1秒先の彼のレビュー・感想・評価
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ハートフルファンタスティックラブストーリー
台湾版は、無抵抗な女性を男が連れ回すって、文字で書いてしまうと危ないストーリーなんですよね。
でも、主人公の純粋な想いが伝わってくるから、そんなに変な感じはしないんです。
そして、日本版は男女の設定を入れ替えた事で、危険な感じが和らぎました。
しかも、動ける運転手さんを他の人にした事で、独りよがり感も無くなりましたね。
そして、巧いと思ったのが、この運転手さんの配役。
荒川良々さんって、なんか空気がゆっくり流れてる感じがするじゃないですか。
彼が動ける事に違和感が無いんですよね。
それでね、この映画で一番良かったと思ったのが、あの翌日の郵便局のシーン。
窓口でのハジメに対するレイカの表情が良いんです。
何かをやり遂げた様な、それでいて未練が有る様な、何かを言いたい様な、言葉を押し込めている様な。
そんな複雑な感情を、しっかり表情で見せてくれるの。流石、清原さん。
「清原果耶さん」+「京都」+「ファンタスティックラブストーリー」=『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』だったのが、「清原果耶さん」+「京都」+「ファンタスティックラブストーリー」=『1秒先の彼』に、なったかな。
勿論、「京都」+「ファンタスティックラブストーリー」だけだと、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』ですが。
それどころか私の場合は、「ファンタスティックラブストーリー」=『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』なんですけどね。
どこに惹かれてリメイクしたのか
オリジナルは、タイトルを聞いただけで「あれ、いいよね」とにこにこ言ってしまうような愛すべきSFファンタジーなんだけど、意識のない女性を男性が好き勝手に扱ってる(文字にしたらアダルト映画みたいになりぷるぷるしました。)ってどうなんだ、というところがある。相手が嫌だったらセクハラだし、もっと悲惨なことにだってなりうる。
でもリメイクでは男女を逆にすると聞いて、この懸念を躱すためか、と思いましたが。。。
(女性から男性へのセクハラだってありますね)
クドカンに期待したが、脚本はオリジナルを消化しきれてなかった感じ。
半端なファンタジーになってしまった。
時系列がわかりにくいし、冗長気味。
レイカがハジメを騙そうとした桜子と対決する所と、ハジメの父一時帰還のくだりは不要と思いました。ファンタジーの中に半端に現実味をいれるのは野暮では、と思う。
父に捨てられたハジメの母が泣いてばかりなのもうんざりした。
これがクドカン流といえばそうなのかもだが(そうなの?)、この映画で発揮しなくても良かったんではないの。
オリジナルは、脚本が秀逸。ギャグセンスが素晴らしく、どこかノスタルジックで、多くの印象的な場面が心に残る、観客の目と心を引き付けるスペシャルなSFファンタジーなのに、リメイクは平坦に均されたふつーの映画で、見ていて喜怒哀楽の盛り上がりを感じませんでした。
監督はオリジナルのどこに惹かれてリメイクしたいと思ったんだろう。
オリジナルの、活かしたいところはどこだったのか。
岡田将生はとっても良かった。彼は「困ってるヒト」が素晴らしく似合う俳優だと思う。
今、とっても危惧しているんだけど。
今度はアダルト映画でリメイクとか、ないよね?
