恋人はアンバーのレビュー・感想・評価
全41件中、1~20件目を表示
優しい気持ちになれる素敵な作品
偏見と差別の残る場所で、普通と異なることに気づき、認めたアンバーと気づかないふりをしようとするエディ。性格も趣味も全く異なる二人が1つの秘密を抱えて共犯になり、そしてお互いにかけがえのない存在になる。不器用でもどかしくて青くて痛々しい、そしてその純粋な苦悩と友情がとてもまぶしくて、いとおしい。息苦しい世界で自分でさえ偽りたかったありのままの自分を認めてくれたかけがえのない存在があったことの救い、お互いに支え、背中を押して、自身と向き合う勇気。二人の関係が本当にいとおしくて、応援したくなって、優しい気持ちになれる素敵な作品でした。
カミングアウトした後のエディとアンバーが対照的で印象にのこる 又、...
カミングアウトした後のエディとアンバーが対照的で印象にのこる
又、その後の二人の母親の反応もまた印象的
一生懸命慣れようとしてギクシャクしているアンバーのお母さんの様子とは対称にカミングアウトを待っているかのうように見える姿が何とも言えない気持ちにさせてくれたエディのお母さん
友情に涙せずにはいられなかった
やっぱ男女間に友情は成立するのか....これも一つの答えな気がする
周りなんか気にせず素直に生きよう。生きる。
なんだここ世紀末か
2023年劇場鑑賞11本目。
高校生が堂々とタバコを吸い酒を飲みドラッグをやり、適当な相手とキスをしてセックスの話をガンガンするのに同性愛者にはめちゃくちゃ冷たい地方の話。
最初の30秒ほど見れなかったので1990年後半だということが分からなかったのが良くなかったのかもしれませんが、少年マガジンに出てくるヤンキーに支配された高校の世界観がどうも馴染めず。
日本の漫画なら主人公二人のうちどちらかは異性愛者で好きになってしまって苦しむみたいな展開がありそうですがこっちは二人共ガチでした。
本来二人のさわやかな交流を見て微笑ましく思えばよかったのかもしれませんが、性を扱っているのに全体的に便所のラクガキみたいな下品さが鼻についてどうもだめでした。
少し尖っておるな
まだゲイに保守的な考えが根強い、95年のアイルランドのゲイの高校生の話。
みんな、多感な高校生達が日本より大胆だなあ。自分らしく生きる!というベタな展開だけど、現代と違うからそれは勇気のいることだよね。
アンバーはかわいかった。
自分を貫くことの大切さ🍀
時代設定は現代なんだけど閉塞感を感じさせるアイルランドの田舎町が舞台。人と同じであることが良いわけではないけど、人と違うことは良しとはし難い風潮のある町で暮らす男子高生と女子高生のゲイ2名の友情物語。
とってもリアル(かつ当人たちにしたらシリアス)なテーマ設定をアンバーのキュートさでライトな感じに仕上がっていて良き良き🍀🍀
“Dating Amber”がエディに与えたのは「勇気」。誰だって本当の自分を見せる、新たな一歩の踏み出すのは怖いもの…少しビターでキュートな男女の友情+少年の成長映画の佳作。
①ヘテロセクシャルがマジョリティーである社会では男女のペアであれば大概恋人になる又は夫婦になる話がお決まりであるが、逆に言えばホモセクシャルであるこたをカモフラージュする為にエディとアンバーの様な擬似カップルも存在していた筈である(殆どの場合はどちらかが隠して結婚するパターンだろうけど)。
そのテーマをこうしてメジャーな映画に出来るようになったのは、やっと多様性を許容出来る社会になってきたからだろうから、それは歓迎すべきことだと思う。
(どんな社会集団だろうと、この映画のエディやアンバーのクラスメート達と同じく、男と女とはくっつくのが当たり前と思い込んでいたり、あまつさえ無理矢理くっつけようという輩がいるが、私も大学や会社でもそういうお節介な輩がいて辟易したものだ。)
②エディとアンバーとはあるレベルで利害が一致して擬似カップルになる約束をする。最初は恋人ごっこが楽しく二人は友情を深めていく。
しかし元々二人の動機は異なっていて、やがて恋人ごっこは破綻する。
アンバーは父親が自殺し母親とトレーラーハウスで二人暮らしの女の子。気が強くて前向きで独立心が強い。
自分のトレーラーハウスを、やりたい盛りの同級生達にラブホ代わりに使わせて小遣い稼ぎをして都会へ出ていく資金を貯めている。
