1640日の家族のレビュー・感想・評価
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子どもの気持ちが完全に無視されているように感じた。 あの父親のもと...
子どもの気持ちが完全に無視されているように感じた。
あの父親のもとに返すよりも、里親ファミリーと一緒にいた方がいいと思うのだが。
別れのシーンには泣かずにはいられない。
泣けて仕方ない
ここ最近で一番泣いた映画です。
子供を一時的に預かり家庭の中で育てる【里親制度】を題材にしたこのフランスの作品。実話だそうです。
愛情豊かな奥さんと、優しく頼もしい旦那さん。
実子2人。そして迎えた里子の男の子と過ごした、1640日。
いつかは別れるとわかっていても、いざとなると胸引き裂かれる思い。
里子を愛しすぎてしまったのです。
赤ちゃんの頃から育てたから、無理もないと思う。
いやもぉ、子供いる人はこれ観たら号泣でしょう。
一番不憫なのはこの男の子。
大人の都合でなにかと振り回されて…
でも、最後には希望を感じさせてくれる秀作。
世界中 全ての子供に幸あれ、と願います。
子供にとっての正解とは
里親制度の話、海外ならではかな。
親が養育できないから、里親に託す。
だけどそれは永遠なのか。それとも一時期的?。
子役の子が、「友だちのうちはどこ?」の子と重なる。
実子が二人いて、そこに1人里子の子。
親の苦労もわかるけど、「クリスマスはパパと」が本当にその子のため?。
切ないなあ。
後味は悪くない(切ないけど)作品。
生後18ヶ月のシモンを受け入れた里親のアンナと夫のドリス。 2人の...
生後18ヶ月のシモンを受け入れた里親のアンナと夫のドリス。
2人の息子とは兄弟のように育ち、幸せな4年半が過ぎようとしていたある日…実父のエディからシモンを手元で育てたいと申し出が…。
突然訪れた“家族”でいられるタイムリミットに、彼らが選んだ未来とは─
ファビアンゴルジュアール 監督
両親が里子を迎えて4年半一緒に暮らした
幼少期の自身の経験を基に
家族の深い愛と絆を描いた作品
里親の母、父の愛、想い
一緒に育った子どもたちの想い
実の父、シモン。
それぞれの深い愛に心打たれる
何が正しいのか
何が最善なのか
答えはひとつでは無い
家族一人一人を丁寧に描かれているので
誰のどの立場になっても
考え、観ることができる
日本では親と暮らせない子供が4万5000人
その8割が養子縁組もできず
養護施設で暮らしているそうです
(欧米主要国では半分以上が里親委託)
6割が婚外子というフランスとは
社会背景も違う
手当や公的支援があるので仕事という
里親制度
まずは知ること
気づきから
なにか変わるきっかけになるのかも
"大切なのは愛しすぎないこと"
考えさせられました
離れるのも大きく深い愛ですね
プロになるってことは・・・。
フランスには、いや世界の国にはこういう里親制度があるんだろうか?
