劇場公開日 2023年7月21日

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「初期作品の新鮮な感動がいつまでも続くシリーズ」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0初期作品の新鮮な感動がいつまでも続くシリーズ

2023年7月26日
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鑑賞方法:映画館

 このシリーズは、初期作品の新鮮な感動というものが、いつまでも残っている。
 たとえばジャン・レノが出ていた頃の、トンネル内でのブルーライトかレッドライトの選択を迫られるシーンや、宙吊りで、コンピューターの中枢部に侵入するシーンとか。
 トム・クルーズが演じる絶体絶命の空間に時を忘れる。
 それではこの作品はどうなのか?時を忘れることができたか? 007やインディ・ジョーンズとさして変わらないアクションシーンの連続なのでは?

 答えは、心配ご無用、である。
 カーアクション、列車内のアクション、断崖絶壁からの落下。どれひとつとっても色褪せたという感じはしない。相変わらず胸とどろかせられる。時を忘れる。魅入ってしまう。
 トムのいつもの参謀役のサイモン・ペッグ、ヴィング・レイムスは相変わらずいい味だしている。レベッカ・ファーガソンの役柄はちょっとミステリーで微妙だが、ヘイリー・アトウェル、ヴァネッサ・カービー、ポム・クレメンティエフの女優陣の躍動感が凄い。

 ひとことで言うと期待を裏切らない。特にイタリア、ノルウェーの舞台設定は過去にも見せられたはずだが、またかよ、という感じは一切起こらない。
 トムが健在である限り永遠に続いてほしいシリーズである。

ジョー