お笑い漫才みたいな映画
イケメン岡田君が意味ない。
もったいないです。
ガッカリしました。
内容どうでもいい感じで興味がわかない。最悪。1秒先に惹かれて観に行きましたが、外れでした。映画にしていいの?って思ってしまった。ファンタジーでもないし、お笑いならお腹の底から笑えないとダメだし、感動、謎解き、ミステリー?どこにおさまる映画がわかりません。後悔しました。
清原果耶は悪くないが
2020年に台湾で製作されたオリジナル「1秒先の彼女」
(原題:消失的情人節 My Missing Valentine)は鑑賞済。
オリジナル版が好きだったのと清原果耶の出演作を
スクリーンで観たかったのが鑑賞動機。
しかし残念な作品だった。
男女の設定を変えたのは別に問題ない。でも脚本・演出が
違和感だらけ。宮藤官九郎は好きでも嫌いでもない。ただ、
この人の脚本は当たり外れがあるというのが自分の印象。
好きな人がいてもかまわないが自分には合わなかった。
くだらない雰囲気を出して出演者におちゃらけた話し方を
させれば面白くなるでしょ、みたいな軽薄さが漂っていて
好きになれなかった。地上波テレビでひな壇芸人が
わーわーぎゃーぎゃー騒いでいるバラエティー番組を
見せられている気分。話している内容は全然心に刺さらない。
岡田将生の演じたハジメが陽キャで清原果耶のレイカが
陰キャという対比を強調したかったのだろうが、ハジメが
ただの中身のない人物にしか見えなかった。ちょっと不思議な
恋愛物語になるはずだがこんな薄っぺらい男だったらむしろ
レイカに会わない方が良いとさえ思った。
レイカはなかなか登場しないし。ようやく登場しても全体が
軽薄な雰囲気の中で清原果耶だけまともな演技をしているもの
だから、彼女の存在だけが浮いてしまった。別に清原果耶の
せいではなくて、そういう映画にしてしまった製作陣が悪い。
コメディ・タッチを強調するならレイカの描き方も
工夫するべきだったのではないか。
ある瞬間から非日常の世界が展開するのはオリジナルを踏襲。
ただ、ラブストーリーを謳っているにしてはロマンチックな
雰囲気が足りなかった。
清原果耶の将来に期待を込めて星はおまけした。
また京都で不思議な事起きてるってよ。
本家はずいぶん前に観ました。
普段は恋愛モノは苦手なので避けるのですが、台湾でヒットしていた事も知っていたし、設定が好みだった。あと賛否が別かれまくっていたのでそこに興味を持った記憶があります。
台湾は7/7がバレンタインデーなので、それに合わせた公開もおしゃれですね♪
本家はワンテンポ早い彼女が郵便局員でワンテンポ遅い彼がバスの運転手。
名前忘れちゃった(°▽°)
ハジメ(岡田君)と桜子のデートは花火大会だったが、本家では早い彼女とダンスの先生とのバレンタインデート。
遅い彼はバスの運転手なので「あの1日」は自分で運転できるので、、、
本作で登場となる良々君!!好き♡
設定変更はありますが大筋はほぼ一緒。ただ!!ヤモリパートがごっそり抜けていた!!大事なのに残念( ; ; )
そして両作観ての感想だが。。
これって「純愛なの('◉⌓◉’)?!」と。。
恋愛映画に疎いので見方がわかっていないのか、そもそも私が純愛を知らないのか、、、w
そして本家で問題視された
「リアルマネキン」シーン。
本作では、、、
男女入れ替えて危機感薄めましたよ〜
OKです!、、ってなるか〜い!!
クドカンならここをどう料理するのかと期待していましたが、大人の事情で変えました感が強い。。。
本家の主人公2人はワンテンポ早い遅い事での生きづらさを見せてくれたし、2人共自己肯定感が低い社会の「外側」の人間として描かれていた。
それにより彼のとった行動もなんとなーーく共感できたし、切ない感情も伝わって来た。
本作のハジメは何だかんだ楽しそうだし、レイカも幼少期のトラウマがあるにせよ、大人しい少しコミ障?って位で「外側」の人間だとの描写が不足していた。
だもんで、レイカの行動も純愛で「ずっと好きだった心の支えになってくれた人と楽しい思い出が作れて良かったね♪」とは素直に思えず。。
結局お互い想い合ってるって事で成り立った話しだが、よく考えると怖いですぅ〜( ̄∇ ̄)
でも、クドカンならではの小笑いやオマージュ、敢えての安っぽCGなどを交えて上手くファンタジーに繋げるといった所は高評価。テンポが落ち気味になる箇所もなんとか踏ん張った印象。
そこまで悪くはないのだが、、期待し過ぎてしまったのか。あと細かい所は気にせず楽しむ作品なんだろうね。
クドカン大好きなのに。最近私達合わないわ。「離婚しようよ」も評判良いけどさ。クドカンの良さ、勢いが大石さんで薄まった感あって。。うん。。
9月のゆとり〜は本当楽しみにしてるからね!頼むよマジでーーー٩( ᐛ )و
山下監督もお正月に「カラオケ行こ」がありますね。和山やま先生好きなので楽しみです。
と、脱線しましたが、、
岡田君の笑える程のオーバーリアクションで性格難ありのハジメを嫌いになれずで、そこは良かった。どーしたってイケメンは隠せないのですが、変な憎めないキャラでした。
そして果耶ちゃん!彼女が演じたレイカがあってこその本作です!この子の持つ不思議な透明感は何なのでしょうね。日焼けしてもダサい格好に上履き姿でも、きよきよしいです(爆)
加藤雅也さんのお父さんは良かったが、お母さん薬師丸ひろ子さんが良かったわ〜。
怪物くんの柊木陽太君!ちび岡田に見えたよね。かわいいのかたまり♡
あと、
ポスタービジュアルがダサ過ぎないかw?オマージュなのだろうが、本家よりダサくしたのは何でなんw?
