ヴィクラムのレビュー・感想・評価
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インド産映画にしては⋯
インド産のアクション映画と言えば、とにかく荒唐無稽で派手で、あり得ないシーンの連続で、笑わせたいのかツッコミを入れさせたいのかようわからん、ハチャメチャなイメージがあるのですが(私は大好きです)、今作品は「ん?何か違うぞ」と思わせる、いつもとはひと味違う面白さがありました。
「あくまでも従来のインド映画と比べてですが」(この括弧付きの一文は以下の感想の大前提です)、アクションもどこかしらスマートで洗練されていて無駄がなく合理的で、物語の構成や登場人物の相関関係も少し入り組んでいて(観ている途中少しはぐれそうになります)、ちょっとした謎解きの妙味もあり、それに伴いスリルも加味されていて、派手なアクションだけに頼らない、いつもとは違う面白さを作りだそうとする制作者側の意図が垣間見えたような気がしました。インド映画の売り(?)である集団ダンスシーンもたった1つ!まあ、物語の性質上、ダンスシーンなど入れる余地などありませんでしたが、それはサービスというか、なんか無理やりねじ込んだ感はありましたね。
もっとも、そんな私が考えるような従来とは違う意図など制作者側には全くなかったかもしれませんが⋯。それでも観客を楽しませようという強固な意志は感じられます。
とにかく、3時間の長尺でしたが(これは通常運転)とても楽しめる作品でした。これだからインド映画はやめられないですね!
インターバル無しの3時間でも楽しめました!
残虐性とのバランスが絶妙💜
剛毛インド
やっぱり 長い!濃い!回りくどい!重い!とは前半思ったけどw 期待...
トータルで考えると続編が楽しみになるくらいに面白かった
考えてみると「RRR」から後のインドのアクション映画は盛り上がりに欠ける(あくまで個人的感想だけど)。続編ありきの脚本に、わかりづらい設定と展開(登場人物の多さも影響している)。アクションはそれなりにすごいけど意外と退屈な映画が多かった。本作はそういう意味で久々に結構面白く観ることができた。
殺人ではない声明だとのメッセージを警察に送りつけてくる犯人グループ。役人ばかりが狙われる連続殺人は何が目的で誰の犯行なのか。って序盤なのだが、予告編で息子を殺された男が復讐に走る話って説明されているので、いやいやこの人が復讐するんじゃないの?と思ってしまう。序盤の流れを大事にして復讐劇を隠した予告編を作るとカマル・ハーサンの映画としての宣伝ができない。予告編の作り方って難しいと感じる。
正体が分かってからの後半は、アクションのてんこ盛りで楽しかった。バッタバッタ倒して、ドカドカと撃ち殺していく。細かい展開の粗さはあるけど気にしないことにした。そしたら気持ちよく観ることができた。あぁ、この流れは孫が引き継ぐ流れかーなんて思っていたけど、そんなフラグを平然とスルーしてくるところも笑える。
そして続編があると宣言しないのも久々かもしれない。いや、続編はあるはずなんだけど。他の人レビューを読むと他の作品と世界観を一にした映画なんだとか。そしてやはり続くみたいだね。一安心。久々に次を楽しみに待てるインド映画が現れた。
前半から寝落ちする失態(汗)
「アクションがインド映画特有」
インド映画らしい圧倒的な熱量が炸裂!
