「地中の悪戦苦闘に見応えあり」#マンホール bluewaveskyさんの映画レビュー(感想・評価)
地中の悪戦苦闘に見応えあり
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中島裕翔扮する川村俊介は明日に結婚を控え、飲み会で同期の加瀬(永山絢斗)をはじめ同僚に祝福を受け、泥酔で渋谷の店を後にする。タイトルからの予想通り、気付いたらマンホールの底に居た。落ちた際、出っ張った突起物に片脚をえぐられた上、壁面の梯子は壊れており上がれない。見つけ出したスマホを頼りにするもGPSは壊れており、片っ端から知人にTelするも、出たのは5年前に別れた何故か博多弁の元カノの舞(奈緒)だけ。そこで俊介は“マンホール女”のアカウントを作り、脱出の方法を模索するのだが…。
私は朝型勤務で就業後ヒマなときはツイッターでごはんやイベントがないか、頻繁に検索するマンホール難民みたいな者なので、俊介のスマホを使った探索行動はよく理解できた。マンホール内は密室みたいなものなので映像もシンプルな中にこだわりもある。そういえば、しばらく前にも家が地底に落ちる韓国映画の予告見たなぁ(本編は観てないけど)。中島裕翔が体を張ってマンホールで悪戦苦闘するサマは見ごたえがある、というか映画の9割以上は地中で繰り広げられる。情報端末は便利な半面、ひとつのツールでしかなく、使用する人の道徳や倫理観がすべてであることを改めて認識させられた。
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