「優しさに満ちていた」天間荘の三姉妹 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
優しさに満ちていた
泣いちゃった。
これは、のんちゃんのあて書きみたいな脚本。
笑って泣いて、ポジティブもネガティブも併せもち、不思議ちゃんみたいだけど説得力があり、泳げて走れて、いるだけで周りを元気づける女の子のキャラが心地よい。
そして、亡くなった人たちへのレクイエム的な内容は、一歩間違えると大川◯法みたいな宗教映画になりかねないし、チープなお涙頂戴にも落ちかねない。
それをギリギリでエンタメを保ち、また生き残った者たちへの応援歌みたいな優しさに満ちていて。
普遍的な愛と、死への向き合い方を描き、ヒューマニズムに溢れていました。
『あずみ』『ゴジラ FINAL WARS』などバイオレンス&ノリと勢いみたいなイメージだった北村監督の意外な一面を見ました。
門脇麦、大島優子らも素晴らしい演技。
友情出演の中村雅俊の存在感の濃さ。
よき映画でした。
劇場に行ってから初めて、エンドロールてで高橋ツトムの『スカイハイ』のスピンオフと知って驚き。
そういえば実写『スカイハイ 劇場版』も北村監督だったっけ、と思い出す。
イズコが釈由美子でなく、柴咲コウだったので気づくのに遅れました。
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