愛する人に伝える言葉のレビュー・感想・評価
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余命宣告受けたら誰がいちばん主人公か…
受けた患者とそれを知った家族、恋人、友人とかとか…当然受け取り方は様々だし対処も様々。宣告うけた人にがんばらせない気遣い、か。言われれば理解はするけどなかなかね…。苦しまずに安らかに逝けたらよいな…。
自分が40代でガンを患い余命宣告を受けたらどう感じるのだろうかと思...
自分が40代でガンを患い余命宣告を受けたらどう感じるのだろうかと思いながら鑑賞した。
まず、こんな主治医に出会えたら素晴らしいだろうなと思った。そして、ガンは事故のように誰にでも突然訪れ、そして事故よりも「受け入れる」のがつらい。その辛さは、本人だけでなく周囲も同じで、「最後まで闘う」よりも「死んでもいいんだ」というのを自分も周りも受け入れるのがよい。
終盤、「自分は何も成し遂げられなかった」「世の中に1%も影響を与えられなかった」と後悔するシーンが印象的で、はやり人は死に向き合う際、少しでも肯定的に捉えるために「自分の価値」を見出したいものなのだろう。
果たして自分はいま余命宣告を受けたら、後悔しないで余命を過ごせるだろうか。周りに赦しを乞い、自分も赦し、ありがとう、愛してる、さよならと心から言えるだろうか。
そんなことを感じた作品だった。
他方で少し冗長に感じることもあり、「この演出必要?」と感じる部分もあるのが惜しかった。
愛の万華鏡
母の愛・ 教え子の愛・ 医療者たちの無償の愛・ 肉親の複雑な愛
人生の終わりにこれだけの愛に恵まれたら、どんなに幸せか・・
終末期医療の現場は、日本とは少し違いながら医療チームが献身
的に働く優しさに満ち溢れているようにみえました。
映画のテーマとしては珍しくはないのですが、主人公の演劇講師
としての激しさ、死に行く生からみた一瞬一瞬の眩い表情に私も
涙しました。
ブノワ・マジメルの演技は単なる映画の枠も超えて、セザール賞最
優秀男優賞は当たり前だったでしょう
ドヌーブさんは出演することに意味があり、別れた実子の彼には
決然とした男同士の絆を感じました。
褒め過ぎかもしれないんですが、今年のマイベストに推しです
なかなか良い映画ですね
内容確認しないで、見ました。カトリーヌドヌーブ若き時の憧れのスター母親と息子のと死えの話し、出始めは演技のやり取りの講師かと思ったんでしたが、そのやり取りが、なかなか無い演技この間時が自分としては良い場面その後がんでの親と子のやり取り、場面が進む中医師と看護師その部下何とも言えないやり取り、これが自分ならどうなるのか、思わず思って見た時間で思わず泣いて居ましたね、それよりも余り見てる人居なく自分1人で、独占で観てきました。
いい作品じゃないっすか!
ただ券ありましたんで
この時間がこの作品
テーマは、重いが、素晴らしい作品
カトリーヌドヌーブが、いいね。
ハイテンションの女優さんもいい。
主治医も、経験豊富で、スタッフのケアもしている。
まいちゃう仕事。演技指導の先生なんだな
存在の意味がわかった!って。
グッバイマイライフ これは、オールザットジャズって作品でロイシャイダーが歌ってたなあ。
息子には、また見捨てることになる
って言ってたな。
赦す 赦してほしい ありがとう 愛してる さようなら
たくさん考えさせられた映画だった。
治療を中止する、延命措置をしない選択をすることは希望を捨てることなんじゃないか…
その希望って誰の?
