インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのレビュー・感想・評価
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ジェームズ・マンゴールドは信頼できる監督
公開前からの低評価ぽい噂を耳にして、あまり期待せずに観たことがよかったのかもせんが、大傑作ではないけれど、十分イイ出来じゃないですか!
子供の頃からTVで何度も観た初期3部作、そして、前作から19年振りに制作されて劇場で観た4作目の「クリスタル・スカルの王国」が、よかったのはケイト・ブランシェット演じるイリーナ大佐のみだっただけに、監督交代は正解だったということでしょう。
かなり過去作を研究した様子で、アレが出てきたり、あの中に入っていたりと、ファンサービスもたっぷり。2時間半という長時間も、ほとんど気にならなかったです。
インディ・ジョーンズを満喫
ラストシーンで泣けました!
やっぱテンションあがる曲だよね
「いやマッツなんも知らなすぎじゃない?」とか「子供登場させる必要あった?」とか色々アラはあるものの、インディが走ってテーマが流れるだけでアガってしまう。
ダラダラと喋るシーンはカットして一生テーマ流しといてくれ。
あと、最後ちょっとBTTF3っぽくなかった?
「らしい」っちゃ「らしい」
私の最初の「インディ体験」は、中学生の時に劇場で観た2作目『魔宮の伝説』。
冒頭から最後まで、ワクワクとドキドキとちょっとエロくてちょっと怖い、そんな思春期入りたての私には特別な一本になったのを強烈に覚えている。
で、すぐに1作目の『失われたアーク』をビデオで観て、その後は続編公開の度に劇場には足を運んでいるワケだが、まあ、どれも結局『魔宮の伝説』を越えるコトはなく、特に4作目『クリスタル・スカルの王国』は酷かった印象が強く残った。
ということで、それほど前のめりではないとは言え、巷ではハリソン・フォード主演でのこのシリーズは完結と噂される本作、お世話になったお礼の意味を込めてご挨拶に伺ったという感じ。
さて、前置きばかり長くなってしまった。
公開3日目、日曜朝イチの劇場、客入りは結構良いが、大半が我々中高年世代だったのを見て、「ああ、やはりインディってそういう立ち位置なんだな」ということを確認したところで上映スタート。
…んんん。
そう。
良くも悪くもこういう映画よね、『インディ』って。
根拠のよく分からない宝物を、怪しげな誰かと世界のあちこちで奪い合って、アクションもあるけど基本的にはコメディタッチで、「無謀」と「ラッキー」で困難を乗り越えていく分、全体的なリアリティはかなり低め。
結局、考古学というよりはオカルト要素がメインで、最後は欲望むき出しの敵がそのオカルティックな事象に呑み込まれて自滅する、みたいな。
まさに本作もそういうお話。
前半の「歳をとって、環境から置いていかれてしまったインディ」は目新しい描写だったとは言え、最近は大物ハリウッドスターを中心にそういう作品が多いので、それ自体に特に新鮮味もなく、結局その後はいつものまたリアリティ低めのアクションに流れ込んでいく。
そもそもやっぱりただの考古学者にスーパーヒーローばりのアクションさせるとなると、どうしても「ウソ」が目立っちゃうってこともある。そういうご都合主義に基準を合わせて話を進めると、結局映画全体のリアリティが狂っちゃう。
今回は『魔宮の伝説』と同じく、女性と少年というパーティで挑む冒険。
女性は私の好きな長身の美人で良かったが、あの「ヒゲ子供」は…。
「ショーティ」のキュートさを知っている私には、あの少年ではダメだなぁ。
最後の30分に入った辺りで少しテンションが上がったが、結局最後のオチもかなり控えめ…というか「肩透かし」。
なんであのラストになるのかな。
過去作のオマージュやらこれまでの因縁をこれ見よがしに入れず、ちゃんと独立した話にしてくれたことは潔いと思うし、エンドロールでテーマソングが大音響で聞けたのも劇場ならではの特典。
でもやはり、一本の映画としてはパワー不足は否めない。
とはいえ、一時期でも大好きだった時代を経験したファンとしては、変な代役でシリーズをヌルッと続けられるよりは、ハリソン・フォードがしっかり締めてくれたのは嬉しいし、何より80歳という年齢で仕事をすること自体、すごいことだと思うので、日本のファンの皆様も、彼に「お疲れ様でした」の意味を込めて、劇場で労ってあげて欲しい。
(たださあ、このシリーズもディズニーが買い取っちゃったんでしょ?まあ、いいけどね。)
154分、見どころしかない「スーパー娯楽映画」
