛に満ちている、薬物中毒の奴を殴り倒しさえしても、思い遣りで満ちている。
中学生の部長は、どれだけ度胸あんねん、でも、綾野剛のヤクザと魂で結ばれている。
いや、本物のヤクザやないで、任侠の世界の創造ですぜ、そこんとこよろしく、やで。
ところで、俺は南河内の生まれやけど、八尾の、あの、やさぐれた繁華街見たことないねん。
みんな、大阪弁上手いで、誉めたるわ、ええ出来やで。
たまには、力の抜けたコメディも面白いやんか🤣。
ついでにハツピーエンドやで、年初めに、大いに笑わせてもろたわ、おおきに。
優しい世界が沁みる。
※原作未読です。
総括。
「のんびり」「なごみたい」「ほっとしたい」「優しい世界」な感じの映画でした。途中ふふっと笑える箇所が複数あってそれも良かった。色々あって荒んでたので優しさが沁み渡りました。
(以下人によっては薄くネタバレの可能性を含むかもしれません)
正直メイン二人のお顔が好きとは全く思ってなくて、でもだからこそ、狂児さんや聡実くんのことを可愛いと思ったら終わりだな〜と思いながら見始めたんですが、無事開始早々に終わりました。
というかこんな書き方するとめちゃくちゃ失礼なんですが、ほとんどの出演者のご尊顔を美形!と思っていなくて、だからこそリアルというか、"その辺で起きてそう"感があって良かったです。なんかこう…めちゃくちゃ綺麗な顔した人しか出ない作品見てると「いやその顔があるからこうなるだけやろ」と思ってしまうので…まあそれはそれとして中学生をカラオケ行こと誘うヤクザの話が"その辺で起きてそう"となるのはアレですが。
個人的に好きだったのは狂児おじさんが「大人」の一面を見せた所と、最後の歌唱です。結構めそめそしてしまうくらい良かったです。
あと主題歌は…どうして…ってなってしまった…いやまあわかるんですが、わかるんですが、一番気持ちがスンとなりました。もういっそ狂児と聡実の一発録りの音程怪しいカラオケ音源とかにしてほしかった。いやまあ色んな音源使ってるからね。わかるんだけどね。
冒頭で書いた通り荒んでた心に優しい世界が染み渡りました。ありがとう。
あと、これをこう表記して良いのかわからないのですが、ブロマンスが好きな人には多分刺さるので見た方がいいです。
「カラオケ行こ!」の台詞に不思議な魅力がある
たまには、こういうほのぼのムービーも有です!
カラオケ行こー!
みんなでワイワイカラオケ行きたくなりました。
ヤクザと中学生という不思議な2人の少しずつ育まれていく友情がキュンと来ます。小ネタも多くておもしろい。綾野剛はちょうどいい演技でしたー斎藤潤くんも自然な演技で、2人のバランスよかったですね。
舞台挨拶つきでしたー齋藤くんしっかり話してて偉いなーと思いつつも、基本的には芳根京子に釘付けだったのであまり記憶が、笑。超かわいかったですーショートパンツ姿も素敵。とにかく生でお会いできた満足感でいっぱいです。桃ちゃん先生はお花畑すぎましたが、いい感じにハマってました、笑。
生の綾野剛、北村一輝カッコよかったし、チャンス大城や橋本じゅんとかもなんか見れてよかったです、笑。
というわけでハートフル素敵な映画なので見てくださいませ。
原作通りなのでそのまま進むがそれで構わないタイプ
今年21本目(合計1,113本目/今月(2024年1月度)21本目)。
ストーリー自体はここの予告編に書いてあるものが全てだし、何なら原作もあるし、そりゃ大半の方は「そんな展開あるわけないだろ」ということになろうと思いますが、原作ありの映画なので仕方がないという部分はあります。当然、法律系資格持ちの立場でもどこまでつっこむんだという「突っ込みどころの幅」がかなり見極めにくいところでもあります。
まぁとはいえ、合唱部、あるいはカラオケというテーマを扱った映画というのは原作があるからこのように映画化されているのですが、実際に映画館でそのような趣旨の映画はあることはあってもミュージカル系に寄せるタイプのものも多く、そんな中でコメディに寄せたという点はまぁ(突っ込みどころは別として)良かったかなというところです。
※ 「アクアマン」は大阪市では字幕版がなぜか申し合わせたか何かのように金曜日のテレワークの後では見られない時間設定にすべてさせられてしまっていたのですが、実際にはこちらのほうが満席近い状態だった(表示上は△扱い)のが印象的でした。