日本にもあるのかなぁ?相変わらず不勉強な僕ですが。
本作は、「どっち目線で見るか?」によって印象変わるの物語かなぁ。って思います。
ある角度で見ると「なんて酷な話なんだぁ!」ですし、別な角度で見れば「プロ里親への成長話」ともとれます。僕は後者でした。
見始めるまでは不条理な社会の物語かと思ってたんですが、そうではなかったです。愛情が豊かだからってそこは里親。つい「親気分」で判断しがちないくつかは正解なのか不正解なのか?その辺りは主人公の気持ちに寄り添うととってもわかるから切ないのです。だって、愛情豊かでいいじゃん!事情がある子供を実の子のように思って何がいけないんだー!・・・・なんて考えちゃう僕はきっとプロ里親になれない。
ベタベタな感動話にせず、里親としての役割意識・責任感に至れない大人(しかし、人としてはこうありたいと思う」)のプロへの成長物語かなって思います。愛情豊かな母親が主人公故に結構厳しく胸に刺さります。
不思議にラストシーン見たときに、「こうあるべきだよなぁ」って思ったのは本作のカメラの視点や作品の描きかたが、ずーっと一歩引いた客観性があるからかも?だからこそ、里親が与えるべき愛の形や家族の形をとてもニュートラルでフラットな視点で描いている良作だと思います。だからこそ、「いいことやってるように見えるけど、なんだか見てると罪悪感を感じてしまう」ような絶妙な演出になっていると思います。
何はともあれ・・・子供にとっての最良の結果は、やっぱこうだよね。
【”ボクは、お母さんとも”二人のお父さん”とお兄ちゃんお姉ちゃんたちとも、一緒に暮らしたいのに・・。””期間限定の家族”だからこそ、1640日の時の大切さが、観る側の心に伝わって来る作品である。】
ー 人権や児童福祉を重視するフランスでは、里親制度は”里親の使命感で成り立ち、文化として存在している。と実際に子供の頃、両親が迎えた子とともに暮らした経験があるという、ファビアン・ゴジュアール監督は語る。
そして、今作には”私の個人的な感情や、記憶にあるシーンをシナリオに織り込んだとも・・。-
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・里親制度であるから、シモンを引き取ったアンナ(メラニー・ティエリー)と、夫のドリスには親権はない。故に、シモンが幼い頃に妻を失い、シモンを里子に出した、実父から”もう一度、息子と暮らしたい。”と申し出があれば、審査機関が実父に子供を戻しても大丈夫かどうかを、厳密にチェックする。そして、大丈夫と判断すれば、今作のシモンの様に、実父の元に返される。
ー 日本でも同様のケースはあるが、観ていると実父よりアンナに肩入れしてしまう。
又、上記の様なフランス風土の為か、実父がアンナと、夫のドリスに対して、感謝の念が薄いように見えてしまう‥。だが、あれが普通らしい。何時かは実の親に返す日が来ることを念頭に置いて、ソーシャルワーカーは、里親に対し、”里子を愛し過ぎないように”とアドバイスしたりするそうである。-
・アンナとシモンは、いつかは別れる日が来ることが分かっていて、クリスマスや雪遊び、そして内緒でアンナはシモンに”ママ”と呼んだりすることを、お願いする。
ー 愉しいシーンだが、その後の展開を考えると、何だかほろ苦い。実父が、アンナに”算数を教えてくれないか・・。週末に遊べなくなる。”とお願いするシーンも、フランスらしいが・・。-
・そして、シモンとの別れのシーン。
ー ここは切なかったなあ・・。車を出そうとするアンナに”ママ!”と言って駆けてくるシモンの姿。-
■そして、暫く経って、アンナが子供達と映画を観に行った帰りに子供達が言った事。”シモンだ!”と言って皆で追いかける姿。
彼らが見たのは、シモンと実父が楽しそうに歩いている姿だった・・。
<今作は、フランス独自の里親制度がベースになっている。
が、”期間限定の家族”だからこそ、1640日の時の大切さと、その先にある”二つの家族”の幸せを捉えた視点が心に残る、佳き作品である。>
家族とは?親とは? 答えは出ないけど名作です。
たまたまこの作品を観る前日に近所のショッピングモールで里親制度周知のためのパネル展示がされていて、ちょっと足を止めて見ていたんですよね。
養子縁組や特別養子縁組の『制度』については(あくまで法的な意味では)理解していますが、里親制度についてはほとんど知らなかったので。実の親の元で養育されることが難しい子どもを最近は施設で育てるよりも家庭的な環境で養育しようという方向である、ということ位しか存じていませんでした。
で、パネル展では独身でも里親になれること(当然条件あり)や『週末里親』というものもあることなどを知りました。
養子と里子を混同している方が多いですが、全く別物ですよね。
この作品の舞台であるフランスでは里親は国家資格であり給与も支払われていうそう。とはいえ、そう簡単にお仕事と割り切れる訳もなく、一緒に過ごしていれば情がわくのは当然のこと。
いつかは親元に返すとわかっていても1歳半から4年半も共に暮らしていれば手放したくない気持ちになってしまうのもわかります。
この映画は実の父親がいきなり息子を引き取りたいと言い出したところからお話は始まるのですがー。
登場人物みーんな、誰も悪くないのよ。
実の父親のエディは、最初は問題のある人なのかと疑いながら見てしまっていたけど、彼は彼で苦しみを抱えながらも一生懸命だし不器用だけど早く息子シモンと暮らしたいという思いはしっかりあって。
福祉局の人たちも子どもが実の父親の元で生活できるようにすることがゴールなのできちんとお仕事を全うしているだけ。
シモンを実の息子たちと分け隔てなく育ててきたアンナはやや暴走してしまうけど、それも深い愛情をもって接してきたからこそ。
本当に誰も悪くない。だからこそ辛いのよねぇ。
シモンを演じたガブリエルくんがとにかく愛くるしく、演技が初めてとは思えないほどナチュラル。
次男役の子はすっかり女の子だと思っていましたので後から男の子だと知ってびっくりでした。
時にはぶつかることもあるけど“弟”であるシモンくんへ兄として家族として愛情を注いていたお兄ちゃんたち二人も素敵だったし、妻のアンナより冷静だけどしっかり家族を支えていたお父さんも立派な人。
ラストシーンは今思い出してもたまりません!