本作を観終わって新宿ピカデリーを1階へ降りていく途中、若い二人連れが「やっぱり、こういう映画は映画館で観ないとね」と会話しているのが聞こえてきました。では実際の客入りはどうだったかというと、昨日がサービスデイだった反動もあるのか、一番広いシアター1は後方こそ人多めでしたが(私の陣取る)前方は寂しい状況。まぁ家族連れは吹替え、迫力を享受したければドルビーシネマやIMAXと、上映形態が多岐にわたっていることもあるのでしょう。私は字幕(通常版)で鑑賞しましたが、特に冒頭の暗がりでのドタバタシーンなどを観ているとドルビーシネマがお勧めかもしれません。
154分と長い作品ですが、ドタバタからのドタバタ、シーンが変わってドタバタ、謎解きからドタバタ、からの謎解きそしてドタバタと、全く飽きさせることのないスーパー娯楽映画となっており、80歳のハリソン・フォードに本当にご苦労様、そしてありがとうと言いたくなるアクションに次ぐアクション。前半で上半身裸のシーンもありますが、めっちゃ引き締まっています。
昔からのファン向けに、登場人物やシチュエーションにチラホラ接待シーンも準備されていますが、勿論、初めて観る観客を置いていくことはありません。本作中、ちょいちょい「殺し」もありますが、レイティング的にも「G」で年齢制限はないためお子様にもお薦め。私自身が(テレビ鑑賞でしたが)中学生のころ『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』を観て度肝を抜かれましたが、前作『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』から15年経ち、アクション、VFXそして編集など何もかもが遥かにアップデートされていて迫力満点。恐らく現代の中学生が本作を観れば当時の私以上に「度肝を抜かれる」こと必至なはずです。
映画ファンとして、本当は「配信でもいい」なんていうべきじゃないのかもしれませんが(たまに言いますね、私)、映画料金も値上げが続いており気持ちは解ります。ただ、この作品に興味をお持ちなら、やはり劇場でご覧になった方がいいに決まってます。昨今の映画にみる小難しい設定も悪くないのですが、ここまでの娯楽性に振り切った映画は結構久しぶりな感じがして、「やはりいいな」と素直に思える作品に仕上がっています。素晴らしい。
フォードが老いを感じさせない活躍を披露。古き良き楽天的なヒーロー像はそのままに、激烈なチェイスシーンでスリルとユーモアを振りまくのでした。
ご存じハリウッドを代表する冒険活劇シースの第5作。シリーズ第1作の「レイダース」から実に42年。演じるハリソン・フォードは今年で81歳!
タフガイ。それが冒険家で考古学者でもあるインディ・ジョーンズのイメージです。だがもはやタフでいることは難しそう。シリーズ最後というこの5作目で、ヒーローは自らの老いに、どう決着をつけるのでしょうか。
けれども劇中のインディは意気軒昂。まさに老骨を“牛追いムチ”で打ち奮い立つのです。痛々しい姿は見たくない、と思うのは杞憂。人生1OO年時代に希望が持てる勇姿でした。
冒頭は第2次大戦末期。ナチスの科学者フォラー(マッツ・ミケルセン)が持つ強大な力を秘めた「運命のダイヤル」を巡って、インディとナチスとの戦いが展開します。爆発、銃撃戦、格闘。走る列車の上で延々と続く激しいアクション。フォードもミケルセンも若くて驚きました。CGで若返ったというのですが、違和感は少かったです。鳴り響くレイダース・マーチは、改めて聴いても軽快で新鮮。何度聞いてもわくわくさせられますね。
時は流れ、1969年。年相応にだらしない裸体をさらし、老いたインディが登場します。妻は出て行って独り暮らし。朝のコーヒーにドボドボとウイスキーを注ぐ。独りだとこうなってしまいがちで、思わず共感しました。若き日とのギャップが残酷です。大学教授を引退する彼を、若い女性(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)が訪ねてきます。彼女はヘレナ。冒頭でインディとともにナチスと戦った友人の教授バジル・ショー(トビー・ジョーンズ)の娘です。父が研究していた運命のダイヤルを探していたのでした。
ここからはアクションのつるべ打ち。インディ、ヘレナ、そして屈強な手下を引き連れたフォラーが、ダイヤルを奪い合って壮絶なチェイスを繰り広げます。米ニューヨークからモロッコ、そしてイタリア・シチリア島まで。車やバイクはもちろん、馬、船、果ては飛行機も使って。
ここでフォードが老いを感じさせない活躍を披露。古き良き楽天的なヒーロー像はそのままに、激烈なチェイスシーンでスリルとユーモアを振りまくのでした。
