ザ・ミソジニーのレビュー・感想・評価
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よくあるラジオ朗読劇?
出演者はほぼ4人のみ終盤エキストラの男どもが数人囲んだが省略しても良かったかな?全編ほぼセリフのみのシーンばかりの会話劇中心で観てて退屈!
ホラーというより怪奇、怪奇というよりアート
とにかく洋館の空間が良くて、懐かしの怪奇映画のような色調がいい。そして何を見てるのだかわからなくなるストーリーはもはやマリエンバードな気もしてくる。主演女優たちの奇怪さはツィゴイネルワイゼン的というか。
演劇的、確かにそうなのだけど怪奇映画的カットの連続と音楽もいいのでうとうとしてくると猛ダッシュでラストにツイストを入れてくる。魔法陣は面白かった。
間違いなくテンションでは本年トップクラス。色調とタイトル、終マークまで美しい。
オカルト映画ではなくカルト系寝落ち映画
もうすぐ上映も終わるという事で話題作?のミソジニー観てきました。感想としては70年代風映画芸術の味わいと理解不能なストーリー展開でマニアックすぎるなと思いました。全体を支配する不穏な雰囲気と不気味さは良かったんだけど。確かに女性嫌悪にもなる映画ではあったが不思議と嫌いな世界ではないかも
学生演劇以下
お金を払って見るようなものでは有りません。監督はホラーの中に、メタフィクション的な構造を持ち込んで「どうだ!」と小鼻をふくらませているようだが、そんなもの小説でも演劇でもやられ尽くされていることで、今更感ハンパなし。プロデューサーも兼ねているらしい女優の演技だけが怖かった。自己批評がまったく無い素人芸という意味で、落語の「寝床」を思い出した。こんなメチャクチャな脚本を書く人に教えられる映画美学校の生徒は、本当に可哀想だ。
まさに“霊的モード”探究の集大成…笑
新たな【ゴーストムービー】とは良く言ったもので、こんな試験的な映画は初めてでした。こんなの好き嫌い分かれるし、嫌いな人の方が多いよ監督!という感じです。
公式サイトを読んだ時間を返せ!と、思いつつ、観た後にもう一度読んでしまいました。そして気付いてしてやられたり。どこにも映画のジャンルが書いてない。
これを「面白くない」と酷評で終わらせるか「面白い」と笑えるかは、自分の中にある先入観を捨てて、気付く事が出来るかというところ。あと監督を許せるかどうか…笑
私も本質に気付かなければ酷評だったでしょう。
だって内容は全く無いし、繋がりもないし、全然意味分かんないし、とんでも展開だから 笑
映画とメディアを惜しみなく使った、先入観の実験ですこれは。
酷評であればあるぼど、この実験は成功で、監督の思う壺なんだよなぁ。監督はニヤニヤしながら嬉しそうに読んでいるんだろうな…。
こんなお金をかけて変な事する人の話を、じっくり聞いてみたいなぁ〜。本当、変な人 笑
失笑系コメディー
失笑とは、本来「こらえきれずに笑ってしまう」いう意味であるが、世間的には「笑いも出ないくらい呆れ返る」に使われている。『ザ・ミソジニー』は、間違いなく後者にあたる。
劇中劇なのか、妄想の世界なのか、はたまた現実なのか観客を混乱させることには成功しているが、怖がらせることは皆無。ひょっとしたら、笑いを求めているのではないか? なんて思ってしまう。
イノシシごろしを使う場面は、笑うところですよ。
難解(いい意味)
あらすじ読まず、事前に入れた情報は、高橋洋さんの新作ホラー、それだけ。
個人的には、それが正解でした。
何が起きているのか?
一体、どっちだ?どっちだ?
と、頭をフル回転させて、物語に付いていくのが必死でした。
最後まで観ても、なんとなく分かったような感じ…
夢から醒めて、夢だったのか本当だったのか分からないような感覚に近い…
なんか、いまひとつ、スッキリしなかったけど、パンフレットを読んで…
解釈しだいなのかな?
何回も観たくなる作品です。
作品全体を貫く不穏な感じ不気味さが素敵です。
すごく残念なのは、他の方も言われてますが、少しだけある合成が安っぽく、ちゃちいトコ…
でも、それを凌駕する作品全体の良さがあります。
内容は、割りと、ポスターのイメージどおりだと思います。
中原翔子さんもだけど、特に河野知美さんの怪演がスゴイです。
とりあえず、もう1回観ます。
後半がついて行けませんでした
前作の「霊的ボリシェヴィキ」は廃工場に集まった人が不思議な体験を語るだけ、再現映像もないのに十分に怖いという画期的な作品だったので本作もかなり期待して観に行きました。前半は良かったのですよ。ところが後半で物語がツイストすると「え? そっち?」という方向性で。日常がちょっとずれるのが恐怖の演出だと思うのですが、ずれすぎると逆に怖くない。ただ監督の意図が私の期待とは別のところにあったのだとは思うのですが、かなり残念でした
ホラー映画の更新
観やすい映画ではない。
観客に思考を促し、想像の果てにこわいものを描き出す手法は『霊的ボリシェヴィキ』を経て進化し続けており、だからわかりやすくこわいシーンが出てくることはあまりないし、怖いビジュアルや動きの幽霊が出てくることもほぼない。
低予算ゆえ荒っぽい合成もあるし、筋立ても後半からかなりカオスになっていき振り落とされる観客も大勢いるだろう。
でも、既存の手法を最大限に上手く使いこなすジェームズ・ワンやスコット・デリクソン、マイク・フラナガンといった監督たちの素晴らしく面白いホラー映画であっても、たどり着けないような境地に今作は至っている。
それは、エンターテインメントとして消費できるかどうかわからないレベルで「本当にこわいもの」を映画で描き出すための壮大な実験の連続であり、今作はこれまでの高橋洋監督作品でもっともそれに接近している作品である。
齢60を超えてなお、ホラー表現のアップデートと娯楽性を探求し続ける姿に感銘を受けるか、低予算のわかりづらい映画として切り捨てるか、どちらでも良いが、私は前者であった。
観客の想像力を信頼する作り手の映画であるから、シネコンでかかる映画より少しだけ前のめりに観て頂きたい思いはある。
炎はオーラですかね
呪われた母殺し事件を題材にした舞台劇の演技をつける為に山中の洋館にやって来た劇作家の女性と女優とそのマネージャーの男が、混沌に満ちていく話。
題材となった事件のあらましを説明的に語る会話からスタート…あらすじを読んでいたからまだ良かったけれど、イマイチ話しが入ってこない感じで期待値ダウン。
そして洋館にやって来て、臭くて食えたもんじゃないとい言いつつ同じ会話の中で今日は猪鍋にしましょうってなに言ってんだ?
そういうわざとらしい空気感の中始まっていく居るだ見えるだ降霊だ…ただのヒステリーか、取り憑かれているのか、はたまた霊か?と判り難いけれど、なんかとりあえず絶叫させて能書きタレさせて揉み合っておけばみたいな感じですかね。
低予算なのは仕方ないけれど、演技も演出も脚本も、全てが残念な感じ。。
上映後、理解が追い付かないところがオモシロイみたいなことを仰っていたけれど、自分的にはそういうところに至らなかった。
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