「タイムスクープハンター」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
タイムスクープハンター
まさか、インディジョーンズも原田真二の如くタイムリープするとは、余程"時間"を超越したいと願う人の多い事・・・ 勿論、その曲じゃなくて、ビートルズ♪マジカルミステリーツアー♪並びにアントニオ・カルロス・ジョビン♪イパネマの娘♪、そして宇宙旅行のイマジネーションを掻立てた第二次世界大戦後の世界を、ボロボロのインディ・ジョーンズが老骨に鞭打ってハッスルする作品である
セルフオマージュが喧しいが、往年のシリーズを観賞している人間とすればそのノスタルジーは得難い快楽でもある 娯楽作品としても秀作であり、あまり深く思考を探るようなベクトルに持っていかない作劇にしているのも往年のハリウッド的大作に順次していて観賞に負担が掛からない
自分にとっての"インディー・ジョーンズ"って何なんだろうと振り返ってみると、スターウォーズのハン・ソロ船長が、場所を古代遺跡に代え、アドベンチャーを繰り返す陽気なハリウッド作品としての観方であった 世界にはまだまだ知らぬロケーションがある それを紹介してくれた世界紀行的内容でもあった そして今作でも『ディオニュシオスの耳』、『シュラクサイ包囲戦』、『アンティキティラ島の機械』と、シリーズ初めには存在していなかったインターネットのお陰で、元ネタが瞬時に調べる事が出来る それが良いのか悪いのは別として・・・
ストーリーテリングの甘さや、リアリティへの追求不足は、多分今作には野暮なんだと自分に思い訊かせることで、まだまだ子供だったときの映画鑑賞のモチベーションを掻立てた貴重なシリーズに有終の美を贈りたい
細かい小ネタ(アルキメデスだから、容積の件の謎解き等々)、ニヤリとさせる配置もシリーズならではw
ケチを付ければ両手でも足りないのだが、でも否定できない憎らしさと可愛さが同居したような今の自分の心象心理である それは懐古主義なんだろうか・・・?
コメント有難うございます。
SFに限らず、アクション映画も何処か既視感が有るシーンがテンコ盛りですね。(それを、突破しているのが009シリーズとMIPシリーズだと思っています。)今作でも街中でのリキシャチェイス階段落ちシーンや冒頭の列車の上での決闘シーンも009、MIPで観たシーンだと思いました。只、私の場合は映画館で観る映画はほぼ面白く思えてしまう体質なので、余り気にならないんですね。
当たり前ですが、映画は絶対的名作以外は、鑑賞する人の過去鑑賞作、体調などが反映されると思っているので、評点がバラつくのは当たり前だと思っています。私が自ら共感するレビューは評点ではなく内容なんです。では。