【イントロダクション】
インド、タミル語映画界の国民的スター、カマル・ハーサン主演・製作のアクション・スリラー。謎のテロリストによるテロ行為の犠牲者となった中年男性、彼の死の謎を追う若き特殊工作員、事件の鍵を握る巨大麻薬組織のボス。3人の複雑に絡み合う運命、激しい肉弾戦と銃撃戦が炸裂する。
監督・脚本のローケーシュ・カナガラージによる、ローケーシュ・シネマティック・ユニバース(以下、LCU)の第2弾(第1弾は2019年の『囚人ディリ』)。
【ストーリー】
覆面姿の謎のテロリストによって、麻薬取締局(NCB)の関係者らが次々と殺害される3件の連続テロ事件が発生していた。事件を追うジョーズ長官は、法に縛られない特殊工作部隊・ブラック・スクワッド(黒部隊)に捜査を依頼した。リーダーのアマル(ファハド・ファーシル)は、部下と共にIT企業事務所を偽装して街に潜入し、捜査を開始。彼は、一連の事件で唯一取締局関係者ではない2番目の犠牲者カルナン(カマル・ハーサン)の死に疑問を抱き、彼の素性について捜査を開始する。
調べると、カルナンは事件の1人目の犠牲者であるプラバンジャン警部補の養父であり、息子の死後、孫を溺愛して一日中酒を飲み、毎朝ゴルフに出掛け、娼婦の館に出入りするという自堕落な生活を送っていた。また、カルナンは麻薬中毒者の疑いもあった。
さらに捜査を進める中で、アマルは麻薬組織のボス、サンダナム(ヴィジャイ・セードゥパティ)が自身の縄張り内で消えた2つのコンテナの行方を必死に探している事を突き止める。サンダナムは、麻薬シンジケートのボスであるロレックス(スーリヤ)に政界進出の後押しをしてもらう代わりに、彼に2兆ルピーにも及ぶ大量のコカインの原料を提供する手筈となっていた。しかし、積荷が消えた事で取引に暗雲が立ち込め、自身や家族の身が危なくなっていたのだ。
アマルは、結婚を控えた恋人ガーヤトリの一言からカルナンの生存説を考えるようになり、彼の一連の自堕落な行動は、サンダナムをはじめとした麻薬ルートの活動を追う為の偽装工作だと考える。
一方、公共事業局職員のヴィーラは、劇場にてサンダナムの部下達と取引を行おうとしていた所をテロリスト達に襲撃を受ける。現場に駆け付けたアマル達は、テロリスト達と銃撃戦とカーチェイスを繰り広げる。ヴィーラは殺害されてしまうが、アマル達はテロリスト一味の1人・ビジョイ(ナーラン)の確保に成功する。調べると、その正体は麻薬摘発で功績を上げた果てに妻と子供を殺害された捜査員だった。
アマル達は、テロリストの次の標的が請負業者のルドラだと確信し、彼が出席する娘の結婚式に潜入する。ルドラはサンダナム達の護衛を受けていたが、テロリスト達は式の最中に行動を開始するーー。
【感想①】
本作は、LCUの第2弾として製作されているが、本作のみでも問題なく楽しめる作りとなっている。調べると、LCUの前作『囚人ディリ』(2019)から続いて登場するのは、麻薬捜査官のビジョイであり、彼の存在が今後のユニバースの拡張を示すのだそう。また、ラストで登場したスーリヤ演じる麻薬王ロレックスは、『囚人ディリ』でその存在が示され、本作で初めて姿を現した、MCUの『アベンジャーズ』シリーズにおけるサノスのような役割を持つ人物なのだそう。
更には、本作は主演のカマル・ハーサンが出演した1986年の同名映画の精神的後継作でもあるそう(続編という事ではない)で、ヴィクラムの過去はそこにオマージュが捧げられているのかもしれない。
話自体は、前半がミステリー要素を含んだアクション・スリラー、後半が謎の種明かしとアクションに分けられており、真相が判明する後半からはアクションも一気に加速していく。
ブルース・ウィリスの『RED』(2010)、シルヴェスター・スタローンの『エクスペンダブルズ』(2010)、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)におけるジェイソン・ステイサム演じるデッカードのパートを足したような作りとなっており、全体的に既視感はある。しかし、これらハリウッドアクション大作の要素を配合し、工作員による謎解き要素やインドらしい地域性を盛り込んでおり、単なるフォロワー作品に留まらない個性を放っている。
【情報の整理】
散見される「内容の複雑さ」という意見については、主にカルナンの素性と彼の起こしたテロ事件の真相に関する部分だと思われるので、ここで一度整理しておこうと思う。
