「『同じ顔』」MEN 同じ顔の男たち uzさんの映画レビュー(感想・評価)
『同じ顔』
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実際に同じ顔という可能性については、ハーパーが特に反応しないことや、友人に話さないことから無し。
次に、実際は別人だが精神異常や何かしらのメタファーによって、ハーパー或いは観客にだけ“そう”見えている演出、の場合。
しかしこれも、全員が同じ傷を受けているので、無し。
結果、よく分かりませんでした。
そこだけでなく、正直全体的にそんな感じなんです。
宗教や文化、歴史などに精通していれば何か読み取れるのかもしれませんが、浅学のため理解できず。
そもそも登場人物の思考や感情も意味不明。
村人は恐怖の対象なのでそれでもよいが、終盤のハーパーは何を思っていたのやら。。
男性を批判的に描きたいのであれば、女性警官を出すべきではなかった。
(対応としては自然だが、「田舎だから男性しかいない」などやりようはあった)
あるいは、「危険はない」などと事態を軽視させず、釈放にも反対していたりすれば、むしろ性差を強調できたのではないか。
理不尽さや抗えない力、不可思議な現象やグロなどは確かに恐怖を煽るが、現実感がないと自分には残らない。
なので、ホラーとしてはイマイチでしたし、メッセージ性を出したいならもっと分かりやすくしてほしかった。
夢落ちではないものの、夢のように断片的で取り留めのない作品。
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