「セーラームーン伝説」劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos 後編 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
セーラームーン伝説
2部作後編。
最大の危機、最強の敵、セーラームーン最後の戦い。
皆のクリスタルを、平和を、運命を取り戻す為。
火球皇女、スターライツ、ちびちびと共にセーラームーンはギャラクシアの本拠地でもあり、星が生まれる場所でもある“射手座ゼロ・スター”へ。
立ち塞がる敵。銀河中のかつてのセーラー戦士たち。
戦いの中で、スターライツや火球皇女も命を落としてしまう。
孤立無援になっていくセーラームーンの前に次に立ち塞がったのは、ギャラクシアによって作られた衛や仲間の偽者。
ちびうさが助っ人に現れるが、動揺し、戦えぬセーラームーンを偽者たちは容赦なく攻撃する。
追い詰められるが、ここで負ける事は出来ず、涙ながらに倒す。
そして遂に、ギャラクシアとの決戦。
ギャラクシアの背後には、“カオス”と呼ばれるさらに強大な存在が…。
カオスの狙い、ギャラクシアの思惑に、セーラームーンは…。
説明や紹介に忙しかった前編に対し、後編はバトルメイン。
だけど自分の名と必殺技名挙げと変身シーンで、単調なアクションシーンが続く。
前編ではメインキャラだったスターライツが序盤であっさり…。火球皇女もセーラー火球に変身するも、こちらもあっさり…。
バトルは見せ方が足りないし、新キャラも急に扱い雑になったような…。
仲間の偽者との戦いは悲痛だった。ここが一番絶望的だったかも。
非情な事をしてくるギャラクシア。さらに、皆のクリスタルをカオスが巣くうコルドロンの中に投げ入れ、再生の希望を失わせる。
ラスボスとして相応しい憎々しさ!…最後までそうであったら良かったのに、カオスとか言う黒幕登場した事で途端に小物感が…。彼女もまたカオスに利用されていて…って、皮肉とは言えやってる事は同じ。前編での圧倒的な脅威や存在感は何処に…? これじゃあピエロだ。
全てを飲み込もうとするカオス。絶望的絶対的最大の危機に、思わぬキャラが…。
言うまでもなく、前編から登場していたちびちび。何者…? ちびうさの未来の子供…?
正体は、セーラームーンの未来の究極の姿、セーラーコスモス。
声担当は北川景子。ご存知のように実写TVドラマ『セーラームーン』(マーキュリー役)でデビューし、約20年ぶりのセーラームーン参加。粋なサプライズだが、声や配役に結構賛否多いみたい…。
コスモスの力を借りて、自らコルドロンの中に飛び込み、カオスを浄化消滅。
全てが無に帰したコルドロンの中で…。
まあ後は、予定調和ご都合主義のハッピーエンド。
セーラー戦士たち皆再生し、自分たちの星へ。
地球ではうさぎたちも。
全てが元通り。ED後はうさぎと衛の結婚式。驚いたのはその直前のベッドイン…!
タキシード仮面、今回もやっぱ何の役にも立ってねーくせに、やる事だけはやる。さすがは元・古○徹。
とことんのハッピーで長年のファンには大感動大満足なんだろうけど、私ゃ個人的に、アニメ第1期の最終回みたいな感じの方が良かった。
皆また生まれ変わるも、出会う前と同じく記憶を失っていた。しかし月の光に導かれ、私たちは何度でも巡り合う…みたいな。
後編はちと不満が多くなってしまい、結果トータル評価は変わらずだが…、
セーラームーンは不滅。
今回EDを飾るは、『ムーンライト伝説』。
セーラームーン伝説。