劇場公開日 2023年7月21日

  • 予告編を見る

「真のコントロール・フリークはどっちだ?」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0真のコントロール・フリークはどっちだ?

2023年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

難しい

辣腕をふるい、映画制作の全権を握るコントロール・フリーク(仕切り屋)と揶揄されるトム・クルーズ。勿論、そう陰口を叩かれているのは本人も重々承知だろう。我々はその成果を観に劇場に足を運ぶようなものになっている。
そんな彼のドル箱シリーズ新作では、イーサン・ハント=トムクルが、全てをコントロールしようとするAIと相対する。いわば真のコントロール・フリーク決定戦だ。
そして今回もノースタントでザ・ガンバルマン以上に走り、飛び、落下する。というかシリーズを重ねるごとに、スパイじゃなくてケイパー怪盗になっているのが可笑しい。フランス人の世紀の大泥棒の孫が乗っていたあの車を出してくるあたりからも、意識はしているはず。マクガフィンの盗み合いの描写がおざなりなのが気になったけど。
今回も先にアクションシークエンスありきで、それに沿った脚本づくりをしたとの事だが、終盤のバイクスタントなんかまさにそれ。いくら周囲から止められようと、「俺がやると決めた以上はやるんだ!お前ら見とけ!」というトムクルの強い意志を感じた。
四者四様のヒロイン達も各々見せ場を設けつつ、クライマックスのしつこいぐらいのアクション。その分長尺になるのは痛し痒しだけど、楽しめたから良しとしよう。

regency