高校生がそんなバイトをして誰かがチクらないかと心配になるが、戸外(草むらとか)でしたくない女の子がいる限りみんな共同戦線を張っていて続けられる商売のようだ。
アンバーはレズビアンであることを恥ずかしいとは思っていない。でも同級生にことあるごとに「レズ」と呼ばれたりイジワルされることに辟易している。それを避ける為、卒業する(この町から出られるまで)までエディと恋人のふりをすることにする。
一方、エディは
下ネタ多いけど、いい話(笑)
面白かったです♪
イギリスはアイルランドが舞台で、女の子アンバーがパンク設定らしく、
パンクって言葉やビキニ・キルの名前が出てきたり、
音楽ファンとしてテンション上がった(笑)
下ネタや露骨な性表現が多いので、付き合いたてのカップルにはオススメしません(笑)
最後、良かった♪
【”周囲がどう思おうと、偏見に負けずに自分らしく生きる!”今作は、1995年のアイルランドの田舎町を舞台にした、少しユニークな、そして素敵なボーイ・ミーツ・ガールムービーである。】
ー 舞台は1995年の、アイルランドの田舎町。男性教師に気を引かれる懸垂が一回しかできない高校生エディと、父親が自殺してしまったレズである事を隠しながらも、気丈に生きるクラスメイトのアンバー。
二人は、周囲の目を気にして、疑似恋人になって、皆の前で無理に振舞うが・・。-
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・1995年の、アイルランドが舞台。アイルランド紛争の真っただ中なので、田舎町でも普通に実弾を使った訓練が行われている。
そんな中、ドロップハンドルの自転車に乗ったエディはフツーに学校に通っている。
ー 画像の粒子が粗く感じたのは、年代感を出そうとしたのかな・・。それにしても、エディの父親が軍に属し、母親とはあんまり上手く行っていないようだ。「ベルファスト」とはそこが違うかな。ー
・アンバーも、気丈に生きているが、父親が自殺していたり(理由は、ハッキリとは描かれないが、アンバーが田舎町を早く出たい!と願っている事から、類推出来る。)、母親ともあんまり上手く行っていない。
で、町を出るために住んでいるトレーラーハウスを”若者達に一時的に貸し出す”事で、お金を貯めている。
ー 強気だけれど、クラスの中ではレズではないかと疑われ、浮いているアンバー。けれども、彼女は強い心の持ち主だ。弱気で、流されがちなエディを陰ながら支えて行く姿は、お姉さんのようである・・。-
・そんな、エディとアンバーは疑似恋人になる事で、自らの性癖を隠そうとするが、当然一緒にいる時間は長くなるわけで、二人で映画を観に行ったり(周囲のカップルは誰も映画なんて観ていなくって・・。)列車で、ダブリンに出掛けて、バーに行ったり・・。
ー そこで、アンバーはサラと出会う。二人はドンドン良い仲になって行く。
一方、エディとアンバーは性格も価値観も違うのだが、何となく相手が大切な存在になっていく過程を、当時の時代背景も入れて、上手く描いている。ー
・エディとアンバーのクラスメイトや、親たちも何だかんだと言いながら、二人をしっかりと観察し、ちょっかいを出したりするけれど、悪人はいないんだよね。
■高校を卒業して、軍隊なんかには入りたくはないんだけれど、父が軍に所属していたり、アイルランド紛争もあり、軍の訓練を受けてまさかの合格通知書を貰ったエディが暗い顔で軍に入る列に並んでいる時に、いつものように飛んできたアンバーが投げた石。
エディが、抗議しに行くとアンバーは、大切に貯めたお金が入った金属箱を差し出して
”自分の思うように生きなきゃ、駄目よ!”と言うシーンは、沁みたなあ。
<性癖は違えど、一度恋人のふりをしたエディとアンバーの間の絆は強く、特に気丈なアンバーが少し気弱なエディを叱咤激励し、軍に入れずに新たなる道を歩ませる姿は、素敵だったな。
二人の将来に幸あれ、と思った作品である。
<2022年12月18日 刈谷日劇にて鑑賞>
(原題) Dating Amber
勇気をもらえた!思春期の性の悩みを丁寧に描いていたし、それでいてあのラストはすごい。
悩みを持つ人がどのように自分と向き合っているのかが少し分かりました。
多くの人に是非観てもらいたい作品です。
誰だって甘酸っぱい!
