「諦めるな」ナワリヌイ ゆさんの映画レビュー(感想・評価)
諦めるな
私たちは、そして世界は、こんな人物を亡くしてしまったのだ!
ナワリヌイ氏がロシア大統領となる世の中を永遠になくしてしまったのだ。
痛恨の極み以外のなにものでもない。
映画を通して、私の中で、ナワリヌイ氏が、血肉を持って息づき、1人の人間としての息づかいを感じるような存在になっていった。
冒頭と最後のインタビューで、自分が殺された後の世界へ向けてのメッセージがあり、彼が亡くなった今、更に深く重い意味を持って迫ってきた。
毒殺未遂での治療とリハビリをドイツで終え、ロシアへ戻る。それがどれ程危険なものなのかは誰の目にも明白なのに、
怖くはない、と。
悪者がのさばっているのは、良い人たちが声をあげて動かないからだ、と語る。
諦めるな、と。
未来のロシアを思い描き、市民にこれ程熱狂的に支持されていた。
新たな未来があったはずなのに。
ナワリヌイ氏亡き今、この遺志を継ぎ、私達は何をすべきか。
多くの人にナワリヌイ氏の言葉が届いてほしい。
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