恋人はアンバーのレビュー・感想・評価
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優しい気持ちになれる素敵な作品
カミングアウトした後のエディとアンバーが対照的で印象にのこる 又、...
なんだここ世紀末か
2023年劇場鑑賞11本目。
高校生が堂々とタバコを吸い酒を飲みドラッグをやり、適当な相手とキスをしてセックスの話をガンガンするのに同性愛者にはめちゃくちゃ冷たい地方の話。
最初の30秒ほど見れなかったので1990年後半だということが分からなかったのが良くなかったのかもしれませんが、少年マガジンに出てくるヤンキーに支配された高校の世界観がどうも馴染めず。
日本の漫画なら主人公二人のうちどちらかは異性愛者で好きになってしまって苦しむみたいな展開がありそうですがこっちは二人共ガチでした。
本来二人のさわやかな交流を見て微笑ましく思えばよかったのかもしれませんが、性を扱っているのに全体的に便所のラクガキみたいな下品さが鼻についてどうもだめでした。
少し尖っておるな
自分を貫くことの大切さ🍀
“Dating Amber”がエディに与えたのは「勇気」。誰だって本当の自分を見せる、新たな一歩の踏み出すのは怖いもの…少しビターでキュートな男女の友情+少年の成長映画の佳作。
①ヘテロセクシャルがマジョリティーである社会では男女のペアであれば大概恋人になる又は夫婦になる話がお決まりであるが、逆に言えばホモセクシャルであるこたをカモフラージュする為にエディとアンバーの様な擬似カップルも存在していた筈である(殆どの場合はどちらかが隠して結婚するパターンだろうけど)。
そのテーマをこうしてメジャーな映画に出来るようになったのは、やっと多様性を許容出来る社会になってきたからだろうから、それは歓迎すべきことだと思う。
(どんな社会集団だろうと、この映画のエディやアンバーのクラスメート達と同じく、男と女とはくっつくのが当たり前と思い込んでいたり、あまつさえ無理矢理くっつけようという輩がいるが、私も大学や会社でもそういうお節介な輩がいて辟易したものだ。)
②エディとアンバーとはあるレベルで利害が一致して擬似カップルになる約束をする。最初は恋人ごっこが楽しく二人は友情を深めていく。
しかし元々二人の動機は異なっていて、やがて恋人ごっこは破綻する。
アンバーは父親が自殺し母親とトレーラーハウスで二人暮らしの女の子。気が強くて前向きで独立心が強い。
自分のトレーラーハウスを、やりたい盛りの同級生達にラブホ代わりに使わせて小遣い稼ぎをして都会へ出ていく資金を貯めている。
高校生がそんなバイトをして誰かがチクらないかと心配になるが、戸外(草むらとか)でしたくない女の子がいる限りみんな共同戦線を張っていて続けられる商売のようだ。
アンバーはレズビアンであることを恥ずかしいとは思っていない。でも同級生にことあるごとに「レズ」と呼ばれたりイジワルされることに辟易している。それを避ける為、卒業する(この町から出られるまで)までエディと恋人のふりをすることにする。
一方、エディは
下ネタ多いけど、いい話(笑)
【”周囲がどう思おうと、偏見に負けずに自分らしく生きる!”今作は、1995年のアイルランドの田舎町を舞台にした、少しユニークな、そして素敵なボーイ・ミーツ・ガールムービーである。】
ー 舞台は1995年の、アイルランドの田舎町。男性教師に気を引かれる懸垂が一回しかできない高校生エディと、父親が自殺してしまったレズである事を隠しながらも、気丈に生きるクラスメイトのアンバー。
二人は、周囲の目を気にして、疑似恋人になって、皆の前で無理に振舞うが・・。-
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・1995年の、アイルランドが舞台。アイルランド紛争の真っただ中なので、田舎町でも普通に実弾を使った訓練が行われている。
そんな中、ドロップハンドルの自転車に乗ったエディはフツーに学校に通っている。
ー 画像の粒子が粗く感じたのは、年代感を出そうとしたのかな・・。それにしても、エディの父親が軍に属し、母親とはあんまり上手く行っていないようだ。「ベルファスト」とはそこが違うかな。ー
・アンバーも、気丈に生きているが、父親が自殺していたり(理由は、ハッキリとは描かれないが、アンバーが田舎町を早く出たい!と願っている事から、類推出来る。)、母親ともあんまり上手く行っていない。
で、町を出るために住んでいるトレーラーハウスを”若者達に一時的に貸し出す”事で、お金を貯めている。
ー 強気だけれど、クラスの中ではレズではないかと疑われ、浮いているアンバー。けれども、彼女は強い心の持ち主だ。弱気で、流されがちなエディを陰ながら支えて行く姿は、お姉さんのようである・・。-