と思っていたのだが、観終わると何だか。。ほんわか優しい気持ちになれる不思議な感覚です^ ^
普段映画を観ない人がこれ見て行きた〜いってなるのかな?。。
あ、岡田君だから観るのかな。。
そして
笑瓶兄やん。長い間たくさん笑わせてもらいました。ありがとうございました。
設定の違和感を許せるかどうか
オリジナルは鑑賞済。少し不思議な話としてのSF的な設定が納得できなかったけど、全体的にはいい映画だった記憶がある。それをクドカン脚本、清原果耶でリメイクするってことなら観るしかない。
基本的な話のエッセンスはオリジナルと変わりはなかった。世界が止まるということの矛盾点(世界が止まっているわりに木々は風でなびいたり波が発生したりしていること、日曜日が1日止まったままだった人が広範囲でかなりの大人数いること、だから花火大会が開催できたことも不思議)についても解決することはなかった。それなのになんかいい映画になってる。オリジナルもそうだったけど、このリメイクのほうがいい。
オリジナルと男女の設定を入れ替えたことがスンナリ受け入れられるし、何よりも主演2人の雰囲気と演技がハマっていた(清原果耶は地味な子ではないけどね)。そして脚本。いろんな会話でクスッと笑わせたり、名前の長さに着目したのは流石な気がする。ちゃんとしたラブコメとして楽しんだ。
最後に笑福亭笑瓶が出演していることにも触れておく。彼らしいラジオパーソナリティの語りは映画の大事な要素になっていた。今更ながらだが冥福をお祈りします。
【邦画史に燦然と輝く】奇跡のラストを見逃すな!!
台湾版は未鑑賞です。
岡田将生君の演技も良かったですが、清原果耶さんの演技力は半端なく凄い!!
彼女の演技は年々進化していて、もはや実写版には欠かせない女優さんになりました。
物語は、安定の宮藤官九郎氏の脚本が秀逸でした。
バラバラになりそうなプロットを上手くまとめ上げたと思います。
改めて脚本の重要性を感じました。
「二人の時間が重なる時
誰も見たことない、奇跡が起こる」
予告編などで煽っていたので、やや懐疑的でしたが、言葉に嘘はありませんでした。
常人では思いつかないような奇跡的なラストに大号泣でした!!
最近不振の続く邦画(実写版)も、まんざら捨てたもんじゃないと思いましたね。
なるほど、ね。
オリジナルは見てません。
貯まったポイントで「怪物」を見るか悩んでたけど、ほっこりしたい気分だったのでコレを見ることに。
いきなりぐんぐん謎が増えていって、どんどん謎が解決していくので、あっという間でした。
ファンタジー要素もあるんだけど、なるほどねと私は受け入れられた。
特にツッコミどころもなかったし、ほっこりしたい欲は満たされました。
わー、役者さんってすごいな大変だな、と思うところはあったけど(笑)
「台湾アカデミー賞」
今年116本目。
57回台湾アカデミー賞最多受賞作を男女を入れ替えて京都を舞台にリメイク。「an an」7月12日号は稲垣吾郎さんの今作のコラム。実は彼のコラムが読みたくてこの映画行きました。本当にレビューが上手い。基本悪い事書かないから見ていて気持ちいい。自分の感想は岡田君の京都弁がいい。それとあの人の秘めた思いとか後半が特にしびれました。お父さんの加藤雅也さんも実は、の所もなるほど。「最後まで行く」とかリメイクしたくなる作品ってありますね。
好きな人たちの共演、最高!(^^)
舞台挨拶遠征!(人生初!)
