「軽いテイストに仕上がった」1秒先の彼 ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
軽いテイストに仕上がった
オリジナルを観た時の心にじわっと暖かな空気が流れ込んだのを思い出し、クドカンさんならどう味わいを変えてくれるのだろうと期待してスクリーンへ向かいました。
観終えて思ったのは、全部荒川良々さんに持っていかれちゃったなぁ、でした。
オリジナルでは郵便局を探し出すまでにかなり時間を割いていたように感じたのが今作では郵便局は特定されていて、謎解き要素が薄かった。
また、田園の中を主人公が運転するバスを俯瞰で捉えた美しいシーンも無くて、だからといって今作が良くないわけじゃなく、コメディとしては楽しめた。
ただ、清原果耶さんのキャラが1秒遅れ部分が希薄で引っ込み思案にしか見えなかったのと、時間が止まる理由が1秒のタイムラグとは違っていたので、1秒先は必要だったとしても1秒遅れは必然性が薄かったかなぁと、そこは残念でした。
でも、オリジナルを観ないで、これはこれとして観る方たちは楽しめるんじゃないかな。
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