劇場公開日 2022年8月5日

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「長崎から来たポストマン」長崎の郵便配達 ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0長崎から来たポストマン

2022年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

映画のタイトルが『A Postman From Nagasaki』です。

第二次大戦の英雄だったタウンゼンド大佐は、戦後作家となり、世界中を旅する中で、長崎の被爆者谷口さんと出会い、”A Postman Of Nagasaki”という本を記した。大佐の娘で女優のイザベラは、父の残した音声と共に旅をしながらその本を書いた父の想いをたどる。

谷口さんの体験は苛烈なものですが、直接的な描写ではないので、「はだしのゲン」が残酷過ぎて読みたくないという人でも観やすいと思います。
イザベラさんは若い時は父親の著作に興味が無かったそうで、川瀬監督のオファーが無ければ長崎に来ようとは思わなかったかもしれません。が、表現者である彼女は貴重な経験が出来たでしょうし、発信力があるから語り部になってくれるでしょう。

後の世代に語り継いでいく事、伝えるのは憎しみではなく理解し合うことの大切さ、だと思いました。
相手の気持ちを想像することが出来れば、こんなひどい事は出来ないわけで、私に子供はいませんが、教育の大切さも感じました。

ゆり。
NOBUさんのコメント
2022年8月19日

今晩は。
 このドキュメンタリータッチの映画が、観客側に伝えたかったのは
 ”後の世代に語り継いでいく事、伝えるのは憎しみではなく理解し合うことの大切さ、だと思いました。”
 という、ゆり。さんの言葉ではないかと、思いました。
 憎しみからは何も生まないと言う事を、私達日本人は、毎年の夏に学んでいる筈なのですが・・。
 今作を翻訳して、中国及びロシアを統べる男に正座して観させたいと思った映画でもありました。では。

NOBU