「来たるべき時」アンデス、ふたりぼっち Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
来たるべき時
人里離れたアンデスの高原で2人だけで自給自足の生活をする老夫婦の話。
少し前までならつい2日前に閉館した神保町の劇場で公開していた様な作品という印象ですね。
少しの羊に犬とラマが各1頭、そして件の老夫婦が暮らすだけの石造りの小屋。
アイマラ語というのが元々こういうものかは判らないけれど、ほぼ無感情で投げる様な話し方での会話が繰り広げられて、イマイチ没入し難い感じ。
精霊に感謝し暮らす牧歌的な夫婦の物語かと思いきや、何年も返ってこない息子に忘れられる不吉な夢をみて、そしてマッチが残り僅かなことに気付き…なかなかな波乱の物語。
悲しく厳しいお話しではあるけれど、ここで2人で暮らすと決めたということは、これもある意味織り込み済みなのかなと。
それを前提に考えてしまうしドキュメンタリーではない訳だから、幸福感でも力強さでもやり切れなさでも絶望感でも良いけれど、もうちょい響くものが欲しかったかな。
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