1作目の「レイダース」公開から40年以上。CGの進歩や編集のうまさもあって、フォードの動きは往年とほぼ変わらないように見えます。アクションは派手で激しく、テンポは速く感じられました。しかし、かつては目まぐるしいほどだったスピード感は、もはやありません。どこかのんびりしているのです。それがレトロな味わいとなっていて、むしろ好ましく魅力的に感じられました。
本作はシリーズの集大成的作品でもあります。ヘビの代わりにウナギの群れが襲うなど、過去のシリーズの名場面や設定が、形を変えて再現されています。セルフパロディーが楽しいところ。そしていつも通り、終盤はトンデモSF風になっていくのです。
インディの行く手に人知を超えたオカルトやSF的な出来事が待ち受けるのもこのシリーズの魅力ではあります。けれども今回はとびきりスケールのでかいクライマックスを映像化。そして集大成として、いつもと違うのは、老いに決着をつけなければならないことでした。タフガイは選択を迫られるです。冒険か日常か。ロマンか現実か。過去か未来か。ラストには意外なほど、胸を打たれました。
なにしろインディが生涯をかけて研究してきた歴史上の偉人に直面して、究極の選択を迫られるのです。まさにフォード版インディの有終の美を飾るにふさわしい幕引きとなりました。男はタフでなくても、生きていけるのですね。
最後に、「トップガン マーヴェリック」のトム・クルーズとは異なり、フォードは老いを率直にさらけ出す在り方なのです。その人間味こそが素晴らしいと思います。序盤の、“若くなった”彼が示すCG技術にも驚かされますが、我々が喝采を送るのは生身で頑張るフォードの姿です。デジタル加工による映像の万能化か進むほど、むしろ俳優のアナログな唯一性が、映画らしさの重要な生命線となってくるのではないでしょうか。
エンディングで奏でられるレイダース・マーチが、きっとご覧になる皆さんの老後の励みとなることでしょう。
良かった~
ハリソン・フォードはインディだね〜
やっぱり、インディ・ジョーンズは、面白い!
星4をつけたいところではあるが、ちょっと現実離れしたストーリーだったので、マイナス0.5ってところかな〜
映像はかなり昔のインディ・ジョーンズを意識して古びた感じに撮影されているのが感じられて、昔のインディを思い出せたところは良かった!
懐かしいメンバーも数人出演しているのは、感動!
当たり前だけどみんな歳をとったな〜(私も含め)
アクションは健在!しかも、少し007的な!
また、ヘレナさんが、最初はいや感じだったけど、このストーリーには、なくてはならない存在!
それなりに楽しめたストーリーでした。
最近、インディみたいな冒険映画って減ってきたから寂しいですね!
そういう意味では、アンチャーテッドは、インディに近かったんだけどな〜
もう、続編はでないのかな〜
ハリソンももう歳だから最後かも。
少し寂しい気もしますが。
これを気に過去のインディをもう一度見返したくなりました。
ちょっと暴力シーン多めだわ。
久しぶりのインディ、期待大で着席。
あれ?冒頭はまだ第二次世界大戦終わってないんじゃん。ハリソンもやけに若いぞ。と、思ってたら1969年のインディが目覚める。ははん、あのダイヤルを探す話なのね、と思ってたら本人よりも、友人の娘で名付けたヘレナが現れ、一緒に探す事に。でもヘレナは学者ではなく、金儲けしか考えていない。こりゃバディで対立かなってちょっと不安。
とにかく中盤までドタバタアクションの連続。こいつら警察?インディらしく、狭い道でのカーチェイス、虫や魚に絡まれたり、地図で移動など懐かしさ満点。でも、ストーリーに深みを感じられなかったせいか、単調に感じ、ちょっとウトッ。
ま、インディもジジイになってるので、対戦は結構やられちゃう。捕まっちゃうし、撃たれて死んじゃうかと思ったよ。
後半になって、やっとSFっぽい、時空を超えた展開になる。まさか、紀元前に飛行機で飛んで行くなんてな。ビックリした。ラストは優しい感じのフワフワシーン。
そこそこ楽しめました。
鉄板
インディアナジョーンズの終活
ファンのための最終章
『インディ・ジョーンズ』完結に相応しい映画
『インディ・ジョーンズ』シリーズは幼少期から観ていた大好きな映画。テレビや録画したビデオテープで何度も観た。
余談だけど、私の幼稚園時代の初恋の男の子は、なんとなく雰囲気がインディに似た顔だったから笑
もうこの頃から渋いハリウッド男性が好みにになってしまった。
『インディ・ジョーンズ』完結編という事で、映画館で鑑賞。私にとって特別な感情が込み上げた本作だった。
冒頭はバリバリ現役時代の若かりしインディが、生き生きとアクションを繰り広げる。現代の最新のデジタル技術でなんとも違和感なく映像化されていた。
演じているのは79歳のハリソン・フォードだが、ルーカスフィルムに保管されていた膨大な量のフィルムから、シーンに合う若い頃の顔を探して当てこんだのだそう。
