「時間が経つといろいろ考えました。」MEN 同じ顔の男たち A.Camelotさんの映画レビュー(感想・評価)
時間が経つといろいろ考えました。
観終わった時は、元旦からえげつない映画を観てしまったなぁ、と思いましたが、まぁこういうことも想定内でしたし、しばらくの間いろいろ考えられたので星一つ増やしました。
公式サイトのコメントでは、女性目線のものが多く、男性による女性への日常的な被害みたいなことを暗示させるコメントが目立ちましたが、自分が男性だからという訳ではなく、ちょっと違うだろうなと思うに至りました。女性はこうで、男性はこうだ、というふうな考え方は、決定的なことではないでしょう。世の中、うまくいってる夫婦もたくさんいるし、男でも女でも他者を尊重する人もたくさんいるわけで。この映画の場合は、非常に極端な場合であり、関係が最悪までこじれた結果、こんな妄想や夢が出てきた、というふうに受け止めた方が良いのではないでしょうか。夫婦げんかがここまでに至るところは描かれていないので、きっかけやどちらがどういけなかったかは不明でした。やはり事が小さいうちにお互い修復しておかないと!
ただ、男女とも完全な人はいないし、生物学的にも社会的にも「らしさ」とか「傾向」はあって、その部分が様々表現されていた所は「そうそう、そういうとこある」とうなづいたり、笑えたり。例えば、男性の子供っぽい所、女性の醒めた所など。
伏線らしいことがいくつかあって一つも回収されなかったけど、顔が同じなのは、誰でも良くてひとりが演じれば済む、くらいのことであり、実際起きたことは、車で逃げようとしてぶっつけた、浮浪者が再びやってきてナイフで応戦した、くらいで、後は妄想なのかなと。まぁあまり深く考えても仕方ないような。邦題の付け方、プロモーションの仕方がどうかなとも思います。
翌1月2日に、IMAX HFR 3Dでアバター ウェイオブウォーターを観て、口直しができたので良かった(笑)。