決して悲劇的な終わり方ではなく希望にあふれていましたが、涙がとまりませんでした。
巣立ってほしいか?
里子を預かって4年半、実の父親が息子を引き取りたいと申し出たことで、少しずつ家族の日常が変わっていく物語。
序盤は、夫婦と2人の兄弟、そして里子のシモンの5人の幸せそうな日常を描いていく。
程なくして実父のエディが登場し、里親探し団体の助言も受けながら新しい生活が始まっていく。
5人でいるときがとにかく楽しそうなシモンをみていると、少しずつではあるが距離を置いていく家族が切ないですね。
シモンが好きなアンナ達こそが本当の家族だ、とか、シモンの気持ちが最優先されるべきだ、とかは口で言うのは簡単ですが、事はそう単純では無いですよね。エディの気持ちも絶対無視されるべきではないし。
とは言え、やはり罪のないシモンが辛い思いをするのは観ていて苦しい。
アンナの気持ちもよくわかる。勿論わかってはいたハズだけど、4年半育てたコがいざ手元から離れるとなるとねぇ…。
里親団体さんの究極の質問に答えるシーンは胸が張り裂けそうになったな。
その他、アドリとジュールの存在感も良い感じ。彼ら実子は実子で両親との描写が印象的だった。部屋のシーンとか特に(笑)言いぐさは酷いけど、まぁ、そりゃそう思いますわな。
終始、家族とは何かを考えさせられる良作だった。強いて言えばエディが若干嫌な奴に描かれていたのが・・・。シモンを愛する気持ちはホンモノだけど、算数のくだりとか酷すぎでしょ。
子どもは素直過ぎて時に残酷だけど、シモンのこれからの幸せを願ってやまない気持ちにさせられる作品だった。
大切なのは愛しすぎないこと
里子はペットではなく人間で、もちろんペットにも愛情を注がなくてはならないが、人間の赤ちゃんは動物の赤ちゃんとは違う。里親、里子、親子って書くからね。
生後18ヶ月の赤ちゃんを里子にしたアンナとその夫ドリス、実子が二人いるのに里子を育てていることに敬服する。
フランスの里親には国から給与みたいなのが出るということらしいが、里親なんて仕事感覚ではできない。
宿題をどちらが面倒みるべきかのくだりで、それは里親の仕事だみたいに子育てを仕事として位置付けているような実父エディの発言に「おいおい大丈夫か?」と心配になった。そんなこともあって途中までは里親のアンナに肩入れして観ていたが、後半は里子のシモンを愛し過ぎてしまったアンナの暴走もあり、シモンが実父の元へ戻ってもどうか幸せになってくれと祈りながら観ていた。
シモン役のガブリエル・パビはとても愛らしいがすごい役者だ。悪夢を見て真夜中にアンナにすがるシーン、里親と実父の間で気持ちが揺れ動く様を表現するのはかなり難しいと思うが、なかなかどうして、自然に演じているところが凄い。
生まれ落ちた場所に「家族」という完成形が初めから備わっているもので...
