「悲恋ありき?」あなたがここにいてほしい odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
悲恋ありき?
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中国の結婚事情を調べると結納金や家の用意など新郎側の経済的な条件は厳しいそうだ、そんな事情もあり結婚しない若者も増えているという。おそらく、製作陣はそんな現状に危機感を持ち、若者に主体的に幸せをつかんでほしいと気づかせるために悲恋の純愛映画をつくったのでしょうかね。
鑑賞しようと思ったのは邦画のタイトルへの違和感、「あなたがここにいてほしい」ですが普通、”が”ではなく”に”を使うでしょう、「あなたにここにいてほしい」。
助詞の使い方を調べてみると”が”は主体的な強調意図がある場合とありましたので間違いでは無いようです。原題は「我要們在一起(私たちは一緒にいたいです)」。
主人公は彼女に恋文を送ったことで高校退学、え!、そんなことで?。
それでも、なんとか想いは通じたようで一緒に住むマンションの頭金を捻出しようと工事現場で懸命に働くも、上司の不正や友人の資金着服などで挫折の連続、地方の工事に単身、出稼ぎにでるが事故にあってしまう・・。
彼女の家は裕福でもないようだが大学院まで進学、学者を目指しているのかと思ったら銀行の窓口係に就職。共働きは中国では当たり前のようなのに何故もっとはやく就職して家庭を築こうとしなかったのか引っ掛かりました、まあ、悲恋ありきの構想なのでしかたないでしょう・・。これを観た若者がやっぱり愛だけでは結婚生活は難しいとおもったか、二人で考えれば道はあるかと思ったか聞いてみたいものです。
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