「里親って絶対仕事じゃないよね」1640日の家族 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
里親って絶対仕事じゃないよね
素敵な家族です。羨ましい。
子供がマオリ族(先住民)のダンスをまねるシーンがあったので、ニュージーランドにもフランス語圏の居住区があるのかな?お父さんはアラブ系だけど。なんて思ってました。庭が広い、道路が広い。近所の子供たちも一緒に遊び、近所付き合いも楽しそう。ミュージカル仕立てのダンスシーンもあり、兄弟仲が良くて、素敵なお家で、スキンシップもとても多くて、観ていてとても幸せでした。
実父がシモンを引き取りたいと申請し、ウィークエンドでの馴らしが始まると、スレ違いが生じてしまいます。
シモンのことを考えるとそんなに出かけたり、イベントしないで、おとなしくしててよと思ってしまいます。
そのほうがお金もかからないし。
LEDのライトセーバーは直ってよかったです。とてもいいシーンでした。
役所の児童課のおばさん二人がカチカチ頭。
だからお役人は嫌い。
里親、とくに母親の方は仕事じゃできないでしょうよ!
アンナがおばさんからの電話を無視したのは、どうせ反対されるにきまっていて、ハナシにならないから。
アンナは正直すぎ。 嘘も方便っていうじゃない。ばかなんだから。そんなアンナがかわいそう。
男女の平等とかジェンダーの問題が前進すると、母性自体は軽ろんじられるような気がした。
結局、養子縁組を含めて、最後まで残ってしまう問題はこの問題。
捨て子や貰い子も目の前のオモチャにつられたり、養親に気を遣ったり、差別や偏見に敏感になったりで、小さい時から苦労が絶えない。
クリスマスイブの夜中に車を走らせて、事故るんじゃないかととても心配しました。
シモンも捨て子じゃなかったし、実の母親は病死だし、アンナには二人の実子がいるからそんなにこじれなくてよかった。
妹役のバシル・バイオレットちゃんがシモンを実の弟のようにいつも気にかけるシーンにキュンキュンしっぱなしでした。