「愛されるシリーズたる所以」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE @花/王様のねこさんの映画レビュー(感想・評価)
愛されるシリーズたる所以
アメリカではAMPTP(映画テレビ製作者協会)と全米脚本家組合(WGA)の契約条件が合意に至らず、ストライキが続いている。
今作もそのストライキの影響でトムクルを始めとするキャストが映画のプロモーションを中止する事態となったのは記憶に新しいと言うか、もう本当にトムが日本に来るのを心待ちにしていたからショックが半端なかったんですけど。
現実世界でも作中でも、AIに人間が取って代わられる事態と対峙している。
人間に似せたアバターやCGで想像の世界を擬似体験することができる。
不可能を可能にする技術が日々進化している。
そんな中で、生身の人間が演じ続ける意義について問われている作品のように感じる。
アクション映画と言うジャンルにおいて、わざわざ生の音や人間の動きにこだわって映画を撮る意義とはなんだろう。
結局は生身でやりきりたいって言うことが役者のエゴなんだよな。
リスクとコストをかけて撮影するより、CGで合成した方が安上がりなのではないだろうか?
それでもやっぱり、こだわりを持って映画を撮る。
自分の好きな映画の撮り方を貫いていくって言う生き方に痺れてしまう。
表現者なんて、承認欲求の塊で人に見られていないと死んでしまうくらいの自己愛の強さがないと務まらないと思う。
こだわりを持って愛されている作品だからこそ、世界中から愛されるシリーズになったのだと思う。
今作はシリーズ初の2部作。
後半が気になる展開で、次の公開までまたワクワクを溜めていけそうです。
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