1640日の家族のレビュー・感想・評価
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家族で夏休みに見てほしい
予告編も見ず予備知識なくレビュー評価のみで鑑賞。
ドキュメンタリー調の里子をテーマにした家族愛の作品でした。
仲の良い一家のほのぼのした夏休み風景で始まり、一見何も問題はなく兄弟3人と両親と5人で暮らしている。
しかし実は三男に見えたシモンは生後18カ月で里子として引き取り兄弟三人家族のように暮らしてきた。
そこに実父エディが息子を手元で育てたいと申し出たことで徐々に家族の空気が微妙に変化してくるという内容です。
誰も悪人ではなくシモンの将来を気遣い愛情を注いでいるというのが観客に伝わるのでの別れのシーンは思わず泣けます。
フランス映画らしく余韻の残るラストシーンも印象的でした。夏休みに親子で見るには一番良さそうな作品でした。
子供にとっての幸せってなんだろうか
私が気になったのは母親の言い訳めいた口ぶりやその場を取り繕うような対応の仕方だったのですが、一緒に見たパートナーに言わせれば「だって子供が可愛くってしょうがないんだから、なんとしても近くに置いておきたいでしょ」でした。
そりゃわかりますが、その結果として色々と関係者が厄介ごとに巻き込まれて行くわけで……
というのが大人側の観点になろうかと思いますが、では一方で、当事者の最たる子供のこれから先の幸せを考えると、どのような選択が最善なのだろうか?非常に悩ましいですね。
実父も独り身で大変なのでしょうが、宿題をどちらの親が面倒みるべきなのかのくだりで、それは里親の「仕事」でしょ、みたいに子育てを仕事として位置付けているような発言、それを聞くと将来大丈夫か?なんて心配になりますね。
子供たちが優しく接してくれている里親の下で成長する方があの子のためなのかもとも思いますし。
母の乗る車を追いかけるシーンや、ショッピングモールでシモンを見つけて追いかけようとする次男の姿など、涙を誘われるシーンも多く、国の事情は違えど子供っていいものだと思わせてくれる作品でした。
里親って養育費をもらってるのかな?
1歳6ヶ月のシモンを里子として迎え入れたアンナと夫のドリスは、2人の実子とシモンを兄弟のように育て、4年半を幸せな家族として過ごしていた。ある日、シモンの実父エディがシモンを自分で育てたいと申し出たため、アンナたちが家族でいられる時間が迫り、アンナや兄弟と別れたくないシモンや家族の葛藤を描いた話。
フランスの里親制度がどういうものかイマイチ理解できず、あんなに嫌がってた子ども本人の意思より実の親の意思が尊重されるのがよくわからなかった。
もしかして、里親って養育費を国か自治体からもらって保育所的な仕事としてやってるのかな?それならこの話もわからないではないが。
もし無償のボランティアとして里親やってるのなら少しは里親の意思も尊重されるべきだと思った。
なので、仕事なのかボランティアなのかで見方が変わると感じた。
次男のジュールは髪が長く可愛い顔してたから女の子かと思って観てたから、水着に違和感が有ったけど、男の子なら納得。
いずれにせよ、フランスの子どもを大切にする制度は日本の児童相談所や児童養護施設なんかより良い点が多いと思った。
それで、日本の里親制度を調べてみたが、制度としてはこの作品に出てくるようなものが有るようだが、違いがイマイチわからなかった。
映画って、単に面白かった、だけではなく、特に海外の作品は観て日本との違いを知れる面でも素晴らしいとあらためて思った。
里親という「仕事」
1歳半から4年半暮らした里子との別れの時が近付いた家族の話。
嫁を亡くして弱り果て、子供を育てるのは難しいと福祉局を頼ったエディが、生活を立て直し息子を引き取りたいと申し出たことで始まっていくストーリー。
元々週末は実父と過ごしており、エディとシモンの父子関係に特に問題がない状況ではあるけれど、そしてあくまでも養子ではなく里子という認識は全員にあるけれどということで、想いとしては非常に判り易いけれど、じゃあ何が出来るかは非常に難しいし、ママの浅はかな暴走も感情としてはわかるけれど…。
時が経てば、強制的にその環境になれば
変化はあるのだろうけれど。
とても温かい家族の物語だったけど、シモン目線でみるとツライよね。
フランスの福祉の現実、大人のエゴ
愛情たっぷりに里子を育てる家族。
出だしは、よかった。
だんだん雲行きが怪しくなるのは、母親の客観力のなさが浮き彫りになりだしてから。
こどもは母親の愛玩物ではない。
赤ちゃんの時から、育ててきたら可愛い盛りに手放すのは辛いだろうけど、そもそも里親だよね?いつかは親元に返すか、あるいはその先のことも予測してなかったのかな。
父親を見下すような態度も、自分のこどもたちに対する態度も、何だか自分のために、人からの称賛を受けたいためにやってるような。
結局、こどもたち全員を傷つけたことになる。突然の別れにショックを受けているのは自分だけと思ってたのかな。
ルールを守っていたら、こんなことにはならなかったかもしれない。
ちゃんとお別れできたかもしれない。
シモンは見捨てられた体験を、再度しなくてもよかったかもしれない。
預かった里子を、自分の愛着対象にするような里親は、里親になるべきじゃない。
救われるのは、夫が真っ当!
いたって真っ当。
そして、妻のことをよく理解している。
それが救い。
こどもたちが、ホントに弟として接していたところも救われる。
母だけが、身勝手に見えるのは私だけ?
