「さすがトム!期待をあっさり超えてくる!」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがトム!期待をあっさり超えてくる!
大人気「ミッション:インポッシブル」シリーズの第7作。過去作は第5.6作しか鑑賞していませんが、本物にこだわって体を張るトム・クルーズが今度はどんなアクションで魅せてくれるのかと期待して、もちろん公開初日に鑑賞してきました。
ストーリーは、ある重要な役割をもつ二つの鍵を入手せよというミッションを受けたIMFエージェントのイーサン・ハントが、その一つを持つ元MI6のイルサのいる中東に向かい、なんとか鍵を手に入れるが、その鍵の重要性やアメリカ政府の思惑を知り、その悪用を阻止すべく、鍵を狙うさまざまな組織と壮絶な攻防を繰り広げるというもの。
今回の敵は、世界を脅かしかねない謎のAI「エンティティ」。AIの暴走や自律は見慣れた設定であり、これまでの作品ではあからさまに人間に反旗を翻すような描かれ方が多かったように思います。しかし、本作では、偽情報で人間に誤認識させ、そこにAIの関与を気づかせないところに恐ろしさがあります。
冒頭の潜水艦セヴァストポリの描写でその恐ろしさの一端を見せるのですが、これが想像以上にヤバいです。今や私たちの日常はおろか世界の仕組みさえ、大量の情報とシステムで構築されています。その恩恵はもちろん、危険性も承知しているつもりではいましたが、その認識のずっと上をいく恐怖を感じました。冒頭で、機械やシステムの正常稼働を前提とした人間の営みと、それを逆手にとったAIの巧みな攻撃を描くことで、二つの鍵のもつ重要性が強く印象づけられます。と同時に、エンティティの実体とその謎を解く手がかりがセヴァストポリに収束していくという作品全体の構造を明確にしています。そして、これらを半端ない緊迫感で描き、観客をあっという間に作品世界に引き込む鮮やかな立ち上がりです。
そこから、ミッションを受けたイーサンが行動を起こし、アラビアでのイルサ救出、アメリカ諜報関係のトップ会談への潜入、アブダビ空港での鍵の奪い合い、ローマ市街でのド派手なカーチェイスと、全編クライマックスかというほどの迫力と緊張のシーンが続きます。そんな中にあってもユーモアを忘れない演出を絶妙に散りばめているのはさすがです。
本作では、イーサンを困惑させるスリの天才・グレース、イーサンの過去に繋がりがありそうなガブリエル、その仲間の殺し屋パリス、前作から続投の武器商人・アラナ、CIAのキトリッジ長官、命令を受けてイーサンを追う諜報員のジャスパーとディガスなど、さまざまな立場の人間が異なる思惑で行動しており、これがわりと複雑です。特に自分は、アラナが登場したあたりから、ガブリエルやグレースとの関係がこんがらがって把握できなくなってしまいました。
とはいえ、舞台をオリエント急行に移してからは、もはや人物相関など気にさせないド派手でありえないアクションが続き、目はスクリーンに釘付けで、場面によっては思わず声が出そうになるほどでした。終わってみれば、グレースの立ち位置もはっきりし、敵は明らかにガブリエルだということになり、それほどモヤモヤ感は残りません。二部作の前編として、いい感じの区切りをつけて締めているように思います。でもでも、この興奮冷めやらぬうちに早く後編も観たいですね。
主演はトム・クルーズで、さすがの一言。60歳にしてこのアクションとは恐れ入ります。グレース役はヘイリー・アトウェルで、あまりに奔放な振る舞いに腹立たしさを覚えるほどの役どころでしたが、後編では活躍が期待できそうです。脇を固めるのは、レベッカ・ファーガソン、バネッサ・カービー、ポム・クレメンティエフらの美女たちと、おなじみのビング・レイムス、サイモン・ペッグら。これに加え、イーサイ・モラレスが存在感を放っています。
おじゃるさん
イーサンの活躍が
観られて嬉しかったです。
アクション最高ですね。
AI暴走を阻止するため
二つの鍵を探すイーサン
今回のヒロイン グレースとの
手錠で繋がれたまま
フィアット運転シーンも
凄かったです。
でも、何と言っても
崖からのシーン
もう、息を呑むとは
この事なのだわと
スタント無しで挑むトム様
映画への情熱が伝わってきますね。
懐かしいキャラも登場し
楽しめました。
Part2も楽しみですね。(≧▽≦)
早く続編を見たいですね。ストとかあってるけど、続編の製作って、進んでいるのでしょうか。
人物相関がこんがらがるというのは、よくわかります。
多分、ずっと見続けていた人たちは、理解できるのでしょうね。