「観たい度○鑑賞後の満足度△ 「映画ではなく、現実」というキャッチコピー。現実なら自分の周りをよく目を凝らして観察したらよい。映画にするからには観た後に何かが欲しい。その何かが感じ取れなかった。」遠いところ もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
観たい度○鑑賞後の満足度△ 「映画ではなく、現実」というキャッチコピー。現実なら自分の周りをよく目を凝らして観察したらよい。映画にするからには観た後に何かが欲しい。その何かが感じ取れなかった。
①まず、大きな声で怒鳴り合うシーンはともかく何を喋っているのかよく聞き取れない。それはラストまで同じ。
それでも話の流れは掴めたのだから映像作家として監督はそれなりの力量はあるのかもしれない。
まあ、よくある話、ということもあるのだが。
②17歳で2歳の息子がいて、相手の男はどっしようもない奴。と来るとよく考えもせずにヤって孕んだとしか思われない。
若気の至りとはいえ自業自得じゃない?
と映画の中盤まではよくある話をさも意味のあるように見せられてもなぁ、と思いながら観ていた。
「次世代に残してはいけない問題」というキャッチコピーもあるが、どの時代でもどの国でもある話じゃない?とも。
沖縄に特有な話、という独自性も感じられなかったし。
③ただ、中盤くらいから、過ぎたことは仕方ないとしても、現実問題としてアオイが何もかも背負うことはないのではないか、という気がし出した。
回りの大人は誰一人頼りになりそうなものは確かにいないし(でも親族の集まりであれだけいるのだから一人くらいは頼れそうだが)、社会が悪いという意味でもないけど。
アオイも我を張らずに助けを求めればよいのに、とややじれったくもあった。
一番大事なのは子供の幸せなのに。
④“遠いところ”って結局あの世なん?みたいなラストも切ないようでありきたりな気もしたし。
こんな風にしか感じられないのは、私があまり後悔のない人生を送ってきたからかしらん(今は時間があれば好きなだけ映画を観られるし)
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