里親って、どちらかと言うと 人格者っぽく表されることが多いと感じて...
里親って、どちらかと言うと
人格者っぽく表されることが多いと感じていたけれど
あまりに普通のお母さんで驚いた
ただただ子供に愛を注ぐお母さん
それで良い気がする
ちょっとだけ安心した
お父さん、素敵
ラストシーン、好き
実父さんもどうぞお幸せに
少しわかりにくい点があるので、要予習かな。
今年219本目(合計495本目/今月(2022年7月度)31本目)。
タイトルだけではわかりにくいですが、フランス映画です(英語は大半出ません)。
日本では「里親制度」と「養子制度」のどちらも存在しますが、圧倒的に知られているのは後者であるものの、映画で扱われているものは前者で、似ている部分も違う部分も結構あるので、やや予習必要かな…というところです。
ただ制度がどうあれ、(作話でも実話でも)この手のストーリーは「当該子供の意思を尊重して子供が(特に、精神的に)成長する周りのサポート」が重要なのであり、この部分について丁寧に描写がある(逆に、悪人という悪人は存在せず、一方でドキュメンタリー映画とは違う一方でアクション映画でもないので、ストーリーが若干退屈と思う人はいるかも)ので、今週は迷ったらおすすめかな…というところです。
細かいところで気になった点もあるものの(里親の認定などに関する行政・司法の制度が日本と異なるようなのに、字幕上の説明がないため、推測する必要が生じる)、趣旨として言わんとすることは理解可能なので、フルスコアにしています。
人間、この世に生まれてきてからが・・・
親子の愛情、絆は、生まれてからの時間で育まれるのを、身に沁みて感じました。ある意味、生まれた時は、親でも子でも無い様に思いました。
ラスト、あの二人の様子を見て、彼女は、里親の役目の終わりを感じたんだと思います。
シモンの幸せは何処に…
切なく胸が締め付けられる、擬似家族の物語。
個人的には今年200本以上劇場で観た中で、ベスト10に入った映画です。
フランスの里親制度のことは詳しく分かりませんが、最終的には本当の家族に子供を戻すために、その間子供を預かる制度のようです。しかし、実の親に問題などあればそのまま預かるパターンもあるのでしよう。
だから、預かった家族は愛情も芽生え離れ難くなってしまう。このようなケースは珍しくないのでしょうか。
まずは最初にその目的を十分承諾の上、定期的に確認することが肝要なのではと思いました。それでも情が移ってしまうのはあるのでしょうね。増して実親の人格に疑問を持てば尚更のこと。
母性本能のままに里子を手放したくない母親。
それを一歩客観的にフォローする父親。
シモンに時々やきもち焼きながらも、本当の兄弟のように仲良くなった兄たち。
シモンを愛しながらも不器用で、少し利己的である本当の父。
そして、里親家族に五年近く大事に育てられながら、本当の父を気遣うシモン。両者の板挟みになって子供なから精一杯の気遣いを見せる姿が切ない。
結局本当の母を失い、育ての母とも別れ、2度悲しい思いを体験したことになる。
それにしても里親家族の方が、絶対に幸せなそうなシーンを押し出してくるから余計にやり切れない。
でも最後はお互い元の家族に戻り、それぞれの道を歩いて行くラストになんとか納得です。
母親が暴走しなければ、離れてからも会ったり交流できたかもですが、やはり距離をとるのは難しいでしょうね。
愛しているから辛い
登場人物全員が、みんなシモンを愛している。
里親と養子の違いを初めて知りました。
スキンシップが印象的。“触れる”は愛情なんだなぁ。哺乳類の。
血の繋がりとは関係なく、こんなにも愛情を注げるんだ。
人の気持ちはそんなに簡単に割り切れるものじゃない。
主人公がどうして里親になろうと決めたかは、映画の中では語られないのですが
こんなに辛い思いをするならやらなければ良かった。二度と里親にはなりたくない。と思ってしまいそうですが…
パートナーの絶妙なフォローが素敵でした。
確実に愛されて育った人間がそこにいる。
美しいラストにも号泣でした。
号泣!
映画.comさんのおかげで早く鑑賞。
思ってた通り、泣かされました!
子役が可愛いし、里子っていってもずっと小さい頃から育てたら本物の母みたくなるし、子供も実の母と感じるでしょう。
引き裂かれるのは元からの約束だけど、その父が憎らしく思えました。でも見ていくに従い、父へも理解が増してなかなか判断つきにくいと感じました。
なかにはレグレクトの家庭もあるわけで奪いあいも可愛いものですね。
子供にとって何が幸せなのか考えさせられました。
基本、悪人の登場しない作品。
日本では里子ってあまり一般的でなく、養子のが馴染みがある。だからこそ、里子の様々な実態も伝わり素晴らしい作品でした!
すごかった
実子が二人いる家庭が、里子を赤ん坊の時から引き取る。小1くらいになったところで、実父が引き取ることになり、まず週末から慣らしで泊まりに行く。児相さんと実父さんと関係がうまくいかず、引きはがされるような感じになる。それはないよ~と思うことの連続で見ていて苦しい。
僕が里親活動を始めてずっと抱いていた、一緒に暮らしている子どもが実親に戻される恐怖を見せつけられる。ただ、このご家庭は実子が二人いるのでまだましで、もし子どもが里子だけだったとしたらもう生きていけない。想像するだけで地獄。
児相と実父ともうちょっといい関係を築いて、贈り物をするなどして、親戚くらいのレベルで付き合いを継続できればいいと思う。
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