誰だって、性のことで頭がいっぱいになる時期がある。
自分が誰であっても、恋愛対象が誰であっても。
他人より少し多めに悩みを持ってる少年少女の甘酸っぱい、あの頃の話。
演技良し、音楽良し、主題がストレートに伝わってくる良作。
アンバーの愚行がすぎる
1990年代の田舎町の同性愛者の高校生エディとアンバーが周りから不審がられないように恋人の振りをする同盟を結ぶ話。
利害が一致しているように見えても、そもそも自分のセクシャリティは変えられると思っている節がありそうな頑ななアンバーと自分のセクシャリティは認めた上で面倒くさい問題を回避したいエディでは最初からちょっとズレている。
それが服の色にも出てて、最初、男子は青、女子は赤の制服の中、エディは真っ黄色でアンバーは赤と黄色のラインが入った上着に控えめに黄色のリュックで2人だけ男女の世界に馴染めていない感。でも、最初から最後まで一貫して黄色を身につけてたエディの一方で、アンバーは真っ赤な服を着たり全身青くなったりする。そして最後は何の色も入ってない服だったので、セクシャリティは認めたもののどう生きていくのかはこれからなんだなぁって感じがした。
アンバーの態度は後半ほんと酷すぎるんだが、そこまでアンバーを追い詰めてしまう周りの雰囲気や男性の方が自分の悩みを打ち明けずらい環境に置かれてることがよりわかって辛い。さすがに先生にチューしちゃうのは情緒不安定すぎて笑ったけど(笑)
でもこの偽装カップル同盟、私も恋愛対象は今のところ男性だけど良い歳して彼氏いないと周りから突っ込まれるのが面倒くさくて、こういう人欲しいって思ってたから、この映画見てそれは逃げでもあるのかと思った。
世界は変わることができるか
人は当たり前と思っている考えや
慣習、常識を更新していくのは難しい。
それでも、実際に存在する事実は事実として
受け入れられていく必要がある。
時代設定当時は、今よりもさらに
生きにくさを感じている人が多く存在していたのだろうと感じた。
さらに、自分が世間の常識から外れることへの恐怖や
受け入れ難さも、
世間の空気が固まっているほど
強いものだったと思う。
それでも、こうして作品として描いていくことで
これまで、知らなかった人、自分には関係ないと感じていた人が
少しでも興味を持ったり、
正しく理解していけるようになったら良いなと感じた作品。
演出的にやや見苦しく感じる人もいるかもしれないですが…。
アンバーがとってもいい子です
なんだこの田舎町は…(確実に出たくなるね)
とアンバーに共感しかない町
1995年の話だけど、2022年の彼らはどう
生きてますかねえなんて思ったり。
元気だといいなーと感慨深い気持ちになる青春劇でした
あの息苦しい学校は嫌だけど
町の情景は大好きです!
女とか男とかじゃないけれど。
(見た目)女子、強いな〜
かっこいい。
二人の会話、お互い性違和があって、わかってるのに、男らしさ、女らしさでディスりあう。
微笑ましいような、根が深いような。
今は徐々にオープンになってきたけど、それでもこの時代、生き難かっただろうし。
それにしても、アイルランドの高校生の描写。ディスりすぎじゃない?
