「考えてみれば、もともと長崎は日本の出島だった。」長崎の郵便配達 kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)
考えてみれば、もともと長崎は日本の出島だった。
主人公の女性とその父親のタウンゼント元大佐。今の自分・亡父と両者ともほぼ同い年だったこともあり、とても共感できた。若い頃は目の前のライブにとらわれて、親の人生に寄り添う追体験は結局死後になってしまうのです(泣)。もちろんNever too late!
谷口さんが被曝した時の具体的な状況説明が映像を結ぶ。きっと、思い出したくもない記憶を引き出すために、互いに汗をかいて信頼関係を結び、忍耐強くコミュニケーションを図った結果の賜物なのだろう。
戦争経験を「聴く」ことはもちろん大切。でも、自分の身体を使って「再現する」ことこそが一層「バトンを繋ぐ」ことなのかもしれないと思った。そんな「再現」が、海を越えてフランスの子どもたちの活動に結実していることに驚愕した。日本は大丈夫か?
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NOBUさんのコメント
2022年9月10日
今晩は。
”谷口さんが被曝した時の具体的な状況説明が映像を結ぶ。きっと、思い出したくもない記憶を引き出すために、互いに汗をかいて信頼関係を結び、忍耐強くコミュニケーションを図った結果の賜物なのだろう。”
同感です。日本人ではなく英軍大佐が、長崎の被爆者の話を聞いて、著作を残した事実。そして、父の足跡を追ううちに父親の偉大さに気付いて行く娘の姿。
こんな時代だからこそ、私は心に響いた作品でしたね。では。返信は不要ですよ。