カルナンは、本当の名をヴィクラム(Vikram)といい、1981年に創設された黒部隊の隊長だった人物。80年代に100を超える任務を成功させてきたが、1991年のたった一度の任務失敗が原因で、政府によって犯罪者に仕立て上げられ、部隊全員が命を狙われる事になってしまう。その後、彼を含んだティナ、ウッピリ、ローレンスの4名が消息不明となっていた。彼らは名前を変えて社会に潜伏しており、殺されたプラバンジャン警部補はヴィクラムの実の息子である。プラバンジャンはカルナンが実の父である事を見抜いており、養父として迎え入れ、孫の名付け親として生まれた息子(孫)に自身と同じ“ヴィクラム”と名付けさせた。
ヴィクラムは、プラバンジャン達とサンダナムのコンテナを強奪し、隠していた。コンテナの行方を追うサンダナムと、彼と癒着関係にあったジョーズ長官はプラバンジャンを捕え、コンテナの隠し場所を吐かせようとしていたが、カッとなったサンダナムが誤って彼を殺してしまう。
ジョーズは、事件をテロリストによる犯行に見せかける為に覆面姿で動画を撮影(1件目のテロ事件)し、警察に送った。ところが、ヴィクラムはプラバンジャンを殺害した真犯人を突き止め、麻薬のない社会を実現する為に、ジョーズ達が作った偽のテロリストと同じ姿で犯行を行い、まず自身の死を偽装(2件目のテロ事件)し、続いて麻薬取締局(NCB)の汚職捜査官ラージを殺害(3件目のテロ事件)し、その映像を警察に送ったのだ。そこで、ジョーズはアマル達現役の黒部隊に捜査を依頼し、2件目以降のテロ事件が誰の仕業かを探ろうとしたのだ。
【感想②】
主演のカマル・ハーサンは、御年70歳(撮影当時は67〜68歳)を迎えた大ベテラン俳優であるが、効果音やワイヤーアクション、スローモーションといった演出の補助が加えられているとはいえ、筋骨隆々な肉体と肉弾戦アクション、銃撃戦シーンは迫力がある。
クライマックスでM2機関銃を担いで仲間の援護に向かう姿ど、そこからのダイナミック自己紹介がアツい!また、彼だけが唯一、死亡フラグであるダイナミック自己紹介のフラグを回避した人物でもある。
アマル役のファハド・ファーシルは、ジュード・ロウを彷彿とさせる甘いマスクの正統派なイケメンといった風貌で画力があり、作品の前半部を引っ張って行かなければならない役割を十分に果たしていた。妻を失い、ビジョイと同じテロリストの道を進む事になった彼が、今後どのような活躍をするのか非常に気になる。
サンダナム役のヴィジャイ・セードゥパティは、麻薬組織のボスとしての厳つい風貌を披露しながらも甘い美声の持ち主。家族思いな一面から、アマルによって爆弾が仕掛けられた自宅から全員を避難させる件はクスリとさせられた。そんなサンダナムのキャラクターが面白く、青く光る結晶型のドーピング剤を摂取する事でパワーアップするというのも、ラスボスらしいハッタリが効いており良い。
彼の部下であり、息子の1人でもある小人症の男性キャラの、ペンチで相手のアキレス腱を切るという姑息な戦い方も印象的。
音楽のアルニド・ラヴィチャンダルによる楽曲の数々が素晴らしく、ノリの良いEDM調の楽曲からハリウッド的な壮大な楽曲、インドらしい民族的な歌曲までバラエティに富んでおり、作品を効果的に彩っている。絶えず音楽が掛かり続ける作風は好みが分かれるかもしれないが、個人的には大賛成。
特に、中盤のIntermission(休憩)前のサンダナムとカルナンが繰り広げるアクションの裏で掛かる『Sandhanam Theme(サンダナムのテーマ)』がお気に入り。“take it DOWN!(ぶちのめせ!)”という歌詞が繰り返される中での、それぞれの肉弾戦の要素はテンションが上がった。
スパイ映画のような前半の推理パートと後半の激しいアクション、全編を彩るノリの良い楽曲等、非常に濃密でテンションの高い一作なのだが、それ故にツッコミ所も多いのは確か。
・何故、ジョーズは冒頭でカルナンの誘拐事件を認知しており、部下を派遣して現場に向かわせる事が出来たのか?
・カルナン(ヴィクラム)は如何にして、息子の本当の死因を偽装した偽のテロリストの犯行動画を知り、彼らの手法を真似る事が出来たのか(酔ったフリをして警察署に厄介になった際に、ギャングの情報と共に入手した可能性はあるが)?