マジでワロタ!
二人を応援したくなる!
音楽がとっても良い!
主役が美男美女じゃないのも良い!!
ただ、それにしても同級生がモッサリしすぎでないかい?とは思う…
女子達のガタイが良すぎでしょー!
怖いわ!!笑
男子 頭ん中は、下ネタしかないのかーいっ!笑
エディがドラッククイーンの胸に顔を埋めるシーンは泣けた。
あのシーン最高!
エディの抑えていた感情がジワジワと溢れ出て
自然に流れ出てしまった
安心したようなエディにキューンとなった。
アンバーは好きな人に出会えて大人になった。
周りのたくさんの目より、ひとりの人を思う大切さと心地良さを知った。
ということで ここでも女子は先に大人になって強いよね。
エディ、負けるな!!
とにかく、二人が幸せになることを切に祈る。
二人の絶妙な関係性は観ていて幸せになる
露骨に同性愛を否定する時代のアイルランドで二人の同性愛者が偽装カップルを演じる。
利害が一致した二人の関係は友人を超えて仲睦まじくて微笑ましい。
隠さなくてはいけない状態がそもそもおかしいが、だからこそ二人の衝突しながらも協力する姿が愛おしい。
性に奔放すぎてびっくり笑
同性愛への否定、男らしさ女らしさの押し付けが強すぎて強すぎて…
エディが少しづつ自分のセクシャリティを知って認め、本当にしたいことへ踏み出していく姿にグッとくる。
が、やっぱりアンバーのおかげだし彼女の強さには力をもらえた。
アンバーは心配ない……んだよね??
大丈夫だよね?
彼女は自力で抜け出せるんだよね!?
という心配は残りつつ、
上映中ずっと感極まってましたよ……
10代の頃の酸いも甘いも
すべて思い出したというか、、
うんうん、辛いよね、、
って気持ちになりました
どの時代でも、どの国でも、
同じ気持ちを抱えてたんだなーって
不思議な気持ちになった
生きていこう
あとまあやっぱり
田舎では生きていけないんよな、、
「自分らしく」あるために
田舎の因習やら有害な男らしさやらとたたかう二人の若者の物語…といってしまえばその通りなのだけど、二人が可愛らしくて、描写が瑞々しくて、なによりも青春映画として最高!なのだった…
ゲイなんじゃないの…と疑われることを避けるための二人のいちいちが可愛らしくて。それに対して周りのガキどもは未開人としか思えない所業なんだけど、連中にだって悩みがあり、親たちだってやっぱり惑わずにはいられない。そんな優しい映画だから、最高でしかない。
女の子はいつだって男よりも一歩先に大人になってるし、男の子はそんな女の子たちをリスペクトして護るべきなんだ。「有害な男らしさ」とは違う意味で。
そしてなによりも、男の子も女の子も「自分らしく」あるために、そのためにお互いに助けあっていこう、そういう心意気に涙が出てくる、そんな映画。最高。
自分の心に正直に生きよう!!というメッセージを軸に展開される友愛に心温まる。
最後、泣きました。
これは異性の愛を超えた友愛の物語。
本作をみると愛って何?恋って何?わけわからなくなる。
ゲイとレズビアンが閉鎖的なアイルランドの地と理解されない時代によって、マイノリティである自分を隠し、タッグを組んで、ごく普通のティーンエイジャーとして過ごしていく…。
いつしか綻びがでてその関係も崩れていくのだが…
今の時代なら、これほどまで生きづらくはないだろう。
ただ、時代と場所、環境が、2人をくるしめていた。アンバーにとっては、この街を出て行くことでしか未来を見出せないとさえ思っている。
一方の彼は、父親の影響もあり軍隊を目指すが…
本作が伝えたいことは「自分の心に正直に生きること。」これに尽きるのだと思う。
エディとアンバーの間にはいつしか強い絆と友愛が芽生えていたんだと思う。
人間、いきつくところはここなのかな…。
全41件中、1~20件目を表示