なお、舞台としては大阪府堺市であるようですが(最初の表示)、一方で堺市の話はまったく出てこない(むしろエンディングロールで神奈川だの出てくるので??になる)ので要注意です(地域ネタはまるで登場しないので要注意です)。
一応、原作があるということも理解した上での以下の評価です。ちょっと手厳しいかなと思うところもあるのですが、大切なところもあるので…。
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(減点0.4/事務管理と無権代理、事務管理者の管理の範囲) ※この幅は0.3以上の扱い
事務管理の管理者にあらゆる管理権が与えられているのではないので、管理者が本人の名で第三者を巻き込んで何らかの行為をしても本人の追認がないと無権代理にしかなりません(判例/ここまでは固定0.3の扱い)。また、事務管理の管理者には「本人の意思がわかるか推知できる場合の管理責任」が定まっているので(民法697条以下)、ここも微妙なところがあります。
(減点0.2/登場人物の名前について)
この点は原作通りですが、この原作(コミック)もまた、実際の「リアル日本で問題になった事項」を意識したものと思われます(家裁平成6.1.31)。
この点、審判例(家裁の判例は「審判例」という)の述べるところは「名づけの濫用はできない。またそのように思われる場合は受け取りを拒否して良いが、一度受け取るとそれを返戻することはできない」というものですので(ただし、行政手続法以前のもの)、この点で戸籍行政の扱いが不適切でありやや配慮が足りないというところです。家裁の審判例ですが「濫用と思われる場合の不受理を認めている」という点には注意が必要です。
※ ただし、何をもって「濫用」というかは明らかに100%濫用と言えるケースもあれば70~80%といえるケースもあり、この点、戸籍行政も「判断に迷うケース」もあります。そのために用意されているのが従来からの戸籍法の「名の変更の審判」で、明確に濫用であるというようなケースは事後的に救済されるようになっています。
(減点なし?/参考/ビデオカセット、ビデオデッキ、「わかめになる」など)
この映画って「メインになるターゲット視聴者層」ってあると思うのですが、その「想定されている層」にこれらの点(VHSの文化)って伝わるんでしょうか???
※ 元のコミックは2020年発刊です。
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愛って何なんだい?
ちゃんとロマンスな雰囲気が漂ってた!
愛って何!?の疑問に聡実くんがこれかな、って思った答えが最高。シャケの皮って!愛って、日常の中にあるんだな。
愛って与えるもの、聡実くんが渡したげんきお守り、伝わったよ!
聡実くんが本当に煌めいていた。本当に一瞬の煌めきを見せて頂いたという感じ。
お父さんとお母さんの役者さんの演技も本当に良かった。お父さん、喋らなくたって優しさが伝わってきてたよ。
紅だああああああああああああ!!
愛とは与えること
ヤクザの狂児が、ハイエナの兄貴のようにカラオケ教室に通わないのは何故だろうとか、他の組員の歌を聞く限り、最下位になることを恐れなくてもよさそうなのに、(優勝を目指すのならいざ知らず)そんなに歌の上達にこだわるのは何故だろうとか、色々と疑問に感じるところはある。
そもそも、ヤクザと中学生の友情なんて、現実離れし過ぎていて、いくらなんでもあり得ないだろうと思ってしまう。
ただ、そうしたことが気にならないくらい、最初からボケとツッコミで息が合っている主人公2人の掛け合いが面白いし、綾野剛の本気度が感じられる狂児の熱唱シーンや、組員たちによる歌唱とそれを中学生の聡実が指導するシーンには、吹き出してしまうような楽しさがある。
何よりも、ご飯の上に乗せられた鮭の皮のアップの映像に、愛を歌う合唱をかぶせてくるセンスには、思わずニヤリとしてしまった。
キティちゃんの入れ墨や、小指を送ってきたヤク中のヤクザのエピソードが、ちゃんと回収されるのもいいし、合唱部や「映画を見る部」の面々も、いいアクセントになっている。
