劇場公開日 2023年7月21日

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「揺れる画面こそがリアル」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0揺れる画面こそがリアル

2023年7月24日
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鑑賞方法:映画館

今回のミッションインポッシブルの予告編を初めて観たのは昨年の「トップガン・マーヴェリック」のとき。バイクで崖を飛び降りるあのシーンを見て「トム・クルーズってやっぱりすごいな!」と思ったことを覚えている。しかもパート1と丁寧にタイトル付けをしてくれた。上映時間が長かろうが、続編があろうが、私はみんなが観たいと思う映画を作りました!って自信がみなぎってる感じがする。
実際に映画が始まるとトム・クルーズのその自信(勝手に思ったイメージだけど)はハッタリではないことがわかる。とにかくアクションシーンがこれでもか!これでもか!と続いていく。少し疲れていたから眠くならずに観られるか心配していたのがバカらしくなるくらい。最後までドキドキハラハラの連続だった。街中で車やバイクを豪快に吹き飛ばしていくカーチェイス、オリエント急行がらみのアクションの数々、しかもトム・クルーズがスタントなしで演じているからこその迫力。そうなんだよ。CGで加工しないから意外と画面が揺れるんだよ。「トップガン・マーヴェリック」のときもそうだったけど、これがリアリティってことなんじゃないか。
正直、鍵を握るエンティティ(“それ”)が何なのか、あの鍵を奪うと何ができるのか、誰と誰が対立しているのかといったストーリーの根幹部分はわかりやすくはない。でも、イーサンが鍵を奪って奪われてを繰り返す展開だけで十分楽しめるんだからそれでいいのかもしれない。ただ、この話このまま進むとターミネーターシリーズのように機械が人間を支配する世界になるのを防ごうとしているって構図になってしまうのか?それはそれで面白い。次作が楽しみでしかない。
ちなみにエンティティって言葉を字幕で「それ」って訳してて、もうちょっと他になかったんかい!と思ったが、後で調べてみるとたしかにピッタリくる和訳は難しい。文字数の制限もあるし。戸田奈津子さんも相当苦労したんだろうなと推測する。

kenshuchu
YOUさんのコメント
2023年7月24日

なっちーの翻訳は速読優先で意訳が多いので、意味が変わったりすることがあるんですよねぇ…(笑)
まんま「エンティティ」でもいいような気もします。

YOU