劇場公開日 2022年8月5日

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「戦争の最終決算。」ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言 masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5戦争の最終決算。

2022年9月9日
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鑑賞方法:映画館

実は直近で一番興味があった映画、ようやく見れた。
大戦ドイツ加害者側からの証言記録で、日本も大戦では似た立場にあり比較目的の興味である。
1945に終わって77年、当時子供で戦争に巻き込まれた人ももう老人で直接話を聞く事はもうできなくなる、つまりそういう戦争の最終決算だ。

ナチスに感化され親の反対を押し切って入隊した少年少女達達の理由が制服がカッコよかったから、皆んなでスポーツやキャンプ、イベントが楽しそうだったから、、、実にナチスの全体設計や魅せ方の上手さがわかる。
そして戦争は激しくなり、いつしか彼らはさまざまな形で戦争に参加していく、、まあ、ホロコーストを知らなかった、、という人はほとんど居なく噂でみんな知ってたようだ。SSトーテンコップスのエリートだった兵士はそんな事するはず無いという。自分や仲間を否定する事になるからだ。こんな気持ちが歴史修正主義者を産むのだと思う。気持ちはわかる、、、しかし実際に起きた事だ。軍の公式命令なのか?現場判断なのか?知っていたのか?知らなかったのか?知っていたけど知らないふりをしたのか?  追い詰められた人間は何でもする。そんな風には戦争は様々な階層が存在する。何をもって戦争犯罪なのか簡単には決めづらいが「それが戦争」であると私は認識している。
ドイツが凄いのはヒトラーを悪役にはしたが、ドイツ人自体が戦争に加担した事、ホロコーストに間接的にでも関わった事を認めている事だ。
罪を背負って生きるのは辛い。

「ナチスは東欧を共産主義から解放したのだ」日本も同じような事を言ってる人がいる。確かにインフラや教育など良くなった面もあるだろうが、侵略国家の言い訳でしかない。

追記:当時ドイツには正規のドイツ軍と、ヒトラーの親衛隊通称SSと呼ばれる二つの軍隊がありました。
SSの装備は大変充実していて、士気も高くエリート達なのですが、反面戦争犯罪に加担した疑いも多いとされています。

masayasama