「既視感でお腹いっぱい」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE momoさんの映画レビュー(感想・評価)
既視感でお腹いっぱい
ストーリーは極めてシンプル。
カギの取り合いのドタバタ劇。
ある意味トムとジェリーの追いかけっこと同じで単純で深い意味は無い。
自分の人生に関わることがない関係ない世界の話なので登場人物の誰にも特に共感とか感動とかも起きない。
ヒロインもこそ泥だしそんなに共感できない。黄色い車に乗るとルパンと不二子的だけど峰不二子ほど魅力的な悪女でもなかった。
つまり、この映画ですごいと思うのは登場人物でもストーリーでも無い。
トム・クルーズ本人に対してだ。
あのアクションシーンをスタントなしに、とてつもない練習を重ねてやり遂げる。ものすごい努力の人であることには感心するし、観るべきところは役者トム・クルーズ本人だと思う。
だから、トム・クルーズのアクションの見本市になっているのだ。
オマージュなのかもしれないけど、なんだか既視感感じまくりで。
ここまでトム・クルーズが自分の前作の上書きで列車の上で体張ってアクション頑張ったし、既に近年、鬼滅の刃でも暴走する列車の上で闘ったのも観たし、もうトム・クルーズのコレを最終形として、今後の映画はこれ以上列車暴走させるのは辞めようよ。
ジョジョの奇妙な冒険、ワンピース…みんな列車でバトルが大好きだ。ブレッドトレインもあったなー。
列車の上で闘い出した時、またコレをやるかーとちょっとクスッと来てしまったよ。
車壊しまくり、人殺しまくり、炎上がりまくり、暴力的なシーンが長くて疲れちゃった。
長かったのに完結しなかった。
死にかけの女性が大人2人助け上げる馬鹿力。無理があるシーンもトム・クルーズだからよくやったって思える。
そう思えるうちに後編を作ってスッキリ完結させて欲しい。
ジョッキー・チェンももう2階から飛び降りなくなった。自ら半分ギャグにして、階段を走って駆け下りている。
トム・クルーズは何歳までバイクでパラシュートで、色んな形で飛び降りるんだろうか。
くれぐれも身体に気をつけて頑張って欲しい。