「壁を壊せ‼」ハーティー 森の神 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
壁を壊せ‼
象の群れが暮らす森の美しい水場に、大企業の開発者達がやってきた・・・。
象と自然を守る為、森の神と呼ばれる男と森に住むゲリラ達が立ち上がる物語。
美しい大自然の中で、役人の後ろ盾を得た企業人や警察と闘うネイチャーアクション作品。
開発に反対する森の住民たちの訴えを退け、時には動物の殺しも厭わない輩が腹立たしい。
政治的な問題もそうだが、森の神スミトラナンダンや、銃を手に取り闘うゲリラ達の銃撃戦等、アクションも多く取り入れられている。
上映時間はインド映画らしく、2時間半超え‼長い(笑)
そしてお約束のミュージカル(⁉)も楽しみにしていたんだけど、意外にもそういったものは粗無し。
歌は随所にあったけど。
開発とそれに反対する者達の物語というのは、まぁよくある題材ではありますが、大人になれば成程、難しい問題だな~と思っちゃいますね。
自然破壊は勿論いけないけれど、人々が送っている豊かな暮らしの背景には、少なからず木を切り倒したり、森を開発したり・・・。
動物殺しは許せないが、開発者達を一括りに責めることもちょっと違うのかなぁ~なんて思ったり。
チョトォ(でしたっけ?)のシーンは辛い。そして妹さん・・・。
思いの外エグい描写もちょくちょくありましたね。
でも、最後バナナをあげてそそくさと逃げ去るシーンはいじらしくて微笑ましい(笑)♪
やっぱりちょっと長いなぁという印象は抱きつつも、自然保護と開発を秤にかけた難しい問題に対し改めて考えさせられるし、見応えのあるアクションも散りばめられたとても観易い作品だった。
そして、絶対無理だけど、俗世から離れ森や山の中で動物達と生きる人生なんてのも送ってみたいものですね。
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