神田川のふたり

劇場公開日:

神田川のふたり

解説

「れいこいるか」のいまおかしんじ監督が、高校生の男女のわずか数キロの小さな旅を描いた青春ドラマ。

中学時代のクラスメイトの葬儀に参加した高校2年生の舞と智樹。互いに気がありながら、その思いを伝えられず別々の高校へ進学していた2人は、東京都杉並区永福町の幸福橋から高井戸方面へ、神田川沿いを自転車を押しながら歩いていた。その途中、上下オレンジ色のスウェットに両手首を縄で縛られて倒れている謎の男に遭遇したことをきっかけに、下高井戸八幡神社へ向かうことになった2人。神社では、亡くなったクラスメイトが思いを寄せている、みおという女性との恋愛成就の絵馬を発見し、その思いを伝えるため、みおが働く井の頭恩賜公園のボート乗り場へと歩みを進めていく。

舞役を「スパゲティコード・ラブ」の上大迫祐希、智樹役を「アルプススタンドのはしの方」の平井亜門が演じる。

2021年製作/83分/G/日本
配給:アイエス・フィールド
劇場公開日:2022年9月2日

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映画レビュー

4.5神田よ、ありがとう

2024年4月27日
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鑑賞方法:VOD
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つとみ

4.5最後まで行くのかと思った

2024年1月3日
スマートフォンから投稿

いまおか監督作品はたくさんあるので全部は見てませんが、1番好きかも知れません。失礼ながら「れいこいるか」より面白かったです。 やっぱり主人公たちに感情が入るかどうかが大事なんでしょうか。自分の◯◯年を思い出し、不器用なやりとりにクスクスしたり、同情したり、ドキドキしたり、そんな気分にさせてくれました。エンディングのまとめ方も最高に良いです。 キャストは誰一人知りませんでしたが、二人ともいい笑顔です。特にヒロインの方は記憶に残りました。 冒頭、あのまま最後まで行くのかと思いました。 コロナ前に、初恋の方と30年ぶりに会う機会がありました。その時の感覚が蘇りました。

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ウルスアベイユ

3.5恋するふたりのミニマムなロードムービー

2022年9月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「あいたくて あいたくて あいたくて」、「遠くへ,もっと遠くへ」に続くいまおかしんじ監督の新作。40代半ば、アラサーときて、今作は高校生の「恋」の物語。 中学時代のクラスメイトの葬儀で再会した高校2年生の舞と智樹。別々の高校へ進学した二人は会うことが少なくなったようだ。 東京都杉並区永福町の幸福橋から高井戸方面へ、神田川沿いを自転車で流す二人をとらえたカメラの超長回しに度肝を抜かれる。 そして下高井戸八幡神社、井の頭公園に至る二人の小さな小さな旅。ぼんやりとしていた「恋」の輪郭がくっきり見えた気がした。

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エロくそチキン2

映画がつまらないのはしょうがない。しかし、トークショーでは観客ときちんと交流しましょう。

2022年9月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

要約すると、友人の死を利用して好きな男に接近していく女の子の話。 神田川を遡ろうと言うのも、神田の恋心を伝えてあげようと言うのも、家に帰りたくないから一緒にいようと言うのも、主体的に選んだのはすべて女の子・マイちゃんの方。最終的に目論み通り、トモキくんからの告白をつかみ取る。 だから、神田からお姉さんへのプレゼントとして買ったはずのモンブランをカラオケで食ってしまう描写にはマイちゃんの本心が表れていて、本作の唯一面白い部分となっている。 映画の終盤、恋を成就させた二人をモブ一同も集まって祝福するシーンで、突然金髪眉なしの神田が金属バットを持って現れ、「てめえら何オレの死を利用して幸せになろうとしてんだ!なんでモブのてめえらまでこいつら祝おうとしてんだ!(自粛用語)!」と全員をシバき倒す。 生者の勝手な都合で理想化され、それに同調した観客の期待によって作られた死者の偶像を、死んだはずの神田本人が破壊する。それにより観客は、生者が死者を清らかな存在として理想化することの欺瞞性を突き付けられると同時に、予想を超えた、しかし必然的なエンディングに映画的カタルシスを感じる…。 というラストを期待したのだが、なんと実際はその真逆。神田は主役二人と(僕以外の)観客の期待通り、二人の幸せをお祝いしておわり。くそしょうもねえオチ。 まあ映画がつまらないのはしょうがないから良いとして、その後のトークショー。 これは本当に最悪だった。 監督とモブの演者2人が登壇したが、神田川の思い出は~とか、井之頭公園のジンクスで~とか、本当に無意味なことばかりくっちゃべって、一向に映画の内容とか、制作上の技術とかの話を始めない。ようやく監督が少し話し出して、監督した経緯は、AFF(文化庁の制作費支援事業)に通った既成の企画を演出しないかと委嘱されたとのこと。 じゃあ、神田は本当に二人のこと祝福すると思いますか?死者が生者の期待通りの振舞いをするのは、果たして倫理的ですか?面白いですか?これは本当に監督がやりたかったエンディングですか?もっと別のアイデアがあったりしませんでしたか? と聞いてやろうと思ったら、なんと質問タイムがない! アップリンクのスタッフが、写真タイムです~とか言って、3人が壇上で並んで、客はパシャパシャ撮りだして、SNSで拡散してください~とか言って、 撮るわけねえだろ!拡散するわけねえだろ!早く帰らせろ!(自粛用語)ボケ! と思った。怒りというより、監督として映画に向き合う姿勢の不誠実さに心底絶望した。 仮に制作上の制約で自作の出来に不満を持っているなど、自作について深く掘り下げたくない心情であったとしても、映画の制作方法も碌に語らず、観客との質疑応答も設けないようなら、トークショーなんて出るべきではないです。 映画への誠実さについて、自分への戒めというか教訓にしようと思いました。

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Ka!

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