デイ・オブ・クライシス ヨーロッパが震撼した日のレビュー・感想・評価
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フィンランドのNATO加盟問題
フィンランドのNATO加盟を苦々しく思うロシアとの微妙な政治関係を描いたポリティカル・アクション映画。EU合同警察捜査官のタナーとシルヴィアがフィンランド大統領を殺害したセルビアのテロリストと対峙、だが、アクションシーンは少なくダラダラと事件の背景描写が続き、主人公は地味な中年おやじ風な捜査官でシルビアが好きなくせに煮え切らない、警察も不甲斐なくテロリストにやられ放題なので途中で投げ出したくなりました。
ロシアとの微妙な政治関係を描いているので母国ではリアリティがあり受けたのでしょう。
テロと捜査官のアクション映画と期待していたので物足りませんでした。
銃撃シーンが残念だけどそれなりに楽しめました
フィンランドでのテロ事件がテーマのストーリー、ヨーロッパにおけるロシアの脅威が描かれた作品
実際にロシアはウクライナ侵攻をしているし、隣国フィンランドにしてみれば、ロシアがこの作品のような事を起こしてもおかしくないという事なのでしょうか
ロシアに対してのフィンランドの危機感がリアルだったり、黒幕の狙いが予想と違っていたり、テロリストになってしまった人の背景が丁寧に描かれていたりで、単純な勧善懲悪というのではなかったので良かったと思います
残念なのが、フィンランド大統領へのテロというスケールが大きすぎるテロ事件のわりに警察や軍の対応があまりに悪すぎるように思えたし、ラストの銃撃シーンがしょぼすぎました
そこがとっても残念
もっと迫力ある銃撃シーンだと☆3.5にはなっていたと思います
主人公役のヤスペル・ペーコネンが「プリズン・ブレイク」のTバッグ役のロバート・ネッパーに似てるように見えて、それがずっと気になりながら観ていました
夜のヘルシンキがとってもきれいでした
北欧諸国の危機感観て取れる
2021年現地(フィンランド)公開
ロシアのウクライナ侵略が起きる前に創られた作品
北欧諸国にとって、どれ程ロシアの存在が脅威に有るか感じ取られストーリー展開も、西側諸国のテイストとは違った驚きと旨みが楽しめる作品。
コロナの影響で、欧米の大手映画館(系列店舗)の倒産や、アメリカの映画協会のストライキの影響もあり、今まで観られなかった処の作品が観られる様に成り、これも含め面白い局面を迎えていると思います。
小さくまとまらず、キチンとバックの大きさを描き、サスペンス感ピリピリでエエやん❗
なかなかの驚きの展開がモリモリです。
ロシアに報復戦争を仕掛ける???
大統領参加のレセプションで発生したテロに立ち向かう情報員の活躍を描く物語。
フィンランド製作のアクション映画ですね。スウェーデン製作の「アンシンカブル 襲来」でもそうでしたが、北欧諸国のロシアに対する敵愾心と警戒心はかなり高いようですね。現実にウクライナ戦争が起きているわけですから、歴史的な経緯を見ても警戒感が強いのは当たり前なのかもしれません。
この作品の弱点は、「ポリティカル」を組み込めていないこと。
国家のトップともいうべき大統領が人質になり、殺されてしまうような大事件。
政府は混乱するでしょうし、アメリカやEU諸国との連携、報復準備等の話も出てくるような大事件。それらを活写すれば緊迫感を強く感じることができるでしょう。でも、それがまったくありません。
アメリカならどうでしょう。現実世界では9.11に対してアフガニスタン侵攻が行われました。TVドラマ「24-2nd」では侵攻の是非が緊迫感を持って描かれていました。
でも、この作品はそんな描写が一切ありません。小国フィンランドなので仕方ないのかもしれませんが、そんな小国の苦悩を描くだけでも作品の奥行きは広がったように思えます。
クライマックスのアクションは、ハリウッドを見慣れていると残念に感じるレベル。そもそも、諜報員が単独で犯人グループを追う設定にも無理やり感あって、それも残念。
私的評価は、少し厳しめです。
俺を信用しろ!
フィンランド独立記念日に要人が集まった宮殿にてテロが勃発。警察のタナーは、大統領や仏将軍、そして同僚の女性を救う為、この事件に挑んでいく。
作品としては、いち映画祭作品として公開されるにはかなり大作感のある作品。
序盤は、テロ発生までに至る経緯や登場人物らの背景が描かれ、やや冗長に感じるも、とても丁寧で分かり易いのはグッド。
事件発生からは一気に緊張感がエスカレート‼
・・・となったり、交渉などのゆったりシーンに戻ったり、かと思えばまた緊迫感が増したり、といった場面の連続で波が激しい印象。やるならもっとガガっと(笑)‼
言い換えれば緩急の効いた展開で退屈はしないし、後半には序盤の事件がうまく関わってくるし、アクションシーンなども行き過ぎておらず、個人的に好みだった。
所謂、ワタクシで言う所の「映画はこういうので良いんだよ!」作品ではあるが、ちょっと規模が大きめでワクワクしながら観れた良作だった。
でも、この結末。。結局何か事は動いたのかしら?
決してモヤっとするようなものではないんだけどね。
ベラルーシは良い迷惑だな
フィンランド独立記念日の式典中の大統領宮殿がテロリストに襲撃される話。
EU合同警察の捜査官によるミッションの様子から始まって、その後はテロリスト側とフィンランド当局側の視点を行ったり来たりするし、登場人物も多い為、特に序盤はしっかりみておかないと迷子になるかも。
いよいよ襲撃が始まってスリリングな展開になっては行くけれど、見せ方は丁寧過ぎてテンポが悪いし、そこまでして何がしたいのか目的が判然とせず。
指揮官も無能だしね。
やってることは結構スケールがデカいのだけれど、それに見合う目的がピンと来ないし、動いている部隊も阻止しようとする警察もショボいしでイマイチ盛り上がりに欠けた。
多言語が飛び交うので結構耳が忙しい、地味ながら複雑な味わいがあるポリティカルサスペンス
びっくりするくらい地味なポリティカルサスペンス。フィンランド独立記念日の式典を開かれていた大統領宮殿がテロリストに占拠されますがまず展開されるのが交渉人を立ててのネゴ。結構ここに尺を割いている点が冗長ですが、ここで立てた登場人物のキャラがクライマックスで生かされます。戦争犯罪人の釈放が目的だったテロリストの行動が二転三転する展開はなかなかスリリングで、フィンランド治安警察の所属ながらEU合同警察に派遣されている主人公タナーが人質となった要人の警備に就いていて拘束された同僚シルヴィアを救助するためにEUとフィンランド双方の思惑に配慮しながらテロリストを追うストイックさがカッコいいです。勧善懲悪を拒否して不穏な余韻を残すエンディングが廃墟で展開されるありきたりなアクションシークエンスを上手く補っていて鑑賞後の後味は意外とスッキリしています。
英語、フィンランド語、スウェーデン語、フランス語、ロシア語と様々な言語が飛び交うので結構耳が忙しくなりますが、何の知識もない言語の中にも耳につくセリフがあったりしてそういうところも楽しい作品です。
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