「意外性は薄くとも安定と安心の「THE 大作映画」です♪」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
意外性は薄くとも安定と安心の「THE 大作映画」です♪
仲間と共に世界の危機を救うイーサン・ハントの活躍を描いた「ミッション:インポッシブル」シリーズも今回で7作目。
毎回の事ながらスケールの大きな設定とアクションの数々は見応え十分。
61歳とは思えないくらいに若々しいトム・クルーズが今回も大活躍。
もちろん初期作に比べると些か歳を取った感は否めないがそれでも驚異の還暦超えで日頃の節制やトレーニングも欠かさないからこそ、これだけの若さを保てているのはホント頭が下がる。何よりもライフワークと言っても過言ではないくらいの「M:I」シリーズに賭ける思いがあるからこそ、いつまでもエネルギッシュなんですよね。
今回も様々なハイテクとアクションを駆使し、仲間と美女と共にスマートに大活躍。
で、感想はと言うと…はい。普通に面白いです。
これぞハリウッド映画でアクション大作の極みのような作品。
映画を観るにあたってハズレが無い。もしくは少ないと言うのはかなり大きなポイント。
いろんな作品を観ていくとそれなりに楽しめると言うか、観る側の幅が広がるのでダメな作品でも楽しめるようになるし、良い部分を見つけられるようになるけど、まあ自分自身を納得させようと自己肯定の側面が多分にあったりするんですよねw
なので観る前からハズレが無い作品はやっぱり安定感や安心があります。
トム・クルーズ演じるイーサン・ハントに頼れるサポートメンバー。そこに今回は4人の美女が参戦。
敵となるカブリエル役のイーサイ・モラレスが「007」シリーズの悪役のようなスマートさとジョージ・クルーニーみたいな見た目でいい感じ♪
個人的にはパリス役のポム・クレメンティエフが良い。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」の触角が生えたマンティスよりもこっちの方が数倍良いw
アクションは前作通してツボを押さえているが、今作では街中のカーアクションにあの黄色の「フィアット」が活躍。それだけで嬉しくなってくるw
全作通じてアクションは物凄いが今回も監督を勤めるクリストファー・マッカリーは「ローグ・ネイション」「フォールアウト」と3作目なのでトム・クルーズとの相性は良い感じみたい。
上映時間は回を増すごとにどんどんと長くなってくるのは玉にキズだが今回は164分と2時間半超えの上映時間で前後編。
それでもあまり長さを感じないし、この前編だけで成立しているのは流石ではありますが、それでも中盤は少し中弛みを感じますね。
あとアクションに関してはそれぞれで全編通して好きなパターンがあるけど、ちょっとワンパターンになってきた感はあるかな。
個人的には1作目と4作目の「ゴースト・プロトコル」のアクションが好きですが、「M:I-2」のジョン・ウー節のようなスパイの本分を忘れないようにして頂きたいかなとw
他の方も仰れていますが、日本大好きでプロモーションに余念の無いトム様が今回は全米映画俳優組合のストライキの余波で来日が中止になったのはファンにとっては本人やファンにとっても痛いところですが、やっぱりハズレが無いし、スクリーンで観る価値のある作品。
出来ればIMAXやドルビーシネマで観たいです。
大作であり長期に渡るシリーズなだけに意外性と言う部分が薄くはありますがひねくれずに“あぁ映画観たな~”感じになることを楽しめるのが良いですよね♪