「雰囲気は悪くないのだが なんだかわかりにくい青春と家族愛」C.R.A.Z.Y.　いけいさんの映画レビュー（感想・評価）

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」のなんともいえぬ世界観が好みにはまったので、ジャン＝マルク・バレ監督作品つながりで鑑賞。
本作もかなり独特だ。少し凝った映像の中で、60年代70年代の名曲にのって家族の揉めごとがひたすら繰り広げられる。しかもなぜ揉めているのか、それに対して当事者や周りの人達がどう感じているのかがいまひとつわかりにくい。これはねらいなのはずしたのか…。
テンポは良く映像や音楽も悪くないので退屈ではないのだが、期待していた青春感や家族愛は感じられず時間ばかり長く感じてしまったのが正直なところかな。
これはストーリーとはあまり関係ないのだが、カナダ映画でカナダが舞台なのに何故か常用語がフランス語だったので、鑑賞中あわてて何度も言語の切り替えボタンを確認してしまった。言葉と発声が合っているのにおかしいなぁ…なんて最初から最後までずっと気になりっぱなし。まさかカナダに普通にフランス語圏があったなんて…勉強になりました (汗)