…確かに。確かにそれは家族のエゴなのかもしれない。
死ぬ事を赦してあげること、言わなくてもそう本当に心で思うこと。
心に刺さった。
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医師だって休暇を取る。
担当患者の死が迫っている。その患者にもう施せる治療はない。
明日は非番だと患者に伝え、さようなら。ありがとうと言ってその日の仕事を終える。
残酷なようで、でもお互いに後悔のない形なのか。
この医者と患者の心の交流の深さに感動して思い出すだけで涙が流れてしまう。
この病院は慰問ボランティアも患者一人ひとりに関わってくれて、ルールに沿うのではなく、その時のいい雰囲気に乗った対応してくれるところも印象的だったな…
羨ましい限り
39歳は若すぎますが。手厚い病院に見届け役の母親。死んでからギター弾いてくれる息子さん,財産も残せたようですし。ただ死ぬまでの経緯は少し未来の自分には参考書のようでしたからありがとう。さようなら。
人間にとって一番大事なことは残酷な事実を知ること。
残酷な事実はとても辛いことだが
嘘は不安を煽るだけ・・・
これは生きるうえで全てのことに言える。
この映画は表面上は実に静謐であるが
心の揺れは物凄いものがあり、各演者
の魅せ方には痺れます、じっくり味わ
ってみたい作品です。
少なくともエンドロールでとっと立つような輩には向かないですね。
一般的には感動すると…
演劇の先生が、末期癌にかかりホスピスで過ごす、ドキュメンタリータッチな映画。
親父がホスピスで同様な生き方をしていたので特に新たな発見はなく、アーこんなんだったなと思いながら進む。
クライマックスは少し自分の状況が重なり、考えさせられたが、泣けることはなかった。
5つの魔法の言葉
俺は赦す
赦してほしい
ありがとう
さようなら
愛してる
この5つの言葉を息子が母へ言った時、涙腺崩壊。
死に向き合う親子とそれを支える主治医と看護師。
ユニークな表現、病室の音楽、ダンス…。
どこまでも“個人”に重きを置く、フランスらしさが表れていた。
そして主治医を演じた俳優が素晴らしいし、こんな主治医がもっといればいいのにと思う。クラゲのネクタイ、グッときた。
押し付けがましくない、お涙頂戴的な作品でないところもポイント高い。
なのに気づけば自然と涙が頬をつたう…。
息子が弾くギターの音色と歌が素晴らしかった。
チェロとピアノで奏でられる「G線上のアリア」が物語をより美しく魅せてくれた。
音楽のチョイスが素晴らしい作品でもある。
私は泣けました
これは秀作。ガンで衰弱してゆく主人公と母親、そして周りの人達との関係の変化。
初めはそれほど関係性や感情は表立っては出てこないが、気づけば愛、悲しみ、怒りや優しさ、フランス映画らしい描写で描かれてゆく。カトリーヌ・ドヌーヴは相変わらず美しい。
母親の愛が強く出る話かと思っていたが、それほどでもなかった。でもちゃんとそれを感じさせてくれて、途中途中で涙が止まらなくなった。久しぶりに映画を見ながら涙が止まらない体験をした。
観てよかったと思えるなかなかの秀作だと思う。
末期癌の息子とその母親との愛を描いたお涙頂戴📽️と思ったら大間違い。その意味では邦題は外している。病院の窓から同じ、ひこうき雲を父と息子とが見ていたシーン(ユーミンじゃん!)が印象的。
①原題は“De Son Vivant”(彼の生涯)(追記:フランス人の友達によると“De son vivant” means “when he was alive” (meaning before his death”とのこと)。シンプルな題だけれども、こちらの方が📽️の中身をストレートに伝えていると思う。邦題は少し甘い。でも原題では客が入らないかもね。
②カトリーヌ・ドヌーヴが普通の母親役をするとは思っていなかったが、やはりと言って良いかどうか、いま流行りの“毒親”すれすれの役である。息子への干渉が過ぎるように思うし、自己チューっぽいところは、いよいよ息子の死期が迫って来て主治医の先生(本当の癌の専門医さんですってね)から心の準備をするように言われた時に「信じられないわ。希望を捨てるなんて」と先ずは自分の気持ちを優先していること丸わかりの台詞を吐いてしまい、先生に「息子さんのことを第一に考えるようにしましょう」と諭されるところ等に垣間見得る。20歳で女の子を孕ましてしまった息子とその女の子との関係を断たせたのも「息子を失いたくなかった」と自分で言っていたし。
毒親や過保護な親や子離れ出来ない親は世界中にいるとは思うけれども、私がフランスの親子関係・家族関係に対して抱いているイメージからは違和感があって、どちらかというと日本的だなと思った。というのも、私のフランス人の友達の親や姉妹とのつきあい方を見ていると、決して愛情がないわけでは無いがお互い自立した大人同士という距離感を持って接しているのが大変好ましく思えるからだ。
そういう面から見ると、この📽️は突然向き合わねばならなくなった息子の死という悲劇が契機ではあるが、過保護な母親がやっと子離れ出来た物語と捉えることも出来よう。ラスト、自分が息子に捨てさせた孫に手を差し伸べるシーンが印象的。そして孫が祖母の差し伸べられた手をとることで、赦しが為されたことを伝える真に映画的な表現。
③主人公への癌の告知➡️余命の告知➡️治療の日々➡️緩和ケアの日々➡️死、を描きながら決して暗くならないのは、折々に挿入される主治医の先生と看護師達とのディスカッションや合唱・音楽演奏(タンゴダンサーまで出てくる)のシーンがあるため。今までの癌闘病📽️ではあまりお目にかからなかったユニークかつ新しい取り組みである(実際に主治医の先生を演じるガブリエル・サラ医師が自分の病院で行っている活動とこのと。)
④ブワノ・マジメルは、演じるバンジャマン(英語ではベンジヤミンですね)の余命宣告から死を迎えるまでの移り行く心境を表情も含めて繊細に表現。あまりに自然すぎて演じているとは思わせない程だが、これが演技というものだろう。
④バンジャマンの最後を看取った看護師が休暇中で運転中(アカンがな😁)サラ先生に電話をかけて「先ほど息をひきとられました。」と報告した時、サラ先生の「お母さんはその場におられたのか?」という質問に対して看護師の「いいえ、でも息子さんはおられました。」という答えにサラ先生は実に嬉しそうな顔をした。
確かに病室に息子がいた(クルスタリがトイレに行っている間に入室したのだろう。)のには驚いたが、二人は親子の名乗りをしたのだろうか?