今1番の推しの清原果耶ちゃんと怪物見てから応援してる柊木くんが一緒に登壇するこんな機会はもうないかも、と思って思い切って申し込んだ。
地元の京都が舞台ってことで、ハジメくんのすごい濃い関西弁と京都人思想にちょっとびっくり。
でも、岡田さんが演じてるキャラだからってことで憎めないハジメくんになってた。岡田さんの天然ふわふわキャラを知ってるから、俳優さんの素のかんじと役でギャップ‼︎ってなった。何気に世話焼きで優しい一面が際立って見えた。
ハジメくんとの対比効果もあり、控えめなレイカちゃん可愛かったな。ラフな感じの衣装もすごい似合ってた。カメラも似合ってた。
あと、幼少期の2人が可愛すぎて、天使だった。
予想よりもファンタジーでびっくりしたけど、舞台が身近だったからか、すんなり設定も受け入れられたし、ほっこり心あったまるストーリーに鑑賞後感はすごく良かった。
何より好きな役者さんたちが知ってるあの場所で撮影してたんだ〜って感動もあった。
なんか、応援してる人が出てる映画ってかなり贔屓目に、しかもかなり饒舌な感じで感想書いてしまってる気がするけど、まあいっか。
本人を目の前にした興奮がまだ冷めてないってことで、記録までに。
ラストは泣きそうだった
台湾版のリメイクだそうですが、台湾版は見ていません。
この映画は、突っ込み所が多いのですが、突っ込まないで楽しんでほしいです。伏線回収がなかなか面白いです。
京都の町並みも綺麗で、コミカルに物語が進んでいきます。
結局、ハジメとレイカのすれ違いなんですよね。ラストの場面は泣きそうでした。きっと台湾版は名作なんでしょうね。台湾版を知らない私は感動しました。
とにかく突っ込まないことがポイントになります。
人々のテンションが高い、清原果耶の屈託のない演技が良い。
まず主人公のハジメが終盤まで、とにかく心のテンションが高いまま進み、妹カップルやオカンまで、テンション高いです。ちょっと観ていて、ついていくのに疲れたかも笑笑。
果耶ちゃん、演じるヒロインは、ずっと子供の頃からハジメ君の事を想っているけど。。。
なかなか現実は思うようには行きません。
もどかしさを上手に描いています。
でも、ずっとずっとハジメ君の心に寄り添い、肝心な所で助ける、素敵です。
現実ではあり得ないけど、ファンタジーで面白かったです。
ただ、果耶ちゃんは、もっと違う主人公、小児科のお医者さんとか、弁護士とか、クッキリとした主人公を演じて欲しいです。霊媒師とかファンタジーでは無くて。。。
次に期待。
奇想天外な設定ながら、純愛を貫こうとする主人公がたまらなく愛おしく感じてしまう映画です。
映画『1秒先の彼』作品レビュー
チェン・ユーシュンによる台湾映画『1秒先の彼女』(2021)を『天然コケッコー』の山下敦弘監督と、初タッグを組んだ宮藤官九郎が、男女のキャラクターを逆転して脚本をリメイクしたラブストーリー。京都を舞台に、何事にも1秒早い男性と、1秒遅い女性による失われた大切な1日が描かれます。
京都市内にある中賀茂郵便局で働くハジメ(岡田将生)は京都の生まれ。いつも人よりワンテンポ早く、50m走ではフライング。記念写真を撮るといつもシャッターチャンスを逃してしまい、小学校、中学校、高校の卒業アルバムの写真はことごとく目を閉じてしまう気性なんです。それで彼は高校を卒業して12年間、郵便の配達員だったのですが。ついたあだ名が、『ワイルド・スピード』。度重なる信号無視とスピード違反のため免許停止を食らい、それからは窓口業務となった次第です。
ハジメと同じ窓口に座るのは新人局員のエミリと小沢。いつもふたりに「見た目は100点なのに中身が残念」と言われ、ふてくされる日々を過ごしていました。
現在、ハジメは長屋で妹の舞(片山友希)とその彼氏のミツル(しみけん)と3人で暮らしています。
そんなハジメが、街中で路上ミュージシャン・桜子(福室莉音)の歌声に惹かれて恋に落ちてしまいます。早速、花火大会デートの約束をするも、朝目覚めるとなぜかその翌日になっていたのです。“大切な1日”は消えてしまっていたのです!?
本作も台湾版同様に、本作も冒頭でハジメが、交番のもとへ駆け込むところから始まります。そして遺失物届けに記入した遺失物名は、「昨日」の一字だけでした。
「消えた1日」の謎を探るうち、街中の写真店(店主が笑福亭笑瓶。一人二役で、本人役として、ハジメが聴いているラジオ番組のDJも演じている)の店頭で、ハジメが行ったことがない浜辺に写る自分の写真を偶然見つけます。しかも誰かに撮られた記憶は皆無でした。そこでいつもカメラを携えて、窓口によく来る麗華(清原果耶)が絡んでいると思い、接近するのです。
麗華も京都の生まれ。日本海に面した漁師町の伊根町で育ちました。いつも人よりワンテンポ遅く、50m走では笛が鳴ってもなかなか走りださないのです。現在、彼女は大学7回生の25歳。アルバイトをいくつも掛け持ちし、学費を払いながらの貧乏生活を送っていました。写真部の部室に住み込み、ひとりぼっちで夜食をとりながら、ラジオを聴いている暮らしぶりでした。
ある日、急停車したバスに追突した高校生を看護するハジメの姿をみて、既視感をおぼえた麗華。郵便局でハジメの窓口にいき、胸の名札『皇』の文字を見つめるのでした。
失われた「1日」に何が起きたのでしょうか。そしてハジメと麗華の接点は?
