「ハリソン・フォードさんがご無事で良かった」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ハリソン・フォードさんがご無事で良かった
インディ・ジョーンズシリーズの第5作、冒頭から007張りの列車アクション、その後も馬での逃亡やカーチェイスに深海や飛行機、謎の洞窟、タイムトラベルと壮大なアクション活劇の連続。ハリソン・フォードさん80歳を超える歳だから、俄かには信じがたい。当初はジュラシックワールドのクリス・プラットさんが候補に挙がっていたらしいがプロデューサーのフランク・マーシャルさんは「ジェームズ・ボンドのように、他の誰かをインディ・ジョーンズと呼ぶことはない」、スピルバーグさんも「インディ・ジョーンズを演じられるのは、ハリソン・フォードただ一人です」とフォードさんの続投を、フォードさんご自身も「私はインディ・ジョーンズだ。私が去れば、彼も去っていく」とコメントしたそうだ。その後フォードさんは役に備えて毎日のウォーキングや40マイルの自転車乗りなどを始めたそうです。
勿論、過激なシーンはスタントマンありでマイク・マッサさんが務め顔はモーションキャプチャで3DCG処理、ジョーンズの若いころなどは昔のフィルムからAIを使ってデジタル処理でリメークしたそうだ、実によく出来ていました。それでもアクションをフォードさんばかりに頼るのは負担と考えたのか友人バジルの娘ヘレナ役のフィービー・ウォーラー=ブリッジさんも大活躍。
秘宝アルキメデスのダイヤルは勿論、架空の装置ですが元になったのは「アンティキティラの機械」で、紀元前1世紀頃に古代ギリシアで製作された、世界最古のアナログ計算機とされる複雑な歯車式機械です。1901年にギリシアのアンティキティラ島沖の沈没船から発見されました。劇中でも沈没船を探索してましたね。
インディ・ジョーンズの見どころと言えばお宝探しの謎解きでしょうが、どちらかと言うとアクションに寄り過ぎの感、最新技術のおかげでハリソン・フォードさんがご無事で良かったです。