こうして40代のインディのシーンが実現した。
シリーズで因縁の相手だったナチスがまた登場。
マッツ・ミケルセンが悪役に抜擢されていて、ワクワクしていた☺️
『インディ・ジョーンズ』の誕生はスティーブン・スピルバーグがボンド映画を作りたかったが断られた事がきっかけなんだとか。トレジャーハンターカテゴリーでのヒーロー誕生には何くそ精神が素だった。
本作の冒頭シーンから時が立ち、70代になって教授を引退する事になったインディ。身なりもだらしなく年老いたおじいちゃん姿に、私は少しショックを受けた。
しかし、物語が進むとアクションシーンが盛り沢山で、ハリソン・フォードは老いを忘れるような演技を見せてくれた。あまりにも殴られたり落ちたりして、「もうやめてあげてー!」と声をあげたくなってしまう。そんな事もあってハラハラドキドキしながら鑑賞した。
毎回宝物の特性が異なり、それも作品の面白い所。
前作はSF寄りになってしまって、いや、インディシリーズはそうじゃない!と異論を持ってしまった。
しかし今回は、考古学者としてのインディが生涯をかけて追い求めた夢に繋がりすごくよかった。
時が経ち、生身のヒーローの老いも現実的だった。
あえて年老いたハリソン・フォードが最後にインディ・ジョーンズを演じて完結した本作には目頭が熱くなる。
実は鑑賞直後は過去シリーズ程のトレジャー感が物足りずにいた。しかし、パンフレットを読んで今回の作品への想いを知り、今は完結編としていい作品だったと感じた。
過去シリーズのオマージュもあり、最後のシーンはグッときた。
he is back !
第一作の監督の『スティーヴン・スピルバーグ』や
脚本の『ローレンス・カスダン』が、
どれほどを構想していたのかは判らない。
しかし同作で「I'm your goddamn partner!」と叫んだ『マリオン(カレン・アレン)』が
〔クリスタル・スカルの王国 (2008年)〕では本当にパートナーとして現れた時にはぶっ飛んだ。
『ダース・ベイダー』の「I am your father」を聞いた時に
近い驚愕度合い。
そして本作でも、彼女は重要な役回りを持たされる。
それも四十有余年を経て、
その時のエピソードを再度使い回すとの使命と共に。
これに代表されるように、今回は殊の外、過去作との関係性が
強く打ち出されている印象。
若く気の強い女性のバディに
孤児の助手とのフォーマットや
事件が旧友の残した遺品が発端となることも含め。
しかしそれらは、セルフオマージュにとどまることなく、
時代らしい様相をしっかりと付加されている。
過去作では、大学の講義中に
瞼に「LOVE YOU」と記した若い女性にアピールされた『インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)』も
今ではすっかり老齢。
第二次大戦前~中は、ナチスと激しいやり取り繰り広げた壮年期も
1969年の時代では肉体も衰え、講義にも張りが無く
授業中にも居眠りをする生徒が続出する始末。
そんな彼が老体に鞭打ち、再び活劇の世界に躍り出す。
今度の争奪物は、嘗ては「オーパーツ」と言われていた
「アンティキティラ島の機械」をモチーフとしたもの。
それを紀元前の科学者『アルキメデス』が残した
時空の裂け目を予測できる機械と換骨奪胎し、
例によって「ナチス」も絡ませながらの冒険譚が繰り広げられる。
その「ナチス」の設定も様変わり。
以前はオカルトマニアである『ヒトラー』への貢物がターゲットであったのが、
戦後の時代の『ユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン)』は
自身が総統に成り代わることで再興できる可能性を妄信、
組織自体がある種の劇薬であることが提示され。
勧善懲悪の結末と共に、
歴史の目撃者となる設定(例えば『インディー』の手帳には、
『ヒトラー』のサインすら記されているハズ)も盛り込まれ。
ただ、何れも新機軸が楽しい複数のチェイスのシーンは
やや時間が過多に思えるし、
得物である鞭の使用場面が少ないのも不満が残る。
が、『ジョン・ウィリアムズ』による〔レイダース・マーチ〕が聞こえて来れば
主人公の起死回生の場面と心が弾むのには変わりない。
小道具の提示とその回収、
歴史的事実を巧みに仕掛けに盛り込む脚本も素晴らしい。
懐かしいと言えば、エンドクレジットで
『フィリップ・カウフマン』の名前を久々に見る。
第一作の原案/キャラクター創造としてのものだが
彼の齢も九十歳近いとの記憶。
もう二十年も作品を世に問うていないわけだが、
今はどうしているのだろう。
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