・ヴィクラムからの指示を待たねばならないローレンスが、独断専行したばかりにピンチに陥ってやしないか?
とはいえ、それら全てを帳消しにしてしまう程の熱量が炸裂しているので、結果的には「面白かった」という結論になってしまうから凄いのだが。
【総評】
インド映画らしさとハリウッドアクション大作映画らしさのハイブリッドな作風、それぞれの良いとこ取りをした本作は、171分の長尺をものともしない非常に見応えのある作品だった。
一本の作品として纏まってはいるが、今後の続編の可能性、強烈な個性を放っていたロレックスの単独作品の実現含め、続編製作とその日本公開を願うばかりである。
約3時間、ぶっ通しのバイオレンス!
まず言いたいこと!劇伴のキックが重い!IMAXでもないのにお腹にズシズシ…🫨ウッ…
「デーヴァラ」や「ジャワーン」の時も思ったのですが、この激重キックはインドでは流行りなのでしょうか…。まぁ、ノリが良いので許す。
さて、いつもの相棒と観に行ったのですが、二人で出した結論は「これはマサラ式でバカ騒ぎしながら観る映画なのでは…?」でした。なにせ約3時間、ぶっ通しでバイオレンスしちゃってるんですから。ショッキングなシーンが多くて、真面目に観てたらちょっと心臓に悪かったです。クラッカーぶっ放しながら「ヒィー!」とか「うわー!」とか叫んでれば気が紛れてもっと楽しめたかなぁ、と…。インドが羨ましいです🇮🇳
実は、最後まで鑑賞しても登場人物の相関図が頭の中で出来上がっておらず、さらにストーリーも複雑に感じて「あ、やばい。私この映画全然わかってないかも」とめちゃくちゃ焦りまして。パンフレット買って補完しようと思いまして。でも、読んでみたらネタバレしない程度のあらすじまでだったので、未だによく分かってないことがチラホラ…。
回想シーンが多くて時系列が掴みづらいのと、3つくらいの組織が同時に出てくるのが分かりづらかった要因かと。もしくは単に私がアホなだけかと。うん、後者です、ごめんなさい。
でもやっぱりボリウッド!アクションシーンはパワフル!ハイテンション!パンチ・キックで5メートルくらい吹っ飛んでるの観ると「あぁ、素晴らしきかな、インド映画」と思ってなんだか安心。これよ、こうでなくちゃ。ただし、今作はガンアクション(?)とギャングらしい暴力シーン多めなのでかなり過激。苦手な方は注意が必要かも。
ストーリーは前述の通りちょっと分かりづらかったですが、クライマックスへ向かっていく後半はかなり楽しめました。高火力ハチャメチャやりたい放題でありがとうございました😊
全体通してお話が重めだし、画面も暗め。もう少しヒロインとの絡みとか、孫とのほのぼのパートとかあれば気軽に楽しめたかなぁ。その点「ジャワーン」のバランス感覚は私に合ってたなぁって改めて思いました。あ!ミルク作るのに悪戦苦闘するおじいちゃんはすごく良かった!ミルクの温度とかね、加減がね🍼
面白かったけど分かりにくい
とにかく強い、カッコいい
カマル・ハーサンがいかにカッコいいかを魅せるための、インド版『キングスマン』『ミッション・インポ~』と『ランボー』を足したような秘密工作員映画。
悪役たちから侮られていて、殺害されたはずの人物が、実は最強生物という『イコライザー』や「『沈黙』シリーズ」みたいな側面もあり。
孫に絡むシークエンスで仲間というか部下の連中の死に方がテキトーすぎるのと、そもそもどこから活動費が出ているのか、という難はあるものの、「とにかく強い」「とにかくカッコいい」で押し通す感じは心地よい。
作品としてはコレ単独で終わってはいるが、「人気あれば続編もやるよ」な仕舞い方。
同じ監督の『囚人ディリ』も関連づけ可能にしていて、「カナガラージ・ワールド・クロスオーバー」展開狙いを感じ、アーナンド監督が『PATHAAN パターン』で主人公の助けにタイガーが現れたことを思い出しました。
面白かったが長い
面白かったよ
この映画は幕間の予告が面白そうだったので
絶対に観にいくと決めていた。
本日9:10スタート、30人程。
ファーストデイの日曜日の割に少ない印象。
まず、インド映画🔰なので、主人公の方知りませんでした。
プラバース様のカルキ2898に出演していたみたいだけど、誰だ?