ハジメはせっかちで、いけずな京男。麗華は古風なのんびり屋。呼吸が合わない2人に恋は芽生えるのか、見ていてちょっと心配になりました。
台湾版同様に、「消えた1日」の背景が、ハジメと麗華、それぞれの視点から展開されます。2人が見る景色が重さなるシーンでは、もはやふたりのテンポの違いは気にならなくなります。もっと大切なことに気づくからです。
京都を舞台に、山下敦弘監督と宮藤官九郎の脚本でリメイクするにあたり、主人公 の男女設定を逆転。タイトルが示す通り、「彼」への麗華の思いが 前面に出たことで、より純度の高い物語となりました。
オリジナルと同様にいちずさを純愛と捉えるか、独りよがりな行動と見るかで、鑑賞後の印象が違ってくるかもしれません。レトロなインテリアの愛らしさは本作でも健在。そこに加えて、ノスタルジックな映像との相性がいい京都の風景が、最後まで目を楽しませてくれます。
時間が消えるからくりに宮藤らしい奇抜な設定を追加。ともすれば浮つきがちな珍妙なファンタジーに「京都あるある」の小ネタや家族の逸話を交え、うまく翻案できたと思います。潮風を感じる台湾版のロケ地も凄くよかったですが、天橋立を舞台に引っ張り出して、京都も負けていません。2人の個性を優しく肯定するおおらかな風情を感じさせるところがいいですね。
山下監督とクドカン脚本、笑いが持ち味の2人ですが、そのツボはいささか異なります。皇一(すめらぎはじめ)と、長宗我部麗華(ちょうそかべれいか)という主人公2人の名前の仕掛けなどはクドカン流、時間が止まった街並みの描写の間合いなどは山下映画。うまい具合に融合し、台湾版と筋立ては同じながら、違った風合いに仕上がりました。
せっかちな二枚目を演じて残念な風を吹かせる岡田と、おっとりと芯の強さを感じさせる清原はそれぞれの持ち味を生かして好演。バスの運転手など、脇のキャラクターの描写にクドカン節が光ります。
同時に、『1秒先の彼女』のレビューもアップしましたので参考にされてください。
寝坊!
目覚まし時計より1秒先に起きる彼。
また、先に起きる。
また、先に起きる。
そして、
寝坊!
物語は動き出す。
いや、
動き出していた。
ゆっくりの彼女が、
1秒おそい長宗我部麗華が、
愛おしくなってくる。
それからは作品全体が、
登場人物全員が愛おしい。
前半がゆっくり進む、
現像液に浸して、
ゆっくり輪郭がわかってくるように、
じわじわ愛おしくなってくる。
蛇足
私はカップ麺は、
湯を注いで0秒で食べ始める。
初めハジメ、桜子。終わりレイカ。
映画が始まって直ぐ京都が舞台だと知り、テンション上がる。京都育ちだから。(ウソ?)
でも大学、京都だから。京都育ちと言い切っちゃても、いいよね、ウソじゃないもん。京都らしいバイトもしたし。
果耶さんメインで観に行ったけど、前半ほんの少しチラチラ出るだけ。ハジメと桜子の二人がメインで進む。レイカ、いつ、ちゃんと出るんだ。
郵便局、いくら地元密着でも職員があんなに客がいるのに雑談しまくって良いのか?
以下ネタバレ有り
ごく普通の恋愛映画だと思っていたけど違ったね。
バイクで天橋立まで短時間移動した所からおかしいと思った。そしてレイカ以外の世界の時間が止まる。なんなん。バスに乗ったらレイカ以外で動く人がいて天橋立まで行く。なんで数人だけ動けるん。名前の画数うんぬん言ってたけど、なんなん。
前半がっつり絡んでいた桜子、後半全く出ない。レイカと薄っすうく絡んだだけ、あんま意味ない役だったね。
ワンテンポ早い、遅いって、ストーリー上あんま関係なくない?
映画全般の世界観はきらいじゃないけど、恋愛映画だと思っていたのがSF設定だったギャップにはついていくのが限界ではあった。
あまりファンタジーではなくても🩷
せっかちさんとおっとりさんの時差?
あまりピンとこなかったが最後の山場で取り返したので⭐️4に落ち着きました。
欲を言えばもう少しだけ続きが観てみたかった。
地味なカメラ女子役は新境地でしたが清原伽耶ちゃんは幅広く演技力を発揮できる素晴らしい女優さんです。
今後の活躍も応援しております。
オリジナル1秒先の彼女はこれから観てみようと思います。
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