・そんな、エディとアンバーは疑似恋人になる事で、自らの性癖を隠そうとするが、当然一緒にいる時間は長くなるわけで、二人で映画を観に行ったり(周囲のカップルは誰も映画なんて観ていなくって・・。)列車で、ダブリンに出掛けて、バーに行ったり・・。
ー そこで、アンバーはサラと出会う。二人はドンドン良い仲になって行く。
一方、エディとアンバーは性格も価値観も違うのだが、何となく相手が大切な存在になっていく過程を、当時の時代背景も入れて、上手く描いている。ー
・エディとアンバーのクラスメイトや、親たちも何だかんだと言いながら、二人をしっかりと観察し、ちょっかいを出したりするけれど、悪人はいないんだよね。
■高校を卒業して、軍隊なんかには入りたくはないんだけれど、父が軍に所属していたり、アイルランド紛争もあり、軍の訓練を受けてまさかの合格通知書を貰ったエディが暗い顔で軍に入る列に並んでいる時に、いつものように飛んできたアンバーが投げた石。
エディが、抗議しに行くとアンバーは、大切に貯めたお金が入った金属箱を差し出して
”自分の思うように生きなきゃ、駄目よ!”と言うシーンは、沁みたなあ。
<性癖は違えど、一度恋人のふりをしたエディとアンバーの間の絆は強く、特に気丈なアンバーが少し気弱なエディを叱咤激励し、軍に入れずに新たなる道を歩ませる姿は、素敵だったな。
二人の将来に幸あれ、と思った作品である。
<2022年12月18日 刈谷日劇にて鑑賞>
誰だって甘酸っぱい!
アンバーの愚行がすぎる
1990年代の田舎町の同性愛者の高校生エディとアンバーが周りから不審がられないように恋人の振りをする同盟を結ぶ話。
利害が一致しているように見えても、そもそも自分のセクシャリティは変えられると思っている節がありそうな頑ななアンバーと自分のセクシャリティは認めた上で面倒くさい問題を回避したいエディでは最初からちょっとズレている。
それが服の色にも出てて、最初、男子は青、女子は赤の制服の中、エディは真っ黄色でアンバーは赤と黄色のラインが入った上着に控えめに黄色のリュックで2人だけ男女の世界に馴染めていない感。でも、最初から最後まで一貫して黄色を身につけてたエディの一方で、アンバーは真っ赤な服を着たり全身青くなったりする。そして最後は何の色も入ってない服だったので、セクシャリティは認めたもののどう生きていくのかはこれからなんだなぁって感じがした。
アンバーの態度は後半ほんと酷すぎるんだが、そこまでアンバーを追い詰めてしまう周りの雰囲気や男性の方が自分の悩みを打ち明けずらい環境に置かれてることがよりわかって辛い。さすがに先生にチューしちゃうのは情緒不安定すぎて笑ったけど(笑)
でもこの偽装カップル同盟、私も恋愛対象は今のところ男性だけど良い歳して彼氏いないと周りから突っ込まれるのが面倒くさくて、こういう人欲しいって思ってたから、この映画見てそれは逃げでもあるのかと思った。
世界は変わることができるか
アンバーがとってもいい子です
女とか男とかじゃないけれど。
二人を応援したくなる!
音楽がとっても良い!
主役が美男美女じゃないのも良い!!
ただ、それにしても同級生がモッサリしすぎでないかい?とは思う…
女子達のガタイが良すぎでしょー!
怖いわ!!笑
男子 頭ん中は、下ネタしかないのかーいっ!笑
エディがドラッククイーンの胸に顔を埋めるシーンは泣けた。
あのシーン最高!
エディの抑えていた感情がジワジワと溢れ出て
自然に流れ出てしまった
安心したようなエディにキューンとなった。
アンバーは好きな人に出会えて大人になった。
周りのたくさんの目より、ひとりの人を思う大切さと心地良さを知った。
ということで ここでも女子は先に大人になって強いよね。
エディ、負けるな!!
とにかく、二人が幸せになることを切に祈る。
二人の絶妙な関係性は観ていて幸せになる
アンバーは心配ない……んだよね??
「自分らしく」あるために
田舎の因習やら有害な男らしさやらとたたかう二人の若者の物語…といってしまえばその通りなのだけど、二人が可愛らしくて、描写が瑞々しくて、なによりも青春映画として最高!なのだった…
ゲイなんじゃないの…と疑われることを避けるための二人のいちいちが可愛らしくて。それに対して周りのガキどもは未開人としか思えない所業なんだけど、連中にだって悩みがあり、親たちだってやっぱり惑わずにはいられない。そんな優しい映画だから、最高でしかない。
女の子はいつだって男よりも一歩先に大人になってるし、男の子はそんな女の子たちをリスペクトして護るべきなんだ。「有害な男らしさ」とは違う意味で。
そしてなによりも、男の子も女の子も「自分らしく」あるために、そのためにお互いに助けあっていこう、そういう心意気に涙が出てくる、そんな映画。最高。
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