「こうきたか!が欲しかった」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE yoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
こうきたか!が欲しかった
アクションがすごい!
次々と大型アクションが繰り広げられる。シチュエーションはこれまでやり尽くされたものだったり、ゲームやCGでみた場面もあるが、やはりリアルで撮った迫力、大画面でみるものは五感に訴えてくものがある。となりの人も「うわー」とか声漏れてたし。
敵役がAIというのも時代を捉えていて面白い。
一方で自分がミンションインポッシブルシリーズに求めているものには若干足らなかった。
いくつもの思惑が幾重にも重なって動かされつつ、裏の裏の裏をかいて目的を達成させる、敵にひと泡吹かせてしてやったり、ミッションは計画をねって挑むけどなんだかんだうまく行かなくて、そこをイーサンや仲間の機転とフィジカルでなんとかしちゃう。
といった構造を期待しつつ、新作ならさらにこのお決まりの構造を裏切ってこうきたか!くらいの目新しさが欲しかったけど、その場その場でガンガンアクションしていってとにかく鍵の追いかけっこって印象。
ストーリーの舞台もよかったのだけど、AIが予言した内容に行き着いちゃいましたーって感じより、どう抗っても導かれちゃうくらいの大ボス感があってもよかった。
今作はアクションはすごい。でも肉、魚、肉!って感じなのでコース料理全体で驚きがあると良かったなぁと思う。
もちろんめっちゃど派手なアクションもいい。でも一作目の汗一滴だけでもヒヤヒヤするようなシーンもまたスリルだし、状況次第でいろんなドキドキハラハラを作れるはずだし見てみたい。 といった感じ。
しかしトム・クルーズも60歳超え。
このサイトの注目ランキングをみても、「君たちはどう生きるか」「ミッションインポッシブル」「インディージョーンズ」「リトルマーメイド」と自分が子供の頃に見ていた俳優、監督、IPが第一線にいる。
すごいなぁという気持ちとともに、新たな世代・IPがどーんと時代を作るような映画が次々と生まれないものかなぁとも思う。それだけ当時が開拓期だったんだろうか。今の子供たちはどう感じてるんだろうなぁ