「えっ、そっち?」唄う六人の女 pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
えっ、そっち?
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幻想的な前半は、なかなか面白かった。
でも「謎」の正体が明らかになって、面白さにブレーキがかかってしまった。
そうか、そうきたか……エコロジーか。環境保護や自然共生がテーマなのか、と。
せっかく幻想的で妖艶な世界に浸っていたのに、「そっちなん?」と、途中でちょっと蹴つまずいたような感じになっちゃった。
くすっと笑えるユーモラスな部分もあり、まあまあ楽しめたけれど、やっぱりなんか残念というか、しっくりとしない展開だったなぁ。
ところで、この映画のタイトルは『唄う六人の女』ですが、6人の女たちは唄うどころか、誰ひとりとして言葉を発していません(こんな映画もめずらしい)。「唄う」というのは、何を意味しているのか? 森や自然のSOSの叫びのことなのか?
それから、あの化身(?)たちが、若いスタイリッシュな美女ばかりというのは、どういうわけか? 萱島たちの好みがつくりだした幻想なのかな、と思ったりもして(いや、監督の好みだナ)。
ほかにも、わかりづらいところや疑問がいくつかあったのですが、長くなるので省略します。
さいごに俳優陣について少しいうと、竹野内豊がどこか頼りなげで、かわいらしかった(ちょっと滑舌がわるいところが、またかわいい)。
桃果さんもとても魅力的だったし、武田玲奈さんもグラビアアイドルから立派な女優さんになっていて感心しました。
そして、あのおばあちゃん、いい芝居してるなと思ったら、白川和子さんだったのか。
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