ただ、人間は息を引き取っても暫くは音は聴こえているという。息子が最後にベッド脇に座ってギターを奏でながら歌った歌がバンジャマンの耳に届いたことを祈りたい。
追記:この映画は余命宣告されてから主人公が穏やかに死を迎えるまでの、主人公の心の動き、周りの人々の主人公との絡み合い・触れ合い、穏やかな死を迎えられるように手を尽くす病院の人々のケアを描くのが主題なので、これを言うと主題から逸れてしまうのだけれども、📽️を観ている間ずっと余命宣告というのは正しいのかどうか考えていた。バンジャマンは意識が朦朧としていたしその辺りは想像するしかない。
終末期の癌患者とその家族がどう生きるか
このテーマに対して医師、看護師たちが真剣に向き合い戦う姿を描く感動作品です。
医師のアドバイスは素晴らしく感動的で、終活に向かう私にとっても貴重な示唆を得られるものでした。
命とは、また家族とは深い考えさせられる
淡々と進む重いテーマの中に美しい音楽やダンスシーンがアクセントと癒やしを醸し出す
素晴らしい作品です。
死や生きることの意味を教えてくれる素晴らしい映画
死を目前にした主人公が病を受け入れ、あるがままの生を受け入れていく過程で、医師や看護師、母親との関わりの中で見せる生き様が尊く、人生で最も大切なものは極身近なところにあることを気づかせてくれた。死を覚悟した人間は人生観が変わると言うが、私達は死を目前にしなくても死を受け入れ覚悟することができるし、そのことで、自分にとって本当に大切なものを選択し生きていく覚悟ができるのだと思う。
心と魂の奥深くに響く感動とともに、人生にポジティブな思考を与えてくれる素晴らしい映画でした。
音楽がとても良かった!
大きな展開があるわけではないけれど、ゆっくりと、穏やかに、死を迎え入れていくお話。
緩和ケアの医師や看護師、息子を愛する母親、父親に会ったことのない息子、未来に目を輝かせる学生たち。それぞれの人たちの心情が丁寧に描写されていました。1人の人が亡くなっても、世界はかわらず続いていく。ラスト近く、カトリーヌドヌーブの背景で日常を生きるさまざまな病院スタッフや患者の姿が映されていましたが、それぞれの人にそれぞれの思いや人生があることを想いました。
しかし、結構な涙と鼻水がダラダラ出てしまい、マスクが赤ちゃんのオムツみたいにタプタプになりました笑
泣いてることに気がつかなかった。。
こんなに美しくて優しいブノワ・マジメル。。
苦悩して、後悔するカトリーヌ・ドヌーヴ。
はじめてかも。。
消化しきれない人生の最期。。
赦しを乞うこともできずに逝ってしまう不安。。
あの一滴の涙は彼の少しの安堵と喜びであると思いたい。。
遺される人もこれからの人生に後悔や怒りのない人生がおくれるであろう未来が見えた気がした。
やばい!数年に一度の涙腺崩壊映画でした。
癌と戦うフランス人映画だから、感情のぶつけ合いが不快になるかもと、想像しながら着席したけど全然違ってました。
冒頭、39歳のバンジャマンは母親と訪れた病院で膵臓癌のステージ4を告げられる。この段階で医者の判断は、余命半年から1年。もしかしたらこいつヤブ医者で治っちゃうのかな?て、思ってたら、めっちゃいい人だ。死を受け入れ難い患者や家族に対しての前向きなアドバイスや看護師達との演奏会など、とても明るくて楽しい病院だ。正にNO MUSIC NO LIFE !
入院前に演劇の指導をする、厳しいバンジャマンが好きな学生達。離婚してアメリカに居る元妻と息子。ずっと寄り添っている母親など、周囲の人達の気持ちもしっかり演出されてる。ただ、看護師と恋に堕ちちゃうのはちょっとね。
季節が進む毎に進行する病、もう中盤から涙が止まらなくなっちゃって、ラストの息子のシーンなんて声が出そうになっちゃった。
楽しくて泣ける大満足作品でした。
いい映画だ。けれど、もっとよくなったはず。
よくある話で別段驚かない。しかし、演者がまったく演技していることを感じさせない。ドキュメンタリー映画を観ているみたいだ。そこが凄い。
本当なら、あと0,5点挙げても良かった。減点した理由は結末をハッピーエンド?にしたこと。副主治医の扱い、演劇学校での演技実習がくどいことなど。でも、いい映画だ。ドブーヌはいるだけで、存在感があるし、美貌も保っている。化け物だ。いい意味で。
全56件中、21~40件目を表示