生まれ落ちた場所に「家族」という完成形が初めから備わっているものではなく、お互いがそれぞれのやり方で近づいていく関係の中に「家族」はあるのだと思った。
プールの中でシモンがアンナにしがみつき、一緒に水の中を進みながら、息を止めたり、顔半分潜ったり、水を介した冒頭の二人のシーンは象徴的である。
一時的であれ長期的であれ、子どもを育てることができなくなる事情に直面する可能性は誰にでもあるわけで、その時に子どもの人権を最優先にしながらできるだけ健やかに生活できる環境が制度としてあることはとても大事だと思う。
1640日の楽しく幸せな時間がシモンの心の糧となり、実父エディとの「家族」につながっていくことを願いたい。
フランス版『子別れ』に胸が張り裂けそう
もう、レビュータイトルそのまんまです。フランスの里親制度が職業であるかないか関係なく、こんなにも実子と里子を分け隔てなく、愛情たっぷりに育てている里パパ、里ママの姿にジーンときます。その分、頭で分かっていても、実パパにいつかは返さなきゃならないジレンマと徐々に外堀が埋められていく里ママのつらさに、思い切り感情移入しました。こうなると、実パパが悪役になっちゃうんだけど、彼にも苦しみや焦燥感があるのをしっかりと描いているのがいい感じです。何が正解か分からないドラマですが、幕切は鮮やかでした。役者では、里ママ役のメラニー・ティエリーがはまり役,実パパ役で強面なフェリックス・モアティは、次回はフィルム・ノワールでお目にかかりたいですね。
理不尽だけど…
フランスで里親を仕事としてやっている女性(家族有り)の話。
日本でも里親ビジネスとして暗躍している形だけの家族(この形態は知られていないけど、結構ある)はあるが、この映画に出てくる家族はお金≫愛情ではなく、本当の親に負けないくらい愛情を注ぎ、情が生まれるが…。
日本も環境より血(血縁)が大切と行政は決めてかかっているが、現在の虐待問題を考えると、血が大切というのは誤解に過ぎない。こんな行政や家裁に任せていること事態がおかしいことを皆理解すべきである。結局行政や家裁は他人事で淡々と事務的に仕事をしているだけで、子供一人一人を考えることはしないバカの集団だから…。結局は赤信号皆で渡れば怖くない論で、個別に考えている公務員もいるかもだが、公僕なのだから…
いい話
ほぼ予想してた通りの話でした。
最後が少し違ったけど。
いい話だけど、特別こなかったです。
いい話ですけどね。
家族構成や育ち方でも評価が変わるでしょうね。
里親お父さんの方は、どっかで見た事あるな?と思ってたら『キャメラを止めるな』にも出てた人でした。
あっ、この映画いい話ですよ。
シモン、ずるいくらい可愛かった。それはさておき、、、
いろいろ考えさせられた。
まずはフランスって社会的養護が必要な子を施設に入れないで一般家庭にどんどん里子に出すのですね。養子縁組前提じゃなくて。個室与えるとか危険なことはさせないとか条件はあるけど、それなりの報酬付きで。そうなると仕事みたいだけど、情が移るし大変だっていうお話。実子だろうが里子だろうが、いずれ巣立つのに、突然の別れは母性を狂わせる。
何かを引き受ける時、ルールや想定を事前に共有しておくことはとても大切。「里親をママと呼ばせてはいけない」とか「別れは突然やってくる可能性が大いにある」とか。
この映画の最大の功労者は健気で賢いシモン。理屈ではわかっていても「情」をコントロールできないアンナは本当に「正直」な人だった。
日本だと子どものできないカップルが里子と養子縁組するっていう図式が浮かんでしまうけど、欧米では実子と里子をフラットに扱って養育するということが一般的なのかな。そして母親はついつい実子に厳しく当たってしまい恨まれ、里子からも微妙な居心地の悪さを持たれる、みたいな、、、。たまたま最近はまっている「THIS IS US」でも、そのあたりのデリケートな母子関係が人生に影響及ぼしていると感じている。
それにしても、私のステレオタイプの理解だと、フランスってカップル社会、で子どもにそれほど執着する女性がいるってイメージはなかった。
あと邪推だけど、里子があんなシモンみたいに可愛くて健気で賢くなくて、ぶっちゃけ世話のやけるひねくれ小僧だったら、同じ状況でも里親の反応違ってたのかな、とも思った。実の親でも子どもとの相性あるって聞くので。(私は一人しか子どもいないので、その辺がよくわかりませんが)
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