調べたら70歳。びっくり。
主人公の方、途中から画面に、出で来なくなり、主人公は誰?っと、思った
インド映画だけど、音楽を含めて、ちょっとインド映画ぽくなかった。
2022年作
次作もありみたいな終わり方だった。
敵味方入り乱れて、名前もごちゃまぜで
理解するのが大変だったけど
面白かった。
それにしても、テルグ語圏のスターやタミル語圏スターなど、インドって奥が深い
敵味方、ストーリーがわかりにくい
インド・チェンナイで覆面集団による3件の連続殺人事件が発生した。特殊工作員アマルは、麻薬王サンダナムが事件に関与していると考え捜査を始めた。一方、サンダナムは縄張り内で消えた2トンものコカインの原料を探していた。捜査を進めていくうちに、アマルは2番目に殺害された無職の男カルナンのことが妙に気になった。カルナンの義理の息子で警察官も同じように覆面集団に殺されていた。さてどうなる、という話。
みんな髭面で、画面が暗いシーンが多いし、誰が味方で誰が敵かわかりづらい。そして、夢か亡霊か、死んだ人が登場したりでストーリーがわかりにくかった。
歌とダンスも・・・ちょっとだけ。それもむさくるしい髭面男たちで、スタイル抜群の美女のダンスは無し。
赤ちゃんの命をあんなに大切にしてるのに大人は虫ケラのように殺しまくるこのギャップを楽しむのだろうか。
そして、あの赤ちゃん、あんなに長く心肺停止してて助かるものか?
ヴィクラムとは・・・最終盤にわかるし、本当の戦争で使ってたような銃器による攻撃など迫力はあるが、首斬り男が出てきたりで、次を作る気満々って事?
戦闘シーンは迫力あって面白かったんだけど。
ガイリッチー映画っぽいインド映画(ガイリッチー好きの勝手な感想)
これはガイリッチー好きの勝手な感想です。
他にもこんな雰囲気の映画はいっぱいあるんだろうけど、え?ガイリッチーさんインドで映画撮ったの?ってくらいガイリッチー作品っぽかったし、インド映画あるあるの「3時間越えでちょっと中だるみ」も少なく楽しめた!(でも切実にインターバル休憩ください。トイレ行かせて…)
予告を見ないで行ったからこそ最初のどんでん返しを楽しむ事ができたので、予告見ない方が個人的にはオススメです。
結構バイオレンスなアクションシーン満載で何度か手で画面を隠しちゃったけど、アクションすご!3人無敵すぎ!
ストーリーはとても簡単なので考えなくていいけど、人の名前を覚えるのがちょっと大変。
音楽もおしゃれでかっこいい!
インド映画の長さに耐えられる方にはオススメのアクションムービーです!
話がちょっとわかりにくいかな
近年はインド映画も観るようになり、その独特の雰囲気とおもしろさに魅力を感じるようになりました。ということで、本作も予告から期待して、公開初日に「BADBOYS THE MOVIE」の後にハシゴ鑑賞してきました。
ストーリーは、覆面をした集団による3件の連続テロ事件が発生し、捜査依頼を受けた特殊工作員アマルが、義理の息子もテロリストに殺された2番目の被害者カルナンに注目して捜査を進める一方、事件への関与が疑われる麻薬王サンダナムは消えた大量のコカイン原料の行方を追っており、これらがやがて一つの真相へと収束していくというもの。
連続テロ事件の犯人を捜査しているはずが、その裏にある真相がしだいに明らかになっていくという展開がなかなか心地よいです。冒頭で見せる謎の中年男が、事件のカギを握るという仕掛けもおもしろく、三つ巴の攻防も迫力があり、テンションが上がります。
インド映画といえばお馴染みのキレのいい集団ダンスも、本作では1回きりですが、序盤からきっちり魅せてくれます。もちろん上映時間もめっちゃ長くて171分!あいかわらずインド映画はコスパがいいです。
