「予習するなら1と4とロビンとマリアン」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル handachousukeさんの映画レビュー(感想・評価)
予習するなら1と4とロビンとマリアン
『2魔宮の伝説』の中盤の、虫だらけの穴に手を突っ込まなきゃならないという場面が子どもの頃印象に残っていたけど、不思議とちゃんと見たことなかったシリーズです。それがトラウマというわけでもなく、そもそもあんな大群が密集して生息し続けることは不可能と信じたいです(やっぱりトラウマ?)
そして今回、ディズニープラスで過去作が配信されていると気づき、一気見してから観に行きました。早くも記憶がおぼろげになってきたので、以下に要点をまとめます。
『1レイダース失われた聖櫃(アーク)』
ヒロインはマリオンです。冒険のあと満身創痍のインディーとのやりとりが必見です! 個人的にはセガ・サターンの超名作ゲーム『シャイニング・ザ・ホーリィアーク』を思い出せて良かったです。数々の作品に影響を与えていると思われます。
『2魔宮の伝説』は時系列的には『1』の前らしいです。1番テレビで見かけるので、最高傑作とされている気がします。ヒロインはウィリー、『エブエブ』で復活した子役キー・ホイ・クァン君も同行します。
『3最後の聖戦』父ショーン・コネリーと冒険しますが、息子と違ってインドア系の学者です。ヒロインのエルザが悪役で味方側はオッサンばっかです。少年時代(リバー・フェニックス)に『ワンピース』のシャンクスみたいな奴から帽子をもらい、生涯被り続けます。
『4クリスタル・スカルの王国』今度は息子のマットと冒険します。母親はマリオンでした。ヒロインはおらず、敵としてケイト・ブランシェットが出ます。『1』のラストのお宝を置いた倉庫も出できます。
シリーズを通して、ヘビが苦手です。でも武器はムチです。インディーは冒険はしますがあくまで学者です。ナチスとよく戦います。ここまではスピルバーグ監督です。
そして本作『5インディー・ジョーンズと運命のダイヤル』ではヒロインのヘレナ、チョビヒゲ少年テディと共にマッツ・ミケルセンと戦います。冒頭、これまでずっとパラマウントの画の岩山からシームレスで話が始まるお約束が踏襲されていなくてがっかりしましたが、最後にはシリーズではじめて落涙しました。
もし全作予習する時間がなければ、『1』と『4』を観てほしいです。というのも、
ここからネタバレですが、息子のマットがある理由で登場せず、最後にマリオンが出てきて『1』のやりとりを再現する、という場面に切なくなるのがこのシリーズの醍醐味だからです。
テレビ東京「午後ロード」でよくやるショーン・コネリーとオードリー・ヘップバーンの『ロビンとマリアン』という、ロビン・フッドの晩年を描いた映画もなんだか思い出されて、万感の思いで劇場をあとにしました。