聡実が、ヤクザのカラオケ大会で「紅」を歌うことになるという、ラストの予想外の展開にも違和感がなく、演じる本人が実際に変声期にあると思われる聡実の熱唱からは、「上手く歌うことよりも、心を込めて歌うことが大切だ」というメッセージが確かに伝わってくる。
観客の「あり得ないだろう」という感想を逆手に取った、エンディングでの、「幻じゃなかったんだ」という名刺のオチにも、してやられてしまった。
【あんな優し気な笑顔を浮かべた綾野剛さんは見た事がない!。X JAPANの難曲”紅”を綾野さんが”裏声”で歌う可笑しきシーンや、合唱部部長の聡実君が狂児の為に”紅”を歌うラストは沁みる作品である。】
■中学校名門合唱部部長の、岡聡実君(斎藤潤)は、或る雨の日に突然コンサート会場に現れたヤクザの成田狂児(綾野剛)に、歌を教えてくれないか、と言われ渋々一緒にカラオケ屋へ行く。
そこで狂児が語った事。
それは、組内カラオケ大会で”歌下手王”になると、絵心の無い組長(北村一輝:ハッキリ言って、現代邦画でヤクザ役を演じたら、綾野剛と双璧である。)にとんでもなく下手なタトゥーを彫られるんだ・・、と狂児は聡実君に切々と訴え、歌を教えて貰う事になる。クスクス。
◆感想
・今作は、山下監督ならではの緩いベースの中、面白くストーリー展開されていく。
ー 狂児を演じた綾野剛が、優しくもやや影のある関西弁で話す姿は、流石である。あの声でお願いされては、岡聡実君が仕方なく歌の指導を引き受けるのも、分かるなあ・・。-
・狂児はいつも、”歌下手王”になり身体中に組長の下手なタトゥーを入れられるハイエナの兄貴(橋本じゅん)が、”たんぽぽ音楽教室”に通う姿を見て、自分も危ないと思うシーン。
ー 全くさあ、雨がガンガン降る中、階段をハイエナの兄貴が昇って行くシーンは、どう見ても鉄砲玉の討ち入りでしょう。それが、”たんぽぽ音楽教室”に行く姿というのはどーなのよ。クスクス。-
・狂児が、カラオケ屋で披露した十八番の「X JAPANの”紅”」を歌うシーン。冒頭のリリカルな英語の歌詞を結構上手く歌っていたと思うのだが、”紅だーーーー!!”と叫んだあと一気にロックテイストに流れ込んでいく中、聡実君の講評は”裏声が気持ち悪いです!”とバッサリ。そして”手を上げる必要はないです。”とサラにバッサリ。
ー 可笑しいなあ。クスクス。-
・だが、聡実君自身も変声期に入りボーイソプラノが出なくなって来ている事に密かに悩んでいたのである。
ー きっと、聡実君から見ると、狂児は何だかんだ言って、歌を楽しんでいるように見えたのではないかな。優勝を目指す聡実が所属する合唱団ではなく、ビリの”歌下手王”にならない様に頑張る姿が。
そして、聡実君は狂児に”音叉”をプレゼントし音程を保つ事や、彼の声域に合った曲を数曲書き出してくるのである。
それにしても、綾野剛の歌が映画で聞けるだけで嬉しいのだが、「ルビーの指輪」や「タイガー&ドラゴン」などはナカナカ上手かったのではないかな。けれど「タイガー&ドラゴン」は組長の十八番なのでNG・・。-
■沁みたシーン
・狂児が乗った車が、シャブ中の男にカラオケ屋の前で横っ腹に突っ込まれ、担架で運ばれる”男”の姿を見た聡実君が、合唱コンクールをすっぽかして、狂児の代わりにスナックで行われていた組内カラオケ大会に参加するシーン。
組長に狂児の安否を聞いた聡実君に対し、組長が言った言葉。
”アイツは地獄に行きよった。俺の誕生日に難儀な事やで。”
それを聞いた聡実君は、烈火の如く怒り”お前ら、ヤクザは皆、地獄行きだ!”と叫び、狂児の十八番「X JAPANの”紅”」を高音域では声を掠れさせつつも、見事に歌いきるのである。このシーンは、ハッキリ言って沁みたよ!!。
組長を始め、皆が涙する中、ひょっこり現れた血だらけの狂児。
拍子抜けするが、良かった良かったである。
<今作の見所は、矢張り綾野剛の今までに見せた事がない優し気で人懐っこい笑顔と優しくもやや影のある関西弁である。
そして、彼の為に変声期である事を悩みつつ、狂児のために色々と助力する言葉はキツイが、ハートウォーミングな心を持つ聡実君の姿が心に響いた作品である。
ラストを観ると、狂児と聡実君の交流は続くのだろうな、と思った作品でもある。>
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