ただ、今回はその長さがちょっと気になってしまいました。話が少々入り組んでおり、登場人物の名前が覚えられず、顔の区別がつかず、相関がわからず、中盤でストーリーから脱落してしまいました。仕事帰りにハシゴ鑑賞したため集中力が落ちていたのもありますが、後半は何度も瞬間寝落ちしてしまい、もはや誰がなんのために何をしているのかもわからず、アクションと雰囲気を楽しむだけとなってしまったのは無念です。
終わってみれば、そこまで難解なものではないと感じたので、前半でもっと集中できていれば、事件の真相が見えてくる中盤以降は尻上がりに楽しめたと思います。それにしても、ラストはどういうことだったのでしょうか。続編があるということでしょうか。他の方のレビューを読んで補完し、機会があれば改めて鑑賞したいと思います。
キャストは、カマル・ハーサン、ビジャイ・セードゥパティ、ファハド・ファーシル、ガーヤトリら。
【”亡霊の復讐と凱旋”今作は、序盤は髭面のムサクルシイオジサンたちが地味地味に活動をしているが、中盤からはマア凄い血塗れド迫力アクションが展開されるビックリインド映画である。】
■序盤は、3件の麻薬捜査官達をターゲットにした誘拐殺人事件が発生し、警察工作員のアマルは、麻薬王サンダナムの仕業と考える。
だが、2件の誘拐殺人事件で、爆死させられたカルナンと言う無職の初老の男の事が気になっていた。男の義理の警官である息子も殺されており、カルナンのみ足しか発見されていなかったからである。
◆感想<Caution!内容に余り触れていません!>
・ご存じのようにインドの映画スターには綽名がある方が多い。ラジニカーント主演映画を観ると、冒頭にドドーンと”スーパースター!”と出るし、今作の悪役麻薬王サンダナムを演じたヴィジャイ・セードゥパティはテロップで流れるが、あの顔で(ムッチャ、失礼)”民衆の宝”である。
で、今作の主役ヴィクラムを演じたカマル・ハーサン(ナント、70歳だそうである。デミ・ムーア姉さんもビックリ!だが、インドの名優はマアマアご高齢なのである。キットムッチャお金があるので「サブスタンス」もビックリの若返り薬があるに違いない、と私は思っている。)の綽名は、ナント”世界の英雄”である。
”北欧の至宝”マッツ・ミケルセンもビックリの壮大な綽名である。マア、インドはデカいからねえ。
・序盤は、大変地味である。
画面も暗いし、内容も暗い。覆面男達が麻薬捜査官達を誘拐して、椅子に座らせ喉を描き切るのである。嫌だなあ。
ダンスもチビッとしかない。しかもムサ苦しいオジサン達のダンスである。エキゾチック美人が見たいよう!
だが、勘で”この前半をしっかり見ていないと、後半分からなく可能性がある!(当たり前)”と思い、観賞していたら、あっと言う間にインターミッションである。
ここら辺が、インド映画の凄さなんだよなあ。時間があっと言う間に経つのである。(ここで、”アンタ先日、韓国映画最高!って言ってたじゃないか!”とか言わないように。)
■で、今作の見所はヤッパリ後半でありました。カルナンと言う無職の初老の男の真の姿がじゃじゃーんと明かされて、彼は腐敗した警察高官(地味なキャラなので、あまりそう悪い奴には見えないのだが。)を警察工作員の婚約者を惨殺されたアマルと共に成敗し、更に、麻薬王サンダナム一味と対決するのであるが、この夜のシーンが凄かったなあ。
砲弾をバッコンバッコン麻薬王サンダナム一味に撃ち込むカルナンと言う無職の初老の男に成りすましていた、インド政府に無情にも捨てられた”黒部隊の司令官”だったヴィクラムの雄姿。
そして、劇中で巻き起こる野太い声の”ヴィクラム音頭”!
さあ、貴方もご一緒に!
”ヴィクラム!ヴィクラム!ヴィクラム!ヴィクラム!”
いやあ、盛り上がるなあ。やっぱインド映画はこうでなくっちゃ!
<今作は、序盤は髭面のムサクルシイオジサンたちが地味地味に活動をしているが、中盤からはマア凄い血塗れド迫力アクションが展開される、ビックリインド映画なのである。続編はあるのかな?>
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