「カラオケが上手くなりたいヤクザと合唱部所属の男子中学生の交流を、緊張と笑いの中に描き出したヒューマンドラマの秀作です。」カラオケ行こ! もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
カラオケが上手くなりたいヤクザと合唱部所属の男子中学生の交流を、緊張と笑いの中に描き出したヒューマンドラマの秀作です。
予告を観てとても気になった作品です。
綾野剛が主演だということと、作品の内容自体も
ヤクザと中学生との交流ということで珍しい感じ。
観てみましょうかということで鑑賞です。
♪鑑賞終了
感想の第一声としては「面白い」しか無いです。はい。
後から思い返せば気になる箇所が出てくるかも ですが
鑑賞中は、この作品の世界に浸りきりました。・_・
# ピリピリと張りつめた空気のヤクザの世界
# 汗と黄色い声の飛び交う中学部活動の世界
接点の無さそうなこの二つの世界(普通は、無い)を、
狂児(ヤクザ)と聡実(中学生)二人の交流を通して
見事に描いてくれました。
クスっと笑える場面は随所に散りばめられており、ヤクザ
映画特有の「今にも切れそうな緊張感」を絶妙に和らげて
いたように感じます。緊張と笑いのバランスが効果的な作品
でした。
「どうだった?」 と感想を聞かれたら
「ぜひ映画館へ」 と薦められる作品です。
観て良かった。・_・♪
※綾野剛の演じた、終始穏やかなヤクザが秀逸でした
◇あれこれ
■ヤクザな綾野剛
3年前にも「ヤクザと家族」でヤクザ役を演じた綾野剛。
その作品での「これぞヤクザ」な渾身の演技がまだ頭に残って
いて、聡実の態度にキレてしまわないだろうか と
かなり最後までハラハラしながらの鑑賞でした。・_・;
聡実クンに向かってキレる役は、他のヤクザさん達が演じてくれて
狂児サンは最後まで中学生思いの優しいヤクザでした。ほっ
■狂児という名前のキャラ
1970年代の漫画にその名前の登場人物がおりました。
氏名:人浦狂児。職業:脳外科医。
腕前は一流。人の脳移植を簡単にやってのける。
ヒトラー似の風貌。愛妻家…。
「ボクの初体験」(著:夕月光 1975~76 週マ)」
こんな名前のキャラクターはこの後出ないだろうと思って
いたのですが。 …あ。 ・_・;ビックリ
■原作がある と思ったら…
書籍サイトで検索したら、この作品の続編もありました。
「ファミレス行こう!」 わー
4年後を描いた作品らしいです。気になります。・-・ウン
■狂児の矜持
本当は京二という名前のハズが、父親のせいで” 狂児 ”という
名前になってしまった成田狂児サン。
二十歳で今の組長に拾われるまで、「普通に」頑張っていた
との本人述懐がありました。
「名は体を表す」と言われないよう、礼儀・言葉づかい・気遣い
に相当気をつけて生きてきたのかなぁ と推察。
食事中の聡実クンに” 肘をつかないで ” と注意する場面は、狂児の
矜持と美学が感じられました。
小学中学と、名前の事でイジメられたんだろうな とも推察…
狂児の生い立ちももっと知りたい気分です。
◇最後に
エンディングの後のシーン(3~4年後?)で、狂児の手首に
入れ墨が増えていました。・_・
鑑賞中にはそれが何か読みとれなかったのですが、パンフ購入して
帰宅後、それが確認できる写真がありました。
手首の文字は「聡実」。 …えっ
ここから色々、疑問と妄想。
・結局カラオケ大会は負けたの?
・絵心は”うんこ”(←と狂児が何度も連呼)な組長、字は名人級?
・”聡実”の二文字は、”好き” だから入れたのか?
・聡実が中学卒業後も、交流は続いたのか?
やはり続編が気になってきました。原作と合わせて読まねば。
(出版社の戦略に上手くハメられてますね)
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
コメントそして共感ありがとうございます。
ラストのシーンは驚愕しました。まさか狂児が聡実と彫ってるとは?
私は人間的にサトミくんを心から好きになったのだと、
単純に思いましたが、カラオケ大会は組長の誕生日とか言ってましたので、
何年後かのことなのかな?と勝手に思っていました。
X J apan。
好きです!!
今回“紅“を綾野剛、齋藤潤、合唱曲の3つで聞きましたが、
歌う人によって違い楽しかったです。
Little Glee Monsterも最高ですね。
ハーモニー、サウンド、ビジュアルとそして爽やかさ!!
交互に聴くって良いですね。
私もやってみます。
共感ありがとうございます。腕の聡美の彫物。オンナの名前と思ってしまいますよね。アタシは小林聡美かと突っ込んでましたが、あれは狂児が自分で彫れたと思いたいエンドロール後のワンショット。いたずら好きの親分に入れられたんでももちろんいいですけどね。まぁ、なくてもよかったサービスカットですかね。映画の感想はひとそれぞれで、そんなふうに思ったもんですから····
共感ありがとうございました。鑑賞後、原作がどうしても読みたくなり、購入しました。原作も良かったですが、個人的には、映画の方がより豊かに世界が広がった感じです。
カラオケ大会